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【東洋町・室戸市】地域密着の地元スーパーを引き継ぐ!

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\mission!/地域密着の超地元スーパーを引き継ぐ!
【東洋町・室戸市】地域密着の地元スーパーを引き継ぐ!

ひとことで言うとこんな仕事

・地域密着で必要不可欠のスーパーを引き継ぐ!
・地元の顧客に愛されて40年以上の超地元店!
・佐喜浜店と甲浦店の2店舗経営でシナジー効果!
・店舗内の設備にリースはなく、社用車3台も承継できる!

ミッション

 地域創生 × 事業承継 × 自己実現・起業・チャレンジ!

 「きょうは、えい魚が入っちゅうよ。見ていって~」
従業員の快活な声が店内に響く。
その声につられた常連客が冷蔵ショーケースをのぞき込み、熱心に品定めをする。
 「値段は888円。縁起がえいろう。お買い得でぇ~」
ここは、室戸市佐喜浜町の商店街の一角にある「スーパー・フェニックス」の佐喜浜店。地域に住む人々が足繫く通ってくる地元の「コンビニ」的存在の老舗スーパーだ。
 フェニックスは、現オーナーの手島健一郎さん(75)とひとみさん(70)が二人三脚で創り上げてきた。
 創業は1975年。車による行商からスタートし、八百屋の経営を経て、健一郎さんの出身地である甲浦に店舗を開いた。2年後に室戸市佐喜浜にも出店、以来、40年以上、地域密着の温かみのあるスーパーとして地元住民に利用されてきた。
 特に人気なのは、その日に手作りするお寿司や弁当、惣菜類。お昼前には、陳列棚いっぱいに並べられており、地元の常連客がひっきりなしに訪れては買い求めて行く。
 「お客さんが何時に来て、何を買うかは大体把握してます。惣菜を作るときに、これはあの人が買うだろう、なんて想像してパックに詰めるんですよね。ほぼ当たりますよ~」
 ベテラン従業員の藤本喜美江さん(71)が微笑む。都市部の店舗と違って、顧客との距離は驚くほど近い。まるで、親戚か友達にご飯を作っているかのような感じ。顧客の方も、自分の味の好みまで知っている人が作ってくれた惣菜だけに、安心感はこの上ない。
 「お客さん一人ひとりを丁寧に見てあげる。そして困っている人に手を差し伸べる」
 オーナーのひとみさんが創業以来大切にしてきた店の信条だ。
 こうした心のこもった経営が地元住民に浸透し、愛され続けてきたわけだ。
 現社長は長女の咲織さん(50)。顧客の気持ちによりそう、という精神はしっかりと受け継がれ、地域にはなくてはならない小売店として、堅実経営を続けている。金融機関からの借入金はなく、店舗の設備などはすべて現金購入で機器類のリース契約もない。咲織さんが社長を引き継いだ後に、店の売り上げの最高記録を更新したこともあるという。
 こうして、財務的にはほぼ問題ない経営なのだが、近年、「高齢」と「病気」という別の重要課題が浮上してきた。
 寄る年波には勝てず、健一郎さんは既に店を切り回すことが困難になり、ひとみさんも病気がちに。咲織さんと妹の織田麻美さん(49)に経営的な負担が重くのしかかり始めた。それでも、何とか経営を続けて来たが、「もうこれ以上は続けられそうにない」という状況になってしまった。やむを得ず今年の秋以降に佐喜浜店から順番に閉店することを決めたという。
 「うちがなくなれば、地元で困る人がいることは分かっています。だから、引き継ぎ先を探したいと思って、全国の人に呼び掛けようと思ったんです」
 地域の人々との繋がりが深いだけに、ひとみさんも咲織さんも、「何とか承継先を」との思いは強い。
 甲浦店のある東洋町は、県外からのサーフィンで有名な地域で、夏場は流入客も多い。高規格道路「海部野根道路」の計画も進んでおり、都市部からのアクセスもさらに向上する。新オーナーのアイデア次第で、安定的な地元密着型の売り上げに、さらに上乗せができる可能性も十分ありそう。
 フェニックスは、死んでも蘇ることで永遠の時を生きるといわれる伝説上の鳥。日本では不死鳥と呼ばれる。地域の愛が詰まったスーパー、フェニックスがどんな形で蘇るのか。新しい装いで羽ばたく姿を見られるように、地域住民は願っている。
 
 
・事業内容: 小規模スーパー2店舗の経営
・引継場所: 高知県安芸郡東洋町白浜、室戸市佐喜浜
・引継条件: 詳細は相談の上決定します
・引継詳細: 甲浦本店、佐喜浜店の両店舗の土地建物、業務用冷蔵陳列棚、冷蔵ショーケース
       など備品一式、社用車3台、その他レジ回りなど店内にあるすべての備品

求める人物像

・海辺の街、東洋町や室戸市にUターン・Iターンを検討している方
・小規模なスーパー経営に興味のある方
・仕入れも含めて車は必須なので、運転免許を有する方
・地域のコミュニティを大切にし、人との繋がりを楽しめる方

ここがポイント!

■コンビニよりもコンビニエンス(便利)な地元スーパー!
食料品を中心に地域に住む人々の暮らしを支える品ぞろえは豊富。地元の野菜や魚は低価格で販売されており、特に種類豊富な惣菜類やお弁当、お寿司などが人気商品となっている。

■従業員は経験豊富なベテランぞろい!
勤めている従業員の方々は、経験豊富なベテランの人ばかり。顧客の好みに合わせた惣菜の開発まで手掛けてくれる方も。みんなが顧客と長い付き合いのケースが多く、買い物をする際の顧客の安心感はどこよりも高い。

■冷蔵の陳列棚やショーケースなど設備機器はすべて自前
事業承継すれば、店舗内の設備や機器類がすべて譲り受けられる。リースのものは全くなく、商品さえ準備すればすぐにでも営業可能。現在使用している社用車3台も付いて来るという。

■将来的には、立地条件が好転する計画も!
徳島県から高知県方面に抜ける高規格道路網は徐々に建設が進んでおり、甲浦店のある白浜地域は、付近に甲浦インターチェンジができる予定。この道路整備が進めば、都市部からのアクセスはさらに高まり、入り込み観光客は増えそう。そこを狙った新たな顧客獲得戦略も描けそうだ。

継業への取り組みについて

「地元のためにお店を続けたいが後継者がいない」
「高齢になってしまって事業継続が難しい」

 地域の生活を支えてきた中小企業や商店では、こういった理由から、事業縮小や廃業を余儀なくされるケースが後を絶ちません。 一方で、働き方が多様化する今、県外からのUターン者や移住者が過疎地域に住まい、ゼロから起業をするより圧倒的にコストが抑えられる、”なりわい”を活かした「事業承継」や「継業」といった働き方がひそかに注目を集めています。店舗そのものや機材設備などの初期費用一式を抑えられるほか、一定の顧客や販路、技術までもそのまま引き継げるとして、地方暮らしを目指す若者や移住者にとって新たなビジネスチャンスといえます。
 「事業承継」「継業」とは、地域で生まれた”なりわい”を引き継ぎつつ、第三者の新たな感性と価値観でそのものの価値を見出し、再活性化して、地域で継続できるなりわいを営むことです。

オーナー 手島さん親子へのインタビュー

———— 夫婦二人で立ち上げたスーパーだと聞きましたが
 一番最初は、中古の軽トラックを買って、野菜や果物の行商から始めました。まだ20代前半のころ。少しずつお金を貯めて、小さな八百屋を手掛けたんです。そして、夫の出身地の甲浦に店舗を構えたのが、このスーパーのスタートです。

———— ご両親が一生懸命に創り上げてきたスーパーなんですね
 父母の働く姿を見て育ちました。二人とも、本当に夜遅くまで仕事をしてましたね。その背中を見続けてきたから、後を引き受けたんだと思います。自分が一番うれしかったのは、自分が継いだ後、売上高の最高記録を更新できたことです。なんか恩返しができたような気がして…。

————地域への密着度がかなり高いようですが
 県外からの一見さん以外は、ほとんどの方が顔見知りです。普段来るお客さんが、その時間帯に来なかったら、妙に心配になります。何日も顔が見えないと、関係機関に連絡することもあります。また、どうしても買い物に来られないお客さんには、無料で配達もしています。

————どんな方に引き継いでもらいたいですか? 
 地域密着のスタイルは、承継してもらいたいと思いますが、新しい感性で、色んなものを取り入れてもいいと思います。例えば、スーパー以外に、カフェを手掛けるようなこともいいんじゃないでしょうか。ぜひ、このスーパーを生まれ変わらせて、存続させて欲しいと思います。

ご応募・お問い合わせ

まずは、電話又はメールで「高知家で暮らすで募集情報を見た」旨、ご連絡下さい。

◆応募申込み・引継ぎ内容のお問い合わせ◆
高知県事業承継・引継ぎ支援センター
〒780-0870 高知県高知市本町4丁目1-32こうち勤労センター4階
担当: 野本 横山あて
TEL: 088-802-6002
サイト: https://www.kochi-hikitsugi.go.jp/
※後継者人材バンクへのご登録はホームページから。

事業承継

※この記事は、2025年05月30日時点の情報を掲載しています。

記事に関するご感想、ご質問は移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。




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