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自分に合ったUIターンスタイルを見つけるためのポイントをご紹介!
満員電車での通勤、子供の寝顔しか見れない毎日、見渡す限り背の高いビルに囲まれた生活に疲れた時、「もっと自然豊かな場所で暮らしたいなぁ…」「家族や、趣味の時間も大切にしたいなぁ…」と思ったことはありませんか?
この数年で人々の生活様式、行動、価値観が大きく変わりました。働き方の多様化が進み、より自由な生き方が選択できるようになっ今、仕事を理由に諦めてきたことや、好きな場所での憧れの暮らしにチャレンジしようと、一歩踏み出す若者が増えています。
理想の暮らしを実現するために
移住先で理想の暮らしを実現するためにはまず、自分の状況と希望を照らし合わせて、自分にあった移住スタイルを見つける必要があります。
例えば、自然豊かな環境でゆったり暮らしたい場合でも、週末だけ田舎暮らしを楽しみたい方もいれば、古民家を改修して自給自足生活にチャレンジしたいという方もいるでしょう。
都市と地方の両方に拠点を持ち、それぞれの利点を活かせる働き方・暮らし方を選択することで、理想とするライフスタイルを実現することもできる時代です。自分の移住目的に合った、自分なりの移住スタイルを考えてみませんか。
移住のカタチから考える
■二地域居住
都会に生活拠点を持ちながら、地方にも別の生活拠点を持つスタイルです。「二拠点生活」、「デュアルライフ」、「マルチハビテーション」などとも呼ばれています。
例えば、週末だけ地方で生活し、アウトドアや農作業を楽しむ「週末移住」や、家族が仕事や学校の都合で2つの拠点を住み分けるスタイルなど。都会と地方のどちらに比重を置くかによって形態はさまざまです。また、住む場所も、滞在時間や求める暮らし方に応じて、賃貸物件、空き家の購入、シェアハウスなど、多様なスタイルから選択できます。
■2段階移住
いきなり田舎暮らしを始めるのではなく、まずは比較的都市部に近い環境に移住し、そこを拠点にして地方の暮らしに慣れる時間を持ちながら、最終的に完全移住を目指すスタイルです。高知県では、家賃補助やレンタカー割引が受けられる「こうち二段階移住」の活用が推奨されています。特に都会の生活とのギャップが大きい地域への移住を目指す場合には、このスタイルでの移住もおすすめです。
■季節・期間限定移住
季節や期間を定めて、計画的に移住するスタイルです。例えば、夏は山間部のペンションで住み込みで登山ガイドをし、冬は麓で会社勤めをする、地域未来留学の在学期間中のみ家族で地方に移住する、地域おこし協力隊の任期中のみ移住するなど、様々なケースがあります。また、地域との関係が深まり、そのまま完全な移住へと移行するケースも少なくありません。
■Uターン・Iターン
仕事、住まい、家族のすべての拠点を新しい地域に完全に移すスタイルです。この場合、可能な限り現地を訪れて地域の生活環境をしっかり理解しておくことが重要です。また、家族やパートナーと十分に話し合い、移住後の暮らしのギャップを最小限に抑えられるよう、十分な準備をしておくことも大切です。
仕事や働き方から考える
■企業就職
地方企業への就職や転職について、「大企業がないでしょ?」と思っている方にぜひ知ってほしいのは、実は高知県にも大企業に匹敵する素晴らしい技術や製品を持つ企業がたくさんあるということです。近年では、デジタル技術の活用(DX推進)を進める成長性の高い企業や、兼業・副業を認める企業、ITやアニメ・コンテンツといった多様な求人も増加しています。小規模だからこそ新しいアイデアや提案が通りやすく、自分のやりたいことを実現するチャンスが多い企業もあります。そんな企業でゼネラリストを目指す働き方も、魅力的な選択肢です。
■テレワーク・リモートワーク
勤務先を変えずにリモートワークに切り替える形や、フルリモートワークや在宅勤務を認める企業に転職してから移住する形もあります。都市部企業の給与水準を維持しながら、地方の自然豊かな環境で集中した仕事ができるようになり、生活費や居住費も抑えられるメリットがあります。ただし、リモートワークを実施できる業種は限られていることも事実です。
■起業・開業
自分のお店を持ちたい方、ローカルビジネスに挑戦したい方が、起業を目的に地方に移住するスタイルは、都市部と比べて低コストで始められるほか、競合が少なくビジネスを展開しやすい、国や地方自治体による起業支援制度が充実しているなどのメリットがあります。そのため、あえて地方で起業を目指す方が増えています。例えば、高知県では起業支援が充実しており、「こうちスタートアップパーク」では、経験豊富な起業コンシェルジュや先輩起業家がマンツーマンで起業相談を受け付け、起業を考え始めたばかりの方から、具体的に準備を進めている方まで、段階に応じたプログラムやセミナーを無料で提供するなど、強力なサポート体制があります。
■継業・事業承継
固有の事業やなりわい、経営基盤を引き継ぐ目的で移住するスタイルです。高知県では、後継者がいないため事業の縮小や廃業を余儀なくされる中小企業がある一方で、移住者が事業を引き継ぐ動きが高まっています。店舗や機材設備などの初期費用を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術をそのまま引き継げるため、若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスとなります。ちなみに、後継者を公募する「ネームクリア」は、高知県が全国で初めて導入した取り組みです。第三者が“新しい価値”を見い出し、持続可能な事業に革新・展開する「継業・事業承継」が最大の特徴です。
■農業・林業・漁業
農業を始めたい、林業や漁業に興味があるなど、一次産業にキャリアチェンジしたい方が、産業が盛んな地方に移住するスタイルです。高知県は、豊かな自然と恵まれた気候、高い技術力から、一次産業の就業者比率が全国第2位!農業では、全国トップレベルの「野菜の産地」として知られており、最先端技術であるIoTやAIを駆使した営農支援や、高収量・高付加価値化・省力化を図る「Next次世代型」の取組にも注力しています。また、気軽に参加しやすい体験ツアーや情報交換会、基礎から技術・経営まで学べる研修制度、補助金や独立支援も充実しており、「新規参入がしやすく、稼げる農業」と評価されています。
また林業では、森林率日本一の高知県ですので、豊富な資源を余すことなく活用するための先進的な取り組みを実施。支援も充実しており、林業への疑問や不安を解消して就業することが可能です。
漁業では、多種多様な漁業にくわえ、独立型と雇用型があります。高知県漁業就業支援センターでは就業相談から就業後のフォローアップまで総合的にサポートしています。
■地域おこし協力隊
地方自治体から委嘱を受け、最大3年間、自治体職員として地域課題の解決などに取り組む制度で、仕事の内容や報酬は、隊員を募集する自治体によってさまざまです。一定の報酬・待遇を受けながら、夢の実現に向けた準備ができ、地域にも馴染みやすいことから、メリットの多い移住スタイルとして注目されています。
高知県は、人口10万人当たりの隊員数が全国第1位(令和4年度総務省調査)と、全国的にも導入が進んでいる地域です。200名を超える隊員が県内で活動しており、一次産業(農林水産業)、観光振興、地域づくり、特産品開発、情報発信など活動は多岐にわたります。受け入れ体制の充実も、全国でも受け入れ数が多い理由の一つです。
理想の暮らし方から考える
■トカイナカ暮らし
都会と田舎の中間に位置する地域で、生活の利便性と自然環境の両方を享受しながら生活するスタイルです。比較的公共交通機関が整っており、生活圏内には学校、病院、商業施設や娯楽施設などが揃っているため、都会との大きなギャップを感じることなく過ごせます。また、車で30分ほど行けば海、山、川の大自然を味わうことができます。高知県で言うと、高知市、南国市、安芸市、四万十市の中心部などが該当します。田舎ならではの「不便さ」や「自然との密接な関係」を求める方には少し物足りなさを感じるかもしれません。
■里山暮らし
日本の伝統的な農村風景の中で生活するスタイルです。山や森林、田畑などが調和した自然環境の中で日々の生活が営まれます。畑で野菜を育てたり、川で魚を釣ったり、自然の恵みを最大限に活かした健康的でシンプルな暮らしを楽しむことができます。自然との共生や地域コミュニティの強さを感じたい方には非常に魅力的ですが、交通や医療の不便さがあるほか、野生動物が人間の生活圏に近づくことが多く、鹿や猪などによる被害も少なくないため、十分な下調べが必要です。
■海辺暮らし
毎日美しい海の景色を眺め、波の音に癒されることで、心身ともにリフレッシュできます。釣りやサーフィン、ダイビングなどのマリンアクティビティを存分に楽しみたい方にもお勧めです。また、地元で新鮮な海産物が安価で手に入るのも、海辺ならではの贅沢です。しかし、海からの塩分が建物や車に影響を与え、錆びや腐食を招く塩害や、台風や高波といった自然災害のリスクも考慮する必要があります。
■古民家暮らし
古い建物の温もりと美しさ、広い敷地と自然との調和が楽しめます。また、購入価格が比較的安価で、自分の好みに合わせたリノベーションにより、個性的な空間作りが楽しめるのも魅力です。しかし、維持管理には手間と費用がかかることがあり、断熱性能が低いため、改修や生活の面で不便さが生じることがあります。
お試しから始める高知県
自分らしいライフスタイルを求めて、「高知県もいいかな~」と思ってくれた方は、ぜひ一度高知に足を運んでみてください。観光はもちろん、高知の暮らしを体験できるツアーやイベント、短期滞在が可能な施設もあります。
■旅行・観光
まだ一度も高知県に足を運んだことがない方は、まずは旅行で訪れてみることをお薦めします。
高知県が運営する観光情報サイト「どっぷり高知旅」では、"極上の田舎、高知"をコンセプトに、地域の人々との交流や暮らしを体験しながら高知の食文化や自然、歴史をじっくり深く堪能できる観光プランなどをご紹介しています。豊かな自然を最大限に楽しむアクティビティや、伝統や歴史に触れる散策コース、高知特有の食材や料理を楽しむツアーなど盛りだくさん!どっぷり高知の魅力をお楽しみください!
■イベント・体験ツアー
移住先を探す場合に是非活用していただきたいのが、地方自治体やNPO団体などが実施しているイベントです。当センターでも、高知県最大規模の移住相談会や、就職・転職相談会を含め、年間約70回の相談会やセミナー、交流会を東京・大阪・オンラインで開催しています。また、県内の全市町村や各産業部局が主催するイベントもあり、地元住民の日常生活や農業や漁業体験ができる「生活体験型ツアー」や、地域の企業を訪問し実際の仕事を体験できる「職場体験ツアー」、地域の物件を見学する「空き家マッチングツアー」など、人気コンテンツが豊富です!開催情報はイベントページをご覧ください。
■ワーキングホリデー
高知県内に一定期間滞在し、企業や農家等で働きながら、住民との交流を通じて地元の生活を体験することができます。仕事内容は、農作業や地域活性化、観光振興など、自然豊かな環境や伝統文化に触れるプログラムが多いのが特徴です。滞在期間は短期(数週間~数ヶ月)から長期(数ヶ月~最長1年)まで幅広く、プロジェクトの内容やスケジュールに応じて選ぶことができます。
■お試し滞在施設
移住に不安を感じている方や、移住先を決めかねている方にオススメなのがこちらの制度です。特定の地域に数日~3カ月程度滞在し、実際の地域生活を体験することができます。家財道具や調理器具などが一式揃っており、特に家族で移住を検討している方には、日常生活や住民との交流などを通じて、地域社会を実感しながら生活インフラや教育環境を確認できるため、家族全員が納得して移住を進めやすくなるでしょう。
高知移住のすゝめ
地方移住の可能性を考えることは、自分自身やご家族、高知で暮らす親族の皆さまにとっても、新たな未来を切り拓く第一歩になるはずです。まずは気軽に移住コンシェルジュとつながってみませんか?
移住コンシェルジュは、高知の最新情報のご提供、U・Iターンの転職支援、イベントや交流会のご案内、高知のキーマンとのご縁つなぎなどのお手伝いをしています。一人ひとりの人生に寄り添って、理想とする高知暮らしの実現に向けて、丁寧にサポートさせていただきます。