募集の背景
令和3年5月、環境に配慮した持続可能な食料システムを構築するために、農林水産省により「みどりの食料システム戦略」が策定されました。この戦略と有機農業には深い結びつきがあり、「2050年までに、耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)へ拡大することを目指す」と発表されています。
現在、土佐清水市内の有機農家さんは3名とまだまだ少ない状況です。また、有機農業に限らず農家の高齢化や担い手不足という課題は顕著になっています。
そこで、国の方針に則り、土佐清水市の農業全体を盛り上げるために、将来有機農家として独立を目指す方を地域おこし協力隊として募集しています。
具体的な仕事内容
まずは、土佐清水市内の有機農家さんのもとで一緒に作業したり、研修を受けたりしながら、有機農業の技術について学んでいただきます。はじめは3名の有機農家さんのもとをローテーションしながら幅広く学んでいただくことを想定しています。
ある程度慣れてきたら、自身で有機農業の実践や有機農業の販路拡大に向けた活動なども行っていただきたいと考えています。
比較的自由度が高いミッションであるため、その他にも有機農業に関することでやってみたいことがあれば、随時、役場の担当職員にご相談ください。
<主な活動内容>
・有機農業の研究、実証に関する活動
・情報発信等によるブランド化に関する活動
・販路開拓に関する活動
・有機農業の研修に関する活動
・その他、市が指示する活動
有機農家さんの紹介
神原さん
土佐清水市出身。現在はブロッコリー、サツマイモ、カボチャ、ナバナ、ショウガをメインに有機栽培をしながら、DJとしてのイベント出演や趣味のサーフィンなど、多方面で活動されています。今回は、そんな神原さんをご紹介します!
神原さんは、小さい頃から海、山、川と自然遊びを楽しみながらも、ダンスや音楽が好きで、高校卒業後はダンスの専門学校に進学。その後、ダンスイベントのDJに抜擢されたことをきっかけに、本格的にDJを始め、全国各地のイベントに招かれるようになりました。
しかし、全国を回りながら、日本の至るところでシャッター街が増え、自然を破壊する大規模な開発が進んでいる様子を目の当たりにした時に危機感を感じたそうです。そこで、故郷にUターンし、地域活性化を目的とした数多くのフェス事業の企画運営で地元内外の繋がりを創り、「今後さらに余ってくる休耕地を活用して、何が起きても食べるものには困らない生活をする!」という思いで、有機農家へ転身されました。
現在は、早朝から畑へ出て、植付・出荷の準備などで夕方まで農作業というのが毎日のサイクル。大体、晩秋から春にかけてが繁忙期のため、夏場は趣味のサーフィンやDJとしての活動をメインで行われています。畑でたっぷり汗を流した後のサーフィンがとにかく最高なんだそうです!
~神原さんより~
土佐清水市は、ありのままの自然、綺麗な水と空気が誇りです。そんな自然が美しい環境のなかで、一緒に安全で美味しい有機野菜を育てましょう!
任期後の道
有機農家として独立を目指していただきます。
ここがポイント
・有機農家さんのもとで3年間ガッツリ学ぶことができる!
有機農業は難しそうなイメージがあるかと思いますが、地元の農家さんから直々に教えていただき、少しずつ習得していくことができるため安心です。任期中は、“有機農家のお弟子さん“として活動するようなイメージを持っていただくといいと思います。
・任期後の独立に向けたサポートが手厚い!
有機農業にはさまざまな条件があり、独立するためには「農地探し」が重要なステップになります。現在、市内には耕作放棄地がたくさんありますが、そのなかで日照条件、土壌条件などを満たした農地を探すために、市の職員も手厚くサポートいたします。
こんな方にオススメ
・有機農業に興味、関心がある方
・将来的に有機農業で独立を目指す方
・海の近くで暮らしたい方
・仕事だけでなくマリンスポーツなどの趣味も楽しみたい方
住居情報
地域おこし協力隊用の住宅(活動期間中は無償貸与)を市が用意しています。
その他、空き家バンクの物件に入居することも可能です。その場合は、月額40,000円上限の補助があります。
※光熱水費、自治会費等は個人負担です。
※上記以外の住宅の場合は、住宅料等は個人負担となります。
・移住希望者向け賃貸空き家情報
https://www.city.tosashimizu.kochi.jp/kurashi/iju/open-house/
・土佐清水市空き家バンクHP
https://tosashimizu-c39209.akiya-athome.jp/
<協力隊住宅>
玄関(外観)
倉庫・駐車場
玄関(内観)
ダイニングキッチン
洗面所
和室
洋室
ベランダ
事前説明
事前に、募集やミッションについての説明を希望される方は、個別に担当者や関係者の話を聞くことができます。着任後のミスマッチがないように、まずは気軽なオンライン面談をおすすめします。
募集に関しての詳細や応募手続きに関しては
こちらをご覧ください。
<お問い合わせ先>
土佐清水市役所 企画財政課 地域づくり支援係
〒787-0392 高知県土佐清水市天神町11番2号
TEL:
0880-82-1181
FAX:0880-82-2882
E-Mail:
iju@city.tosashimizu.lg.jp
土佐清水市ってこんなところ
四国の最南端に位置し、黒潮が接岸する足摺岬や奇岩で知られる竜串・見残海岸などのダイナミックな自然あふれるまちです。
主な産業は一次産業と観光産業が中心で、宗田節の製造や「清水さば」が全国的にも有名です。
足摺宇和海国立公園を有した雄大な自然は、令和3年に日本ジオパークとして認定され、世界に誇る貴重な地質遺産や景観があります。足摺岬周辺には、四国霊場八十八ヶ所三十八番札所金剛福寺や足摺温泉郷、竜串海域公園のグラスボート、足摺海洋館SATOUMI(水族館)、足摺海底館、スノーピークキャンプフィールドなどの見どころもあります。
豊かな海では海水浴、サーフィン、スキューバダイビング、フィッシングなどのマリンスポーツが盛んに行われ、マンボウやジンベエザメと泳ぐこともできるなど、自然との一体感を感じられるレジャーがたくさんあります。
勤務条件・待遇等
◉募集対象
(1)年齢20歳以上、40歳未満の方(着任日現在)
(2)生活の拠点として次に掲げる都市地域に住民票があり、隊員決定後、生活拠点と住民票を土佐清水市内に異動させて移住できる方
①3大都市圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県及び奈良県)のうち、過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法(令和3年法律第19号)、山村振興法(昭和40 年法律第64号)、離島振興法(昭和28 年法律第72号)及び半島振興法(昭和60年法律第63号)に指定された地域(以下「法指定地域」という。)以外の都市地域
②3大都市圏以外の政令指定都市(札幌市、仙台市、新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市及び熊本市)のうち、法指定地域以外の都市地域
③3大都市圏以外の一部条件不利地域のうち、条件不利地域以外の区域
④3大都市圏以外の政令指定都市(札幌市、仙台市、新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市及び熊本市)のうち、法指定地域以外の都市地域
⑤3大都市圏以外の一部条件不利地域のうち、条件不利地域以外の区域
(3)心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方
(4)地域住民と積極的にコミュニケーションを図り、地域を元気にするために精力的に行動できる方
(5)協力隊終了後も土佐清水市に定住する意思のある方
(6)普通自動車運転免許を取得または採用までに取得が見込める方
(7)パソコン(ワード、エクセル、インターネット、Eメール等)を日常的に利用されている方
(8)市の条例及び規則等を遵守し、職務命令等に従うことができる方
(9)上記の(1)から(8)に関わらず、地方公務員法第16条の欠格事項に該当する場合は応募することができません。
◉募集人員 若干名
◉勤務地 土佐清水市内
◉勤務日数及び勤務時間
(1)勤務日数:原則週4日間(月16日間)
(2)勤務時間:原則8時30分から17時00分(1日7時間30分、週30時間)
※所定の月の労働日数及び労働時間を下回った場合は、その分の報酬は減額となります。
◉雇用形態及び期間
(1)雇用形態:会計年度任用職員(パートタイム)
(2)任用期間:任用の日から当該年度の末日まで(最長で任用日から3年間)
(3)協力隊員としてふさわしくないと判断した場合等は、任用期間中であっても任用を取り消すことができるものとします。
◉報酬
月額145,935円(初年度)、151,122円(2年目以降)
期末手当:最大2ヶ月/年(任用開始月により算定期間の計算が変わり、金額が変動します。)
※その他時間外勤務手当、休日勤務手当等については、土佐清水市パートタイム会計年度任用職員の報酬、期末手当及び費用弁償に関する条例の要件に該当する場合に支給。
※報酬から社会保険料等の本人負担分が控除されます。
◉待遇・福利厚生
(1)休暇日で業務に支障がなければ、兼業を認める場合があります。(届出が必要です。)
(2)勤務時間中は、活動に必要な自動車とパソコン、事務用備品等を貸与します。
(3)中山間地域等での生活や通勤の移動手段として自家用車は必要不可欠です。自家用車等の持ち込みをお勧めします。
(4)地域おこし協力隊用の住宅(活動期間中は無償貸与)を市が用意しています。
その他、空き家バンクの物件に入居することも可能です。その場合は、月額40,000円上限の補助があります。
※光熱水費、自治会費等は個人負担です。
※上記以外の住宅の場合は、住宅料等は個人負担となります。
(5)健康保険、厚生年金、雇用保険等の社会保険に加入します。
(6)年次休暇等は市の条例を適用します。