移住者インタビュー
平成30年に開校した高知国際中学校で働かれている佐野先生に、高知や国際中学校の魅力を伺いました!
佐野 武さん
平成30年4月に開校した「高知国際中学校」。2年後には、1期生が高校生となり、高知国際高等学校も開校する予定の国際中学校で働く佐野先生に、国際中学校の魅力や先生から見た高知の魅力を伺いました!
Q.高知に移住したきっかけと経緯を教えて下さい。
高知に来る前は、2年間東京の大学院に通って「国際バカロレア(※)」の勉強を行っていました。
修了後、高知県に採用されたのをきっかけに、平成30年3月から高知で暮らしています。大学院の前は、島根の離島海士町(あまちょう)で4年間暮らしていました。
※国際バカロレアとは、学ぶ人を中心としたカリキュラムで構成される国際的な教育プログラムです。
Q.「国際中学校」の特徴は何だと思いますか?
生徒は「この学校は“考えないといけない”」とよく言いますね。
例えば、「『被子植物』と『裸子植物』の違いは何ですか?」という問いがありますよね。私たちが習ってきたことは、その違いについて。私の授業では、「なぜ、被子植物と裸子植物があるのか?」という答えのない問いかけに対し、生徒たちが議論します。
でも、クラスメイトと議論するためには、知識がないと議論できないので、必然的に被子植物と裸子植物の違いも理解することになります。答えが1つでない問いに対して、生徒は考えて議論するのでとっても頭を使います。「いろいろな環境があって植物は進化した、環境の変化に応じて生物は進化する」という概念に気づくことが大切で、大人になった時に覚えていてほしいのは、「被子植物と裸子植物」の違いではなく概念の方なんです。
私は、授業で5分以上しゃべらないことを目標にしています。授業では一方的に聞くのではなく、できるだけ“考える”時間を与え、教師は学びのファシリテーターに徹しています。
Q.国際中学校のパンフレットには、「生徒が作る学校」とも書かれていますよね?
まだ出来たばかりの学校なので、ある意味今の生徒は自分たちで作り上げることができるラッキーな年代。
例えば、学校では予定していなかったクリスマスパーティを生徒が企画して、校長先生にプレゼンして実施できるようになったり。実は、このパンフレットもデザインを含めて生徒が作ったんです。自分自身、やりがいがあって本当に面白いと感じています。
一方で困ったこととして、生徒に「自分の生まれた街を考えて」というテーマを出すと、高知市出身者は、街が大きすぎて、自分の街という実感が少ないということもありますね。
Q.暮らしの面では、高知で暮らすにあたって、不安なことはありましたか?また、移住に際してどんな準備をしましたか?
京都府出身なんですが、高知にほとんど来たことがなくて、“暮らす”イメージができていませんでした。まずそこが不安でした。ただ、島根で働いていた時の友人が高知で暮らしていたので、知り合いがいたことは大きかったですね。あと、離島にも、東京にも住んだことがあったので、「来たら来たでなんとかなる」という感じもありました。
事前の準備としては、東京にいる間に高知県が主催する移住相談会に参加するなどして、住まいと妻の仕事、子どもの保育園を探していきました。最終的には、住まいだけ先に決めて移住しました。
Q.高知の暮らしはいかがですか?
私は、高知市内に住んでいますが、何より食べものとお酒が美味しいですね。
普通のスーパーで買う刺身や野菜が、東京では何倍も出さないと食べられないクオリティだし、よく、日高村の「村の駅」にトマトを買いにいきますが、生産者がブランドになっているところも安心して食べられますね。高知に来たら、外食でなくスーパーに行くことをおすすめします!
「暖かいところ」というイメージどおりで、冬は暖かく、夏は夜がしっかり冷える分過ごしやすいですね。私の子どもはまだ小さいので、近所の方に関わってもらえるような、もう少し田舎の地域で暮らしたいとも感じています。「田舎暮らし」がしたいと思って、高知市に移住したら都会過ぎて“ちょっと違う”と感じるんじゃないでしょうか。
Q.先生が感じる「高知」ってどんなところですか?
すごくチャレンジ精神があるところだと感じています。
例えば、高知県内の小学校で、国際バカロレアの導入を検討している地域もあって、全国的にも前例がほとんどないようなことでも挑戦する、素晴らしいところですね。
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