移住者インタビュー

【黒潮町】自然に寄り添い、子どもたちへ未来をつなぐ暮らし

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北陸・関東地方などで育ち、移住前は神奈川県でカフェ併設の洋服と雑貨の店を営んでいた中谷みどりさん。 2011年、東日本大震災をきっかけに、「都会から出て、より持続可能な暮らしへ」と強く感じ、高知県への移住を決めました。

中谷みどりさん

  • 出身地:富山県
  • 現住所:黒潮町
  • 移住年:2011年
  • 職業:うみのこども 代表 / NPO砂浜美術館スタッフ

移住の原点は「家族が生きられる場所を探したい」

震災直後、スーパーの棚は空っぽ、ガソリンも手に入らない。
その光景を目の当たりにし、都会の暮らしの脆さを痛感したといいます。

「自然の豊かさを求めて神奈川県葉山町に住んでいましたが、もっと水や食料が豊かで、自給自足に近い暮らしができる場所へ行きたいと思いました」

そうして家族で選んだ移住先が高知県。
最初に暮らしたのは四万十市の山間部で、空き家バンクを通じて見つけた家でした。

かまどでご飯を炊き、薪でお風呂を沸かす。
近所のおばあちゃんが子どもを孫のようにかわいがってくれた――。
中谷さんは当時を「理想の暮らしの第一歩だった」と振り返ります。

黒潮町へ移り住み、より自然と近い暮らしへ

ご主人は当初、森林組合での仕事や農作業など地域の一次産業に従事していました。
その後、縁あって黒潮町で塩づくりに携わる会社に就職したのをきっかけに、8年前に黒潮町へ転居します。

黒潮町の暮らしは、さらに自然との距離が近いものでした。

中谷さん自身も子育てをしながらパートや農作業に携わり、ご主人と共に米づくりから野菜、鶏、みつばちなど、さまざまな“いのち”と向き合うように。
塩づくりも含め、家族の暮らしは理想としていた自給自足へぐっと近づきました。

「ここなら、何かあっても生きていける。そう思える安心感があります。」

空が広く、海も山もすぐそばにある黒潮町。
自然の豊かさが、中谷さん家族の暮らしを支えています。

「自然を守らなければ」その思いが活動の原動力に

黒潮町に暮らす中で、中谷さんが強く感じるようになったのが気候変動への危機感でした。

5年前、高知県地球温暖化防止活動推進員としての活動をスタート。
「こどものように地球とあそび、自然を大切にする心を育む」をテーマに立ち上げた自主グループ「うみのこども」では、ビーチクリーンや自然体験、食育、環境問題の出前授業、自治体の温暖化対策のサポートなど、年間50回以上の活動を続けています。

海岸でのごみ拾いも、参加者にとっては“宝探し”。
レトロなおもちゃや可愛い瓶が見つかることもあり、子どもも大人も夢中になります。

さらに、大方高校の生徒と一緒に制作した「くろしおエコMAP」では、砂浜で拾える、波にもまれて角が丸くなったガラス片=“シーグラス”を通貨のように使える「ビーチマネー」という取り組みも紹介しています。
「自然を大切にする気持ちが流通する町になったらうれしい」と中谷さんは語ります。

「大好きな海や山、植物や動物。私たちは自然に癒されるだけでなく、生かされてもいる。
そのことを、遊びながら子どもから大人までみんなに伝えたいんです。」

砂浜美術館でも活躍中。暮らしと仕事の境界がない毎日

中谷さんは黒潮町の「砂浜美術館」でも活躍しています。
Tシャツアート展でのオーガニックコットン栽培、ホエールウォッチングの受付、イベントの環境対策など、まさに自然と向き合う仕事が日常です。

ご主人も、10年以上の塩づくりの経験を活かして2024年「月海製塩」を立ち上げ、天日塩の製造で独立されました。
満月や新月の大潮のときにくみ上げた海水だけで作るというこだわりの塩は、少しずつ評判が広がっています。

そんなお二人は、黒潮町の海と向き合いながら、自分たちのペースで充実した日々を重ねています。
忙しい毎日の中でも、中谷さんは時間を見つけて裸足で砂浜を歩いたり、家の横の“プライベートリバー”に潜ったり、町の飲食店で癒しの時間を過ごしているそうです。

黒潮町への移住を考えている方へ(中谷さんからのメッセージ)

海も山もすぐ近くにあって、明るい空と海のように町の方々も明るくて本当に住みやすい町です。
地元の方々はとってもやさしい。
どこに移住するにもそうですが、地元の方々が守ってきた土地に住まわせていただくという感謝の気持ちと、尊敬の気持ちを持って暮らすことが大事だと思います。
そして、人口が少なく高齢化となっているので助け合うことも。

都会から高知に帰ってくると、空気の濃さをすごく感じます。
ここに来たら、深呼吸して裸足で砂浜を歩いてみてください。
そして、一緒にビーチクリーンしましょう!

インタビューを終えて

中谷さんのお話を聞いていると、自然の中で暮らすことは、ただ気持ちがいいだけじゃなくて「ちゃんと守っていきたい」という思いにつながっているんだなと感じました。
海や山が近い黒潮町だからこそ、その気持ちが毎日の中で自然に育っていくのかもしれません。

ビーチクリーンや子どもたちとの活動の話も、とても印象的でした。
“きれいにするため”というより、「この景色を未来の子どもたちにも見てもらいたい」という気持ちが根っこにあるのだと思います。

黒潮町は、自然が好きな人はもちろん、「環境を大事にしながら暮らしたい」という人にもぴったりの場所です。
取材を通して、ここでの暮らしを少し想像してみたくなりました。

もし黒潮町を訪れる機会があったら、まずは深呼吸して、砂浜を歩いてみてください。
きっと、自然と向き合う気持ちがすっとわいてくると思います。

▼中谷さんの活動は以下のURLを参照ください

うみのこども
https://www.instagram.com/uminokodomo_kochi/

すなびコットン
www.instagram.com/sunabi_cotton

月海製塩 (満月、新月それぞれの時期の海水で作っています)
https://www.tsukimiseien.com/



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黒潮町で暮らそう(黒潮町ホームページ内)



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