移住者インタビュー

高知県から畑に小さな自然を再現する農業を広める

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有機のがっこう「土佐自然塾」に通うため、長靴1足と入学金だけを持って移住した原さんです。

原田 融さん

  • 出身地:奈良県
  • 現住所:土佐町
  • 移住年:2011年
  • 職業:研修補助員

―高知県に移住しようと思ったきっかけは?

本来の野菜の良さ、自然に沿った農業が大切
もともと研究職希望で、大学の農学部で生産や流通について学んでいました。品種改良のおもしろさに触れ、「将来は、自分もそういった職に携われたらいいな。」と思っていたんです。そのためにも、実際に生産現場を体感しようと山梨や広島などで農業体験をしました。そうしていくうちに、だんだんと「野菜本来の良さをいかし、自然に沿った農業が大切なんじゃないか?」と考える様になったんです。そんな思いを胸に大学4年生の時に「新農業人フェア」に参加した際に、高知県にある有機のがっこう「土佐自然塾」に出会い移住を決意しました!

―高知県に移住して思うこと。

高知県の人は人見知りしない上、世話好き
高知県の人は人見知りしない上、世話好きですね。道で会った人とでも誰とでも喋れる。高知の県民性ですかね。それと、食べ物がおいしいですね。意外だったのは、高知は暖かいイメージがありましたが思ったより寒い!土佐町は山間部なので、高知市内と比べたら気温差があり寒いんです。冬はニット帽を深くかぶって耳がしもやけしないようにして作業をします。あと、高知は降水量が多いですね。農業の話になりますが、雨の多い高知では水はけが良いように、畑に「畝(うね)」を立てますが、雨があまり降らない僕の故郷奈良では、畝を立てる必要がないんですよ。

―移住する際苦労したこと。

長靴1足と入学金を手に高知に来ました。
移住費用や「有機のがっこう」へ入学するための入学金をアルバイトで貯めたのが少し大変だったくらいで、高知県に移住することに不安や苦労は正直そこまでなかったです。 「なんとかなる!」という思いがあって、長靴1足と入学金を手に高知に来ました(笑)

―移住してよかったこと

自然がそのままで素晴らしい景色が多い
高知に来て、自分のやりたかったことが実現し、今までしたことのなかったことや、出来ないと思っていたことが出来るようになりました。高知は住みやすいし、空気がいい。特に土佐町は、自然がそのままで素晴らしい景色が多いんです。そんな中で有機農業の勉強が出来て、技術を習得できるのは本当に幸せだと思います。また、自分の成長だけでなく、現在の塾生が成長していく姿を側で見ているのも本当におもしろいです。

―今の仕事のやりがいは?

「野菜がおいしい」と言ってもらえることが嬉しい
お客様や取引先のレスランの店長に「野菜がおいしい」と言ってもらえることが嬉しいですね。また、取引の際に自分を信頼して下さって話が進んでいくことも本当に嬉しい。 学校では、先日、塾長の代わりに授業の講義をさせて頂きました。自分が思っていたより周りの反応はよかったことに安心。塾長からも「これからもがむしゃらに頑張っていこう」と言って頂きました。文章を考えるのに大苦戦し、緊張した中での講義でしたが、貴重な経験をさせて頂きました。

―これからやってみたいことは?

しっかり基盤作りをしていきたい
人の顔や名前を覚えるのが得意なので、有機野菜の魅力を紹介する商談の場で活かしていき、新規の取引を増やしていきたいと思います。 現在の補助員の仕事も次の人に引き継げるくらい、しっかり基盤づくりをしていきたいですね。僕は、塾長のサポートの方が向いているかもしれませんが、30歳くらいには農家として独立して家族を持つことが目標です。

―移住を考えられている方にメッセージ

必ず助けてくれる人がいます
農家を希望される方は、まず体験をしてみることをお勧めします。僕達の有機のがっこう・土佐自然塾でもか構いません。体験してすこしでも自分のイメージを広げることが、実現への一歩だと思うからです。 以前、高知県のとある村で、救急車のサイレンの音が鳴り響くと村中の人が心配するといった話を聞いて感動したんです。田舎は地域のネットワークがしっかりしています。決意して移住してきた人には必ず助けてくれる人がいますよ。

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