移住者インタビュー
移住時期も住んでいる場所もほぼ一緒、偶然の出会いから化学反応が起きたお二人にお話を伺いました。
浅野 聡子さん/
小澤 祥子さん
都心と地方の2つの生活を送る「デュアラー」の浅野さんと子育て環境を求めて高知へ移住した小澤さん。 移住時期も住んでいる場所もほぼ一緒、示し合わせたわけでなく、偶然の出会いから化学反応が起きたお二人にお話を伺ってきました。
Q.高知に移住したきっかけと経緯を教えてください。
(浅野さん)以前は、東京の会社でマーケティングや営業戦略策定などに携わっていたのですが、高知県出身の主人が家業を継ぐタイミングで高知へ移住しました。
—旦那さんの出身地に行くのに戸惑いはなかったですか?
(浅野さん)元々「地方のために仕事がしたい」と思っていて、いずれもし地方に行くとしたら主人の地元の高知か自分の地元の北海道へ行く可能性は考えていました。主人とお付き合いしている頃から、Uターンを考えていることも話をしていましたし、突然のことでもなかったので戸惑いはなかったですね。
—小澤さんの移住のきっかけは?
(小澤さん)私は子どもが生まれて、子育て環境を考え始めたことがきっかけでした。移住前は、職場へのアクセスを重視して、通勤に便利な地域に住んでいましたが、ここでは子育てはできないと思ったんです。例えば、校庭が砂じゃなかったり、隣近所に誰が住んでいるのか知らなかったり、そういうところが気になり始めて田舎暮らしを考え始めました。移住地の下見に行ってみても、移住のきっかけがなかったし、その時は高知に行ったこともなくて、移住先としても考えていませんでした。
前職の繋がりで知り合った方から、東京にある高知県アンテナショップ「まるごと高知」に移住相談窓口があることを知り、移住相談に行ってみました。そしたらまず、一度高知へ訪れてみてくださいとお話いただき、家族3人で初めての高知旅行に行ってみました。その旅行中、主人が娘を肩車しながら家族で日曜市を楽しんでいた時、店のテントから張り出した紐が娘の首に引っ掛かかり、あわや大惨事!ということがあったんです。その時、自分たち親以上にお店の方や周りの人たちが娘をとても気にかけてくれて、「あぁ、ここなら暮らせる」って思ったのが高知に移住しようと思った決め手でした。
あと私、夏の季節が大好きなんですけど、5月なのに夏を感じた高知の陽射しの強さにも魅力的に感じました。
Q.お仕事探しはどのようにされましたか?
(浅野さん)高知県が“地産外商”に力を入れていて地産外商公社の職員募集をしていることを知り、就職しました。その仕事の中で、高知県内の生産者さんのこだわりや産地の状況を知りました。前職の経験から、“売れるものを徹底的に売る”という民間企業のスタイルをさらに追及したいと考えるようになり、1年間の勤務を経て、自ら地産外商活動を行なう「株式会社StoryCrew」を立ち上げ、高知をベースに東京でも働いています。
(小澤さん)実は浅野さんがきっかけなんです。 移住してすぐの頃、知り合いの県庁の方にご挨拶に伺ったところ、その方のご厚意で、お知り合いの方に顔繋ぎをしてくださった中の一人が聡子ちゃんだったんです。「土佐力舎Shop&Cafe」のオープンを機に、店長として働かない?と声を掛けてくれて。前職でPR会社に勤めていてPR等の経験はあっても店長経験はなく不安もありましたが、「大丈夫!できるよ。一緒にやろう!」と後押ししてくれ、今に繋がっています。
—働き方に何か変化がありましたか?
(浅野さん)地産外商公社で働いていた頃とは、少し違いますが、今は自営業をしているので、東京で働いていた頃と働き方自体はさほど変わっていないですね。 小澤さん)例えば、台風の日ってあまりお客さんは来ないだろうと思っていたんですが、高知は違う。いつもと変わらず「台風なのにこんなにお客さん来るんだ!」と驚きます。従業員の通勤時の安全を考慮して臨時休業にすることがあるのですが、そうでなければ、地元の方は台風や大雨にも慣れているのできっとお店に来てくれるんだろうな、と思います。
Q.お住まい探しは?南国市に決めたのはなぜですか?
(浅野さん)主人の実家が香南市で、私の職場のある高知市との中間でどちらにも行きやすいところがいいと思っていました。そこで候補になったのが南国市でした。家は、インターネットで自分たちの条件にあう物件を調べ、ヒットした物件が2件あったのですが、それが新築と中古だったんです。その新築物件に絞り、義妹に内覧に行ってもらって、内覧した写真をいくつか送ってもらってすぐ決めました。
(小澤さん)物件を探す前に、移住相談窓口で職場と住まいの距離感などを聞きました。思っていたより長距離を通勤しているなという感覚があったのですが、夫婦ともに神奈川出身のため、もし何かあったときにはすぐ実家に移動しやすい高知龍馬空港の近くの地域がよかったんです。それに加えて、ほどよく田舎な部分があり、なんとなく市街地もある地域がいいな、と行き着いた地域が南国市でした。
(浅野さん&小澤さん)南国市は“ほどよく田舎でなんとなく都会”という感じなんですよね。私たちの場合は、田舎暮らしと言っても「古民家で暮らしたい」という希望があったわけじゃないので、不動産業者を使って都内で物件を探すのと変わらない探し方で見つけました。
Q.移住後の暮らしにどんな変化がありましたか?
(浅野さん)まず食材が豊富でしかも新鮮なものが多くていいですよね。スーパーでも扱っているものも品質の高いものが多いと思います!あとやっぱり、東京と比べると家賃は安いです。
(小澤さん)私はキャンプや自然の中で過ごす機会が増えましたね。娘が喘息をもっているのですが、高知に来てからは発作の数が圧倒的に減ったんです。やっぱり空気が綺麗なんだと思います。
Q.実際に暮らし始めて苦戦したことはありますか?
(浅野さん)移住してすぐの頃、2ヶ月ほど車がない時期があったんですが、さすがに不便でした。南国市は路面電車も走っていますが、路面電車で高知市の中心地まで出るとなると片道45分くらいはかかります。実際に暮らし始めてみて、皆こんなに車を使うんだ!と思いましたね。
(小澤さん)車は私も思いました!あと、「路面電車」を「電車」、「JR」を「汽車」と呼ぶのはカルチャーショックでしたね。例えば、映画を見に行く、買い物に行くとなるとイオンに行きがちだなと思います。そういった意味では、選択肢は少ないかな。でも、買い物は今はネットで大体のものは購入できるし、私たちの場合は帰省したときに買い物することもできますからね。
Q.今後挑戦してみたいこと・目標などがあれば教えてください。
(浅野さん)高知は「人間らしい暮らしをするベース」としながら、今後は国内に留まることなく仕事をしていきたいと思っています!
(小澤さん)東京での早いスパンの仕事はやりきったと思っていて、それとは違った高知での仕事の仕方で国内外への情報発信もしていけたらいいなと思っています。
Q.移住検討者への一言メッセージをお願いします!
(浅野さん)物ごとの選択肢は都会の方が多いかもしれませんが、可能性という意味では私は地方の方が圧倒的に大きいと思います。特にキャリアを持っている方にこそ高知はオススメです!
(小澤さん)「移住」というと重すぎるかもしれないですよね。最初から骨を埋める覚悟をもってくることはないと思います。ダメだったら、地元に帰れると思っておくことも必要かなと思います。
(浅野さん)たしかに、引越しと転職が一度には来るけど一回で全てを決めきらなくてもいいと思う!
(浅野さん&小澤さん)自分たちもそうでしたが、やはり東京とは働き方が違う部分もあるので、地元の方たちと知り合ったり、仕事の仕方を学ぶためにも一度は地元の企業に就職することってとても大事だと思います。
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