移住者インタビュー

友人や親戚が来たときは、本当にうらやましい、また是非来たい、と言っていましたよ(笑)

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高知で就職した息子さんの元を訪れるうちに、高知の自然に魅せられた白滝さんです。

白滝さん

  • 現住所:中土佐町

―高知に移住したきっかけは何ですか。

第2の人生を田舎で過ごすことは昔から考えていました。その頃は、特に高知と決めていた訳ではありません。たまたま息子が高知で就職したので、何回か訪れるうちに、高知の海や山、川の美しさに魅せられ、できれば高知にすみたいな、と考えられるようになりました。
単に田舎で過ごすだけでなく、農業に従事したい気持ちが強く、アグリ体験塾の研修制度があることを知り、高知に来ました。
アグリ体験塾のインターネットを利用した研修、現地研修という段階を踏んだ研修は非常に利用しやすかったです。

―ここ(大野見村吉野)に住まれたきっかけは。

出来たらそのまま、高知で農業をやりたいという希望があり、旧大野見村役場の方が親身になって世話をしてくれて、研修後半くらいから村営住宅に住み、土地を探しました。地域の方からの情報や農業委員会からの情報などいただき、自分で現地をまわり、最終的にはここに家を建てました。川があり、農地もあり、自然に囲まれているので気に入りました。大工さんも地元(須崎)の方をアグリ体験塾のつてで紹介してもらい、地元の材料を極力使って建てました。大工さんには無理も色々言いましたが、それをかなえてくれ、感謝しています。
また、最初は電気も来てなくて水道もない、道路も未舗装という場所でしたが、役場の協力や、井戸を掘るための補助、合併処理浄化槽の補助など、住民が活用できる補助制度を紹介してもらい、活用して住環境を整備しました。

―地域の人との関係はどうですか。

家を建て始めた時から、いろいろ地域の人が来てくれました。こんなところに家を建てる人はどんな人だろう、と興味を持っていたようです(笑)。おかげで地域にもすんなり溶け込めました。
このあたりの人は、本当に人がいいですね。いろんな野菜なども持ってきてくれます。「あげる」ではなく「まわす」という、本当にいい言葉だと思う。
歓迎のための花見なども開いてくれました。いろいろと交流できています。時には全然知らない人まで訪ねてきてくれることもあります。

―住んでみてどうですか。

人との交流はもちろんですが、夜の星空、蛍の乱舞、山から聞こえる鳥の声、カエルの声、など本当に自然がすばらしい。見たこともない花や虫を見て図鑑で調べたりしています。たいへん気にいっています。
大阪から友人や親戚が来たときは、本当にうらやましい、また是非来たい、と言っていましたよ(笑)。

―農業はどうですか。

有機にこだわって農業をしています。周りに他の人の田畑があると軋轢もあるでしょうが、ここは自分しかいないので、こだわりの野菜ができます。まだまだ自立まではいってませんが、大阪に送っている産直野菜の注文に応えきれないほどになってきました。

―田舎暮らしで不安はないですか。

病院も、スーパーも車で30分もいけばありますし、特別に不安はありません。去年大雪が降ったときは、最初は喜んでいましたが、道路の除雪など少し困りましたね。

―田舎暮らしの経験者として、困ったことや問題点など何でも聞かせてください。

最近、田舎暮らしブームで開発とかも進んできています。開発の際は地元の意見をもっと聞くことが大事だと思います。そこに引っ越してくる人は、地域の人と接するのだから、後々のことを考えると、地域に不信感を残すような開発、単に商売として開発する、というのは問題だと思います。
不動産取引でも問題が出てくると思います。自分も土地を探しているときに実際いやな思いもしました。
また、このような開発に伴う取引により固定資産の評価が上がり、地域全体の税金が上がる、ということなど、副次的に起こることも行政は考えるべきではないでしょうか。

―今やっていること、今後やっていきたいことなどを教えてください。

「おおのみ吉野のさとだより」という自分新聞のようなものを作っています。研修に来た当初は単身だったので、妻に近況を知らせるためにやっていたのですが、妻と本格的に大野見に移住するときに、大阪の友達や親戚が心配したので、その方たちに自分の暮らしぶりとか、大野見の季節の便りを知らせるために、今も発行しています。
地域の人との交流を記事にしたときは、皆さんにも配布しました。そのおかげか、中土佐町の広報編集に携わることになりました。少しでも大野見、中土佐町のお役に立つ活動をしていきたいと思っています。

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今回、お家を訪ねたとき、「この奥には家はないだろう」と思ったほど、自然たっぷりの中で、自分のやりたかった夢を実現されようとしている白瀧さんご夫妻は、本当に充実した生活をされているようで、ちょっとうらやましかったです。それと同時に、きっと私たちが想像できないようなご苦労もされているだろうと思いました。

白瀧さんどうもありがとうございました。

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