移住者インタビュー
やりたいことは20項目以上!この町と林業を守るために団体を立ち上げました。
下村 智也さん
地域おこし協力隊から育林を主とする事業主へ
私は高知市出身ですが、両親の故郷である梼原町で地域おこし協力隊になりました。私の両親は、自分が働きたいと思う勤め先がなかったために20代の頃に梼原町を離れたんだそうです。
地域おこし協力隊として森林再生プロジェクト『
』という有限責任事業組合(※)を立ち上げました。
『KIRecub』のミッションは「皆伐(※)をして切り株になった山に新たな命を育み、高知県の森林を自分達の力で再生していくこと」。現在は、木をしっかり植えて育てる育林事業をベースにしています。植林用の苗を作って販売できればしっかりした事業になるので、今後はそうした活動も進めていきたいと考えていますし、自分たちで製作した木工製品に付加価値をつけて販売したり、キャンプ場がある太郎川公園など野外で梼原産のヒノキの香りが楽しめる移動サウナにも手を広げたいと考えています。
※有限責任事業組合(LLP)…日本では2005年から設立できるようになった、比較的新しい事業体。法人格がなく、民法上では組合の扱いとなる。
※皆伐(かいばつ)…一定区間の木を全て伐採する方法のこと。大量に木材が収穫できる反面、生態系の乱れや土壌へのダメージが発生する。
子どもたちと一緒に森林を守る活動を始めた
梼原町で初夏に開催される森林フェスティバルで、桜の木を植えるイベントに参加してくれた小学生が、お父さんやお母さんに「この桜がどんどん育つ姿を見たい。だからまた梼原に来ようね」って言ってくれました。その子の顔がすごく輝いていていて、私も嬉し過ぎて胸が高まりました。その時に、造林という仕事の大切さを感じました。
実は、林業では木を切る人は増えましたが、植える人は全然増えていないんです。せっかくご先祖が自分たちのことを思って植えてくれたのに、自分は何もできていないと心苦しく思う部分もありました。だから、梼原町の子どもたちとドングリを苗にする活動を始めました。梼原に植える木は梼原で作ったほうがいいと考えたのも活動を始めた一因です。子どもたちと一緒に山に入って、拾ったドングリを植え、かわいがって育てて、しっかりした苗に育ったら、また一緒に植えに行く。子どもたちはすごくワクワクしてくれますし、山に興味をもってもらうことで将来的に山や森を守る仕組みづくりにつながると信じています。
梼原町での暮らしは時間がたくさん!
山の仕事は太陽が昇る頃に業務開始。だいたい朝6時ごろ始まって午後2時ぐらいに終わるので、子どもを学校や保育園に迎えに行ったり、ごはんを作り家族一緒に食べられます。前の仕事では家族と話をする時間もないし、一緒にごはんも食べれなかったんですが、梼原町で暮らし始めてから家族とゆっくり過ごす時間が持てるようになりました。逆に今の生活だと時間があるので、やりたいことをつめこんでしまいがちかもしれません(笑)でも20項目以上ある「やりたいことリスト」を見ていると、すごく楽しい気持ちになります。
みなさんも移住を考えているのであれば、まずは梼原町に訪れてみませんか。
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