移住者インタビュー

農業公社の2年で決意が固まりました

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1ヶ所に腰を据えた仕事に就きたいと農業の道に進んだ長谷部さんです。

長谷部 寛さん

  • 出身地:広島県
  • 現住所:四万十市

長谷部さんは、これまで全国を転々とする仕事をしており、いつか1ヶ所に腰を据えた仕事に就きたいと考えていたことや、もともと農業に強い興味があったため、インターネット等を利用して見つけた西土佐村農業公社(現四万十市西土佐農業公社 tel.0880-52-2666)でおこなっている2年間の研修を受け、平成18年4月から独立し、7アールの田んぼを借りて、小ナスを栽培しています。

現在は、日々の農作業で大変忙しく過ごしており、農業公社での2年の研修期間を「今考えれば、農業技術を習得するのは当然として、農業をやっていくという覚悟を試す期間であった。一方でこれまで仕事で忙しい日々を過ごしていた自分にとっては、比較的のんびりできた時期でもあった。そして、この間に地域に入っていくための基礎的な関係を作っておくことができた。」と言います。

今年は、1人で全てのことをやることからくる疲労もあったのか、体調を崩してしまうこともあり反省の多い1年だったそうで、「農業に対して理想とか幻想とかいうようなものは持ってなかったので、最初の年からお金になるわけがないと思っていた。それでも思ったよりも身入が少ない。」と厳しい現実に直面しています。一方で「農業の仕事自体は楽しい。来年が正念場。」と決意を新たにしています。

新たに農業を志す方へのアドバイスとしては、「僕みたいなIターン者で、農業の生産基盤等がない場合、ゼロまたはマイナスからのスタートとなります。農地やトラクター等の大きな機械は借りられるが、草刈機や噴霧器また肥料や資材等、最低限必要なものの購入にはそれなりの費用が必要で、初年度から経営が上手くいかない場合もあるので一定の蓄えが必要。」と言います。長谷部さんの場合、それらに100万円程度かかったそうです。また、「馴染みのない土地に来る場合、それまでと勝手の違う所で、勝手の違う事をするのだから、肩慣らしをしないと、エンストしてしまうと思う。」と地域や農業に慣れる時間が必要だと教えてくれました。

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