祖母の味、芋けんぴを全国へ
みなさんは「芋けんぴ」を食べたことがありますか?芋けんぴとは、さつま芋を細く棒状に切って揚げ、砂糖を絡めたお菓子で、ミレービスケットと並ぶ高知県民の定番おやつです。
今回紹介するのは、その芋けんぴで全国販売シェア50%を超える澁谷食品株式会社です。
1952年に日高村で創業した当時は「かりんとう」の製造を行なっていた澁谷食品ですが、原材料の高騰を受け、当時手に入りやすかったサツマイモを使って芋けんぴの製造を始めます。芋けんぴは、創業者である澁谷金次郎の祖母がよく作ってくれていた身近なお菓子。祖母の味であり、高知の郷土菓子である素朴で美味しい芋けんぴの製造がスタートしました。
以来、半世紀にわたって芋けんぴの製造を続け、現在では高知県と鹿児島県に4工場、全国に4営業所、そして直営店「芋屋金次郎」を7店舗展開する企業となっています。
栽培から行うこだわりのサツマイモ
創業者である金次郎は開拓精神旺盛な性格であったため、芋けんぴに最適なサツマイモを求めて、世界各地に旅に出かけました。アジアから遠くは南米まで旅をして、鹿児島県大隅半島にたどり着きます。シラス台地のため水はけがよく、日照時間が長いこの土地に、金次郎の求める「芋けんぴづくりに最適なサツマイモ」が育つ環境が整っていました。シンプルな材料で作るから、ひとつひとつの素材にこだわる
芋けんぴの原材料となるのは、芋と砂糖と油だけです。自然な美味しさを味わってほしいという思いから、添加物や保存料は一切使用していません。それほどシンプルな原材料であるために、それぞれの素材の味が何より大切です。特に、芋を揚げる油は酸化しやすいため、厳しい社内基準を設け、新鮮な油しか使用しないように徹底しています。
完成した芋けんぴは、できる限り「揚げたて」「できたて」を味わってほしいという思いから、賞味期限を短く設定するというこだわりようです。全ては美味しい芋菓子をお客様にお届けしたいという思いからです。
食品業界において、栽培から加工、販売までを一貫して自社で行うのは極めて珍しいことだといいます。「美味しいサツマイモでなくては、美味しい芋けんぴにならない」という芋へのこだわりと、原材料のひとつひとつにまでこだわる澁谷食品だからこそ、品質の高い商品が生まれています。
お店で揚げる、できたて芋けんぴ
2002年には芋けんぴや洋菓子を販売する直営店をオープンし、現在では全国に7店舗の「芋屋金次郎」を展開しています。お店では店舗で揚げたできたての芋けんぴを販売していて、これを目当てにお店を訪れるお客様も少なくありません。他業種からのチャレンジ歓迎!
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