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\mission!/絶景ポイントに立つ喫茶店を引き継ごう!!
ひとことで言うとこんな仕事
・県内外から客が訪れる人気店を継業!
・野見湾を見下ろす絶景のビューポイントで立地条件は最高!
・駐車場からの店への通路は枕木を敷き詰めた趣ある小道!
・店内には居住スペースもあり、住みながら営業も可能!


ミッション
地域創生 × 事業承継 × 自己実現・起業・チャレンジ!
緑の半島に囲まれた海面が陽光に蒼く輝く。池のようにも見える湾内には、養殖の小割が浮かび、時折小舟が行き交う。
ここは高知県の中西部、須崎市の野見湾を望む半島。絶景のビューポイントに立つ喫茶店からの風景だ。店の名は「海の見えるオフタイム」。海側は全面が大きな窓になっており、どの席からも風光明媚な野見湾の自然が楽しめる。テラスに出ると、小鳥たちのさえずりが聞こえ、爽やかな海風が通り過ぎていく。
オフタイムは、オーナーの竹林幸子さん(77)が妹の小笠原香代さん(75)と共に2022年に開業した店。「老後の楽しみにゆったり経営していこう」と、PRは全くしていなかった。メニューは「日替わりランチ」のみで、完全予約制というやり方だったにもかかわらず、景色の素晴らしさと料理の美味しさが瞬く間に浸透、口コミやSNSで評判はすぐに広がっていった。
「私たちは何にもしていませんが、お客さんが、写真を撮ってSNSで発信してくれるんです。市外や県外からのお客さんが本当に多かったんですよ」
土日の営業日は予約でいつも満杯に。飛び込みで来る遠方のお客さんもおり、無理を言って詰めてもらったりしたが、それでも入らない時は、「お断りするのが本当に苦痛でした」と繁盛ぶりを振り返る。
ところが、竹林さんも寄る年波には勝てず、病気を患ったこともあり、「押し寄せるお客さんに対応できなくなってきた」そう。このため、今のうちに身を引こうと決断、今春、すっぱりと店を閉めた。ただ、「お客さんが喜んでくれるこの環境を誰かが引き継いでくれたら嬉しい」という思いもあり、全国に引き継ぎ手を呼び掛けることに決めたという。
喫茶店は木造平屋建て約80平方メートル。テーブルの配置にもよるが、15人前後は入れるスペースがある。また、もともと住居だったため、居住用の部屋と風呂も完備。厨房は改装したばかりなので新しい。乗用車6台収容の駐車場を完備。店舗につながる小道や壁には、線路の枕木を使うなどエクステリアにもこだわっており、海の見える景色と見事にマッチしている。
「思い出は楽しいことばかり。みんな喜んで下さって、幸せになって帰ってくれる。それがすごく嬉しくて、やりがいがありました。私たちは引退しますが、ぜひ店を未来に残してほしいです」
店の窓側の斜面には、麒麟桜が植栽されており、毎春ピンク色の美しい花を咲かせ、お客さんの目を楽しませていた。ただ、閉店を決めた今年の春には、なぜか枯れてしまったのだそうだ。姉妹の店の閉店と共に咲くのをやめた桜花。次の承継者が新たな夢をこの地に植栽し、喫茶店から見える絶景に彩りを添えてほしい。
・事業内容: 喫茶店経営
・引継場所: 高知県須崎市野見 「海の見えるオフタイム」
・引継条件: 相談の上決定いたします
・引継詳細: 建物(80.82㎡)、土地(95.01㎡)駐車場、エアコン機器、調理機材一式など
求める人物像
・須崎市へUターン・Iターンを検討している方
・自然豊かな土地で喫茶店など飲食店の開業を目指す方
・飲食業を通して、地域経済の活性化にチャレンジしたい方
・地域のコミュニティを大切にし、自然や人との繋がりを楽しめる方
・事業主の理念を理解し、事業を承継できる方、革新のアイデアをお持ちの方


ここがポイント!
■立地場所は野見湾を望む絶景ポイント!
高知県内でカンパチ養殖の発祥の地と言われる須崎市の野見湾。湾を出ればすぐに太平洋が広がる地形で、海水の入れ替わりは速く、海面はとても蒼く美しい。オフタイムは、その景色を見下ろす高台に立地しており、雄大な景色を楽しみながらの食事は最高の雰囲気を醸し出す!
■全くPRしなかったのに遠方からもお客さんが!
竹林さんたちはスマホやネットが苦手な世代。オープン当初からPRを全くしていなかったが、オフタイムの雰囲気を楽しんだお客さんがSNSで盛んに情報発信。市外はもとより、県外からのお客さんも頻繁に訪れるまでになった。立地条件と食事が最高だった証だ!
■店舗周辺のエクステリアもオシャレ!
駐車場から店舗までは、軽く下る小道がつながっているが、そこには線路の枕木が敷き詰められ、斜面とを区切る外壁にも枕木がふんだんに使われている。小道の脇の花壇には、竹林さんが植栽したバラが咲き誇っており、店内に入る前から期待が高まる!
■経営しながら、喫茶店内に居住することも可能!
店舗はもともと、竹林さんが夫と住むために造った建物。喫茶店として利用してないスペースに、お風呂や居住用の部屋があり、二人暮らしなら、十分居住ができる造りになっている!
継業への取り組みについて
「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」
「高齢になってしまって事業継続が難しい」
地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶たない。 一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方がひそかに注目を集めている。店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスといえる。
「事業承継」「継業」とは、地域で生まれた”なりわい”を引き継ぎつつ、第三者の新たな感性と価値観でそのものの価値を見出し、再活性化して、地域で継続できるなりわいを営むことなのである。


オーナー 竹林さん へのインタビュー
———— 喫茶店を手掛けられて長いんですか?
私は持ち帰り弁当のチェーン店を5店舗切り回しいました。約10年前に夫の介護のため、全店舗を売却したんです。夫を看取った後、「もう一度何か事業を」と一念発起して始めたのがこの店ですね。
———— 喫茶店経営は初めてだったんですか?
いや、妹が須崎市街地で長い間、喫茶店を経営していたんですよ。店名は「オフタイム」。結構な繁盛店でした。この店を再開する時期には妹も、店を閉めていました。それで、私が強引に(笑)誘って、海の見えるこの場所で始めたんですよね。だから店名が「海の見えるオフタイム」なんです。
———— ここに新たに店を建てたんですか?
実はこの店舗は、私が夫と住むために建てたものなんです。夫はこの野見地域出身で、野見湾が見える場所で暮らそうということで。家の設計も、設計士さんと何度も打ち合わせしてこだわって造りました。そこを喫茶店に改装したんです。もとのリビングが客室になっており、厨房は改装で設置しました。
———— とても繁盛していて閉店はもったいなかったのでは?
老後の楽しみにゆったりと経営していこうと思っていたんですよ。ところが予想以上に評判が広がってしまって。それはそれで、すごく嬉しくて楽しかったんですが、最近は病気がちになり体力が続かなくなってしまって…。それで、閉店を決断したんです。
———— どんな方に継いでもらいたいですか?
前向きな方がいいですね。店名は自由に変えてもらって構いません。メニューや営業スタイルも自由な発想で工夫してもらいたいです。私たちはSNSを含めて、ネット上での自己PRが全く出来てなかったので、それを駆使すると、まだまだお客さんは増えると思います。
ご応募・お問い合わせ
まずは、電話又はメールで「高知家で暮らすで募集情報を見た」旨、ご連絡下さい。
◆応募申込み・引継ぎ内容のお問い合わせ◆高知県事業承継・引継ぎ支援センター
〒780-0870 高知県高知市本町4丁目1-32こうち勤労センター4階
担当: 谷、野本
TEL: 088-802-6002
サイト:
https://www.kochi-hikitsugi.go.jp/※後継者人材バンクへのご登録はホームページから。

※この記事は、2025年06月17日時点の情報を掲載しています。
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