移住者インタビュー
集落活動支援、ゆずの栽培・振興にかかる支援、移住促進・交流に関する活動などに従事しています。
小松 智三さん
生まれの地である北川村で、地域おこし協力隊「第一号」に!
以前は兵庫県で仕事をしていたんです。電力会社で送電設備の補修などの技術職、のちに営業職として働いていました。住まいは転勤に合わせ姫路市、高砂市など兵庫県内で移りつつ、生まれの地である北川村にはちょくちょく来ていて。2歳で引っ越してしまったので今の実家は高知市内ですが、親戚が住んでいたこともあって、良い思い出が多かったんです。
中学を卒業してすぐに就職したので、一つの会社、狭い世界しか知らないなと思っていたこともあり、子どもが独立するタイミングで何か違う挑戦がしたい、という気持ちがあったんです。そんな時、改めて北川村のことを調べてみたら、びっくりするぐらい人口が減っていて……ボランティアか何かできないか、と役場に問い合わせました。「協力隊」って若い人のイメージがありましたし、そもそも村はまだ募集もしていなかったんですが、ちょうど導入を考えているから……と回答されたのが応募の経緯です。またとないタイミングで、記念すべき北川村の協力隊第一号になることができました。
フリーミッションの協力隊は、きっと魅力的なことに出会えるはず
今は年季の入った古民家に住んでいて、子ども会のソフトボールの練習に出たりもしています。元々土地勘もあるし、土佐弁が分からない訳ではないし、困ったことは特にないかなぁ……。ゆず生産を視野に入れながら卒業後の定住を目指す自由度の高いミッションですから、とにかくあちこち顔を出して、自分の存在を通じて「協力隊って何?」という村民のハテナを解いていく感じで。卒業後の暮らしのメドも立ってきました。
ただまぁ、祖父母の家をうろうろしていた、子どもの頃の自分を知っている世代の人は、もうほとんどいなかったりして。個人的に「島」という村北部の集落に注目しているんですが、地域づくりのキーマンになっている熱い方も、すでに75歳は過ぎてますしね。最初は、「自分みたいなおじさんが移住して役に立つなら……」ぐらいに思って来たのだけど、「50代はまだまだ若手」でした。
別の自治体の協力隊のことも気にかけています。県東部は、西部より協力隊の人数が少ないこともあって、自治体を超えた横のつながりがあった方が良いだろうと。若い子はもちろん、自分のようにフリーに近いミッションの隊員は特に、初めは「何をしたら良いのか」と皆悩んでしまうんです。でも個人的には、かっちり決められた枠組みで動くより、試行錯誤したその先にある楽しみや可能性はもっと大きいはずですし……悩みは付き物ですが、それ以上にきっと魅力的なことに出会えると思います。何より、高知の出身としては、できるだけ多くの人が高知に定住して残ってくれたらいいなと思いますね。
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