多様な働き方

【四万十町】飾り樽の特殊部材づくりを引き継ぐ!

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\mission!/四万十川沿いに立地する特殊部材の製材所を承継せよ!!
【四万十町】飾り樽の特殊部材づくりを引き継ぐ!

ひとことで言うとこんな仕事

・四万十川沿いに立地する製材所を承継する!
・「飾り樽」に使う特殊部材を製造する唯一無二の機械と技術を持つ!
・工場は約770㎡、敷地は約2,800㎡と広く、現在の事業以外の拡大も十分可能!
・「飾り樽」の部材製造用の機械と技術だけの売却、承継も可能!

ミッション

 地域創生 × 事業承継 × 自己実現・起業・チャレンジ!

 市街地に立地するオシャレなカフェやブティックに、木製の雰囲気のある樽がディスプレイされているのを、見かけたことはないだろうか。
 全面にヒノキ材が使用され、「BLUE MOUNTAIN」 とか「COFFEE」などの文字が施された樽である。この樽は実際にコーヒーが入っていた樽ではない。そういう樽で輸入されていた時代もあっただろうが、今、飾られている多くの樽は、その洒落たデザイン性を残してディスプレイ用に製造された「飾り樽」だ。
 この特殊用途の樽の部材を製造しているのが(有)共栄木材。高知県西部を流れる大河、四万十川沿いの四万十町希ノ川に立地する企業だ。
 「この材料を造るには特殊な機械が幾つも必要。日本で飾り樽の材料を造ることができるのはうちだけなんです」
 共栄木材の社長の父で前社長の味元和義さん(73)が胸を張る。高級な建築材料として使用される四万十ヒノキ。その端材を原材料にして、複雑な作業を経て、樽の外側の木材部品に仕上げていく。
 機械によって削り出していく作業なのだが、使用する機械は4種類もあり、それぞれが特殊な機械。原材料を投入すれば、自動的に製材された部材が出てくる訳ではなく、4回もの工程を経てやっと出来上がる。機械は使用するが、もはや手造りと言っていいような造り方なのだ。
 詳しく見てみよう。最初の機械では、部材の湾曲を削り出す。予め部材の長さに製材された原木を、ドラム状の筒ノコが装備された特殊機械に手作業で送り込み、中央部が外側に出ている緩やかな三日月形の湾曲した部材を削り出す。
 次は各部材の上下部に溝を付ける作業だ。樽に組み上げた際に、底板や蓋が、取り付けられる溝を造る工程で、「あり切り」と呼ばれる。その次は、微妙な樽の曲線を創るために行う「バッテラ」という工程。この作業を終えると、部材は「笹かまぼこ」のような形状になる。
 最後に、部材の左右に凹凸の溝を付ける「さねはぎ」という工程を行う。この凹凸を使って樽を組み上げる。こうして4台の機械を渡り歩いたヒノキ材がやっと飾り樽の部材になるというわけだ。
 和義さんは、こうやって50年近く、樽材を造り続けてきた。しかし、コロナ禍による不況の影響などを受けて売上高が減少、従業員を募集しても応募はなく、深刻な人手不足にも陥った。三男の雄也さん(39)に社長を譲ったものの、建て直す見通しが立たず「今の自社の状況では事業継続ができない」として、廃業に舵を切ったという。
「昔は、この地域に同じような樽の部材を造る企業が幾つかありました。しかし、どんどん廃業していって、今は私たちだけになってしまった。この部材を造る機械と技術を何とか引き継いでもらいたいんです」
 和義さんはこう力を込める。
工場の土地建物と内部の機械類などすべての一括売却が希望だが、樽材を造る機械類だけを格安で売却しても構わないという。いずれの場合も一定の技術指導は行うそうだ。
 工場の立つ「希ノ川」地区は、昔は「四手ノ川」と呼ばれていた。ところが、2006年の町村合併の際に、大字を「希ノ川」に変更した。合併によって自治体名が変わることはよくあるが、大字を変えるケースは数少ない。変更された理由は「若い人に帰って来て欲しい。そんな希望の持てる集落にしたい」という地元住民の願いだったという。地域の人々が希望を込めた地名「希ノ川」。全国的に見ても希少な樽を製造する機械や技術が継承されて、地域に希望の灯が輝き続けることを願わずにいられない。
 

・事業内容: 飾り樽の部材、集成材等の部材製造
・引継場所: 高知県四万十町希ノ川53番地
・引継条件: 相談の上決定いたします
・引継詳細: 工場用地(約2,800㎡)建物(約770㎡)、一般製材用機械、飾り樽の部材製造の特殊加工機械、他工場の設備一式、顧客・取引先、地元での知名度、など

求める人物像

・四万十町へUターン・Iターンを検討している方
・自然豊かな土地で地元産の木材を使う製材所の開業を目指す方
・事業を通して、地域経済の活性化にチャレンジしたい方
・地域のコミュニティを大切にし、自然や人との繋がりを楽しめる方
・飾り樽の特殊部材の機械と技術を承継したい方
・事業主の理念を理解し、事業を承継できる方、革新のアイデアをお持ちの方

ここがポイント!

■「飾り樽」の部材を造る機械と技術は唯一無二!
  共栄木材の最も特徴的な商品は、ディスプレイ用途の「飾り樽」の部材。底板の加工機械も含めると特殊な加工をする機械が5種類、6台ある。この部材を製造しているのは「日本でもうちだけ」とオーナーの味元さんは胸を張る!

■工場は四万十川沿いに立地し広さは十分!
  工場用地は約2,800㎡と広く、工場建物も770㎡あり、かなり広め。現在は集成材の部材と、「飾り樽」の部材を造っているが、完成品の製造など事業を拡大するためのスペースは十分ある!

■周囲に民家はなく、騒音などの苦情の心配は全くなし!
 共栄木材は四万十川の畔にある雑種地に立地しており、大自然に囲まれた閑静な工場のたたずまい。声の届く範囲に住宅はなく、騒音などの苦情が寄せられる心配は全くない!

■「飾り樽」の部材製造だけの事業承継も可能!​
 工場の土地建物と内部の加工機械すべての一括売却が希望だが、特殊な技術になっている「飾り樽」の加工機械と技術のみの事業承継も可能だという!

継業への取り組みについて

「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」
「高齢になってしまって事業継続が難しい」

 地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶ちません。 一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方がひそかに注目を集めています。店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスといえます。
 「事業承継」「継業」とは、地域で生まれた”なりわい”を引き継ぎつつ、第三者の新たな感性と価値観でそのものの価値を見出し、再活性化して、地域で継続できるなりわいを営むことです。

オーナー 味元さん へのインタビュー

———— この地で長い間、製材事業をやってきたんですね
 私(和義さん)の父の代から、この場所で製材工場を営んできました。私は27歳の時に帰郷して以来、ずっと事業に携わっているので、46年ぐらいになります。昔は、製材がかなり盛んで、樽の材料をつくる会社は他にも幾つかありました。

———— 歴史ある事業をなぜ譲渡しようと?
 「飾り樽」の事業は安定的に推移しているのですが、集成材の事業が、取引先の廃業などもあって振るわず、企業的な将来の見通しが立たなくなって来ています。従業員の高齢化と地域の過疎化も進み、人材を募集しても集めるのが難しい状況になっています。このまま続けると、債務超過になるかもしれないので、誰にも迷惑がかからない今のうちに廃業しようと考えたんです。

———— 「飾り樽」の部材を造っている企業は、国内で他にないと聞いたんですが?
 そうです。他に造っている企業はありません。だから、うちが廃業して継業者が現れない場合は、「飾り樽」の流通が途絶える可能性があるんです。だから、どなたかに事業を承継してもらいたい。せっかくある特殊技術を無にしてしまうのは忍びないんですよ。

———— 「飾り樽」の事業部分だけ承継することもできる?
 工場の土地建物などすべての一括売却が希望なんですが、それが難しいようなら、「飾り樽」部分の分割売却も考えています。長年培ってきた特殊技術を誰かに継いでもらいたい気持ちが強いんです。

ご応募・お問い合わせ

まずは、電話又はメールで「高知家で暮らすで募集情報を見た」旨、ご連絡下さい。

◆応募申込み・引継ぎ内容のお問い合わせ◆
高知県事業承継・引継ぎ支援センター
〒780-0870 高知県高知市本町4丁目1-32こうち勤労センター4階
担当:谷、野本 あて
TEL: 088-802-6002
サイト: https://www.kochi-hikitsugi.go.jp/
※後継者人材バンクへのご登録はホームページから。

事業承継

※この記事は、2023年10月30日時点の情報を掲載しています。

記事に関するご感想、ご質問は移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。




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