【香美市】集落活動センター美良布へ行ってきました!

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移住コンシェルジュ土居が、高知県香美市で地域住民が主体となって活動する
「集落活動センター美良布」へ行ってきましたのでご紹介します!
【香美市】集落活動センター美良布へ行ってきました!

「集落活動センター美良布」について

高知県の東北部に位置する香美市は、町暮らしの土佐山田町(とさやまだちょう)、里暮らしの香北町(かほくちょう)、山暮らしの物部町(ものべちょう)の大きく3つの地域に分けられます。

美良布という地域は香北町の中心地に位置しており、アンパンマンの作者、やなせたかしさんの出身地でもあります。地区内には「やなせたかし記念館」「アンパンマンミュージアム」などの観光施設や自然公園、健康増進施設、宿泊施設などがあり、香北町内でも人々の交流が多い地域です。「集落活動センター美良布」は県内で唯一の、道の駅と一体型の集落活動センターで、交流スペースをはじめ、地元の特産品を販売する直販所や、食堂を併設する「韮生の里」などがあり、平日でも自然と人が集う場所です。

次々と新しいことに挑戦するその活発な取組みは、新聞や広報誌、テレビなどでよく取り上げられています。

※「集落活動センター」とは、地域住民が主体となり、それぞれの地域の課題やニーズに応じた活動を行う拠点で、高知県独自の取組みです。旧小学校や集会所などの地域の施設を活用しながら、住民同士のつながりを深める役割も果たす集落活動センターは、現在高知県内に67ヶ所あります。
美良布直販店「韮生の里」
美良布直販店「韮生の里」
食堂「キッチン韮生の里」
食堂「キッチン韮生の里」

主な活動内容

「集落活動センター美良布」では現在、3つの部会が6次産業を中心にそれぞれ意欲的に活動しています。


①「にろうまいこ」部会

主に、美良布の特産品で土佐三大ブランド米の「韮生米(にろうまい)」に、香北町で採れた柚子や桜を添えた和菓子「かるかん」の商品企画から製造、販売を行っています。
この「かるかん」は、「香北町ならではのお土産を作りたい!」というメンバーの思いから生まれたそうです。訪問させていただいた日もちょうど、来春から放送されるNHK連続テレビ小説『あんぱん』にちなんだ「あんかるかん」の試作会議が行われていました。昨年、11月末にはプレ販売を行い、12月6日に「韮生の里」の直販所での販売が開始されました。店頭に並んでいるのを見つけたら、ぜひ召し上がってみてください。

また、地元のサツマイモで作ったスイートポテトの表面に、自家製味噌をコーティングした和×洋のスイーツ「ポテっト」も開発し、販売しています。この「ポテっト」は、「かるかん」を作る際に残った卵の黄身を使って作られています。これらのお菓子すべてが部会のメンバーであるおばちゃんたちの手づくりです♪

そのほか、「韮生米」をPRする活動や、地元の小学校で6次産業についての出前授業を行ったりもしています。

②「おしゃべり倶楽部」部会

野草茶の手摘みから販売を行っており、団体向けに手摘みやブレンドティー作りのワークショップも行っています。「かみめぐり(=香美市めぐり体験博)」という香美市主催の体験型観光イベントでは、30以上の体験プログラムの中から好きなものを体験できるイベントでは、「自分だけのオリジナルブレンドティー作り」というプログラムを実施したこともあります。ブレンドティ―作りは「やってみたい!」という声が大変多いそうで、現在は5名様以上の参加者を対象にこの体験プログラムを開催しています。

茶葉を手摘みした後の乾燥、焙煎、製品化まですべてが手作業。そのおかげで安全安心な茶葉を販売できるそうです。お土産として買って行った県外の方から、後日、電話でお問合せがあったこともあるとか。

私はこの日、桑の葉の野草茶を買って帰ったのですが、直販所では数えきれない種類の野草茶から選ぶことができるので、香りや風味を飲み比べたり、効能の違いなども楽しめますよ(^-^)


③「むすぶ」部会

3つの部会の中でも、最も若手のメンバーで構成されたこちらの部会では、メンバーが育てた柚子や青しそを使用した「和のハーブシロップ」という、お酒で割ってもとても美味しいシロップや、このシロップを使ったゼリー「さわやか大葉ちゃん」を開発、販売しています。 試作中の商品もあるようなので、これからの登場が楽しみです!

また、「集落活動センター美良布」の交流スペースと、周辺広場でこれまでに14回開催されてきたイベント「びらふマルシェ」を企画、運営しています。6年前に初開催した当時は、10ブースほどの出展であったのが、現在では35を超える出展があるそうです。10月のマルシェには私も子ども連れで訪れ、地元の方が作ったふわとろのお好み焼きや、香美市のお隣香南市の果樹園で収穫された「ヘベス」という柑橘類のジュースをいただきました。

ほかにも、県内の高校生によるジビエを使った食べ物の販売や、雑貨販売、ジャグリング体験などもありました。

また「むすぶ」部会では、「制服リユースプロジェクト」という、県内の学校の中古制服を回収・修繕し低価格で販売するという、全国でもまだあまり知られていないリユースの取組みを行っています。香北町内には不要となった制服を投函できるポストが3カ所設置されているそうです。

その他の活動

「集落活動センター美良布」では、3つの部会の活動のほかに、直販所や食堂の運営、地域・観光情報の発信も行っており、地域の方々の交流の場と、地域外から来られる方の観光拠点としての役割を担っています。

中心部には人が多く集う美良布地区も、メイン道路から一歩はずれると、豊かな自然が残る田園風景が広がり、古き良き田舎の風情がある風光明媚なエリアです。

地元の方以外にはあまり知られていない風景美や見どころもたくさんある美良布を、ぜひ訪れてみてください(*^-^*)

編集後記

3つの部会がそれぞれ楽しく、やりがいを感じながら活動している「集落活動センター美良布」。年代の異なるメンバーの存在が、新しい発想のスパイスにもなっているようです。元気な美良布地域は、地元が大好きな住民の皆さんが支えているのだと感じました。

お問合せ先

■集落活動センター美良布
 住所:高知県香美市香北町美良布1211
 電話:0887-52-9708
 HPはこちら
 インスタグラムはこちら

■香美市への移住に関するお問合せ
 NPO法人 いなかみ
 住所:高知県香美市土佐山田町本村214
 電話:0887-52-8606
 HPはこちら

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