移住者インタビュー
IT関係の企業に勤めていた西峯さん。なんとしても漁師をやりたいという気持ちから、漁師に。
西峯 源太郎さん
西峯さんは、土佐清水市に来る前は、大阪でIT関係の企業に勤めていましたが、プログラム作成の納期がせまると家に帰れるのは週1回ということも珍しくない生活の中で、奥さんの妊娠がきっかけで将来のことを考えるようになりました。
「中学生の頃に先輩に連れて行ってもらった壱岐(長崎県)で、漁師の生活もいいと思った。」のが漁師を目指すきっかけとなり、「学生の頃から、よく高知に遊びに来ていて、そこで高知の人の雰囲気に惹かれていた。」ことから、高知県内の複数の漁協への相談等を経て、土佐清水市漁業協同組合の長期研修を受けました。
長期研修の前にあった1週間の研修で船に酔いやすい体質だったことが分かり、つらかったそうですが「なんとしても漁師をやりたいという気持ちの方が強かった。」ことが認められたのか、参加していた10名のうちの2名に選ばれ長期研修を受け、その後、県の改善資金を利用して中古船を購入し、現在漁師をしています。
西峯さんの行っているゴマサバの立縄漁は、午前1~2時頃に出港し、午前9~10時頃に港に帰って水揚げをします(詳しくは土佐清水市ホームページを参照)。その後も仕掛けの手入れや餌付け等の翌日の漁の準備を含めて、1日12~15時間も仕事をすることも珍しくありません。そんな漁師の仕事について西峯さんは、「しんどいと思うことはなんぼでもある。でも、自分で決めてやれるので、会社勤めのときとは、充実感が違うし、やりがいもある。なにより大漁の時は気持ちいい。」と言います。
生活面では「基本的にみんな親切にしてくれる。」そうですが、研修を始めた頃に比べて清水サバの価格が半分程度に下がっていることや、経験がモノを言う部分があり、他の漁師よりの水揚げが少ないため、「お金にならないのが、一番苦しい。漁師になったことに後悔はないが、生活ができんようになったら考えんといかん。」となかなか厳しい面もあるようです。
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