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土佐打刃物の伝統技法を学び伝承する”鍛冶職人”の研修生を募集!
ひとことで言うとこんな仕事
◉土佐打刃物400年の伝統と特殊技術”自由鍛造”を次世代につなぐ伝承者を目指す仕事です!
◉鍛冶職人として独立するため、2年間の研修制度『鍛冶屋創生塾』の塾生として従事いただきます!
◉後継者育成制度の補助金あり。条件を満たせば、毎月助成を受けながら研修を受けられます!
◇定員3名◇熱意と志のある方を求めています!
ミッション
伝統工芸の技(伝統技術)と言えば、暗黙知の習得の為、仕事と私生活の垣根がなくなる等厳しい徒弟制度や世襲によって伝えられることが多く、現在ではそぐわない制度となっていました。
「鍛冶屋創生塾」では、新たに鍛冶職人を目指したい方に夢と道を開き、若く新しい人材の輩出や地域の方々との交流やコラボレーションなどにより新しい潮流を生み出し、伝統を継承するだけでなく、自主的な自己啓発の形で土佐打刃物にしか出来ない自由鍛造の技術を生かした新たな可能性を求めることもできます。
「鍛冶屋創生塾」を通じて、世界に誇れる日本の伝統技術、その匠の技と精神を後世につなげていくことを使命と考え、伝統工芸から新しいものづくりにチャレンジする人材の育成に励んでいます。
ここがポイント!
■一定収入を得ながら、技術習得に向けた研修がみっちり受けられる!
後継者育成制度「高知県伝統的工芸品産業等後継者育成対策事業費補助金」があります。要件を満たした場合、2年間月額15万円の補助金が支給されます。2年間集中して研修を受けられる環境です。
■卒業後、独立準備期間のサポートも充実!
2年間の課程修了後も、1人前の職人を目指せるよう、更に3年間は次の支援を受けられます。
・毎月塾に出向き、フォローアップ講座を受講できる
・土佐打刃物組合員の鍛冶屋で、後継者として従事できる
・組合員企業からの仕事を請け負いながら、独立を目指すことができる
■いよいよ独立開業!地元の鍛造業者との繋がりや交流もサポート!
2年間の研修、3年間の独立に向けたサポートを経て、いよいよ独立も視野に入ってくる頃!
独立後も、土佐打刃物組合等を通じ、職人同士の交流や各種支援を継続して受けられます。
勤務条件・待遇等
◇募集内容: 鍛冶職人見習い・研修生
◇応募条件: 原則満40歳未満/卒業後は高知県内で鍛冶職人として独立を目指す方 他
◇勤務地 : 高知県香美市土佐山田町上改田113-1 鍛冶屋創生塾
◇研修期間: 令和7年5月~令和9年4月の2年間(年間240日予定/研修時間9時~17時)
◇育成制度: 要件を満たした場合、2年間月額15万円の補助金支給
◇研修費用: 年間 82万円(研修料22万円 前後期払い ・ステップ研修料 毎月5万円)
◇居住地 : 相談可
※育成制度を利用した場合は、研修期間の1.5倍以上の期間、香美市内に滞在することが
条件となります
■応募資格
心身ともに健康で、当塾卒業後は県内にて独立し鍛冶屋を目指す事を強く希望する者で、次の条件に全て該当する者とします。
(1) 伝統的工芸品産業等に就業意思のある新規就業希望者で、土佐打刃物の製造を生業としてない者
(2)原則満40歳未満の者
(3)指定された研修先(「鍛冶屋創生塾」)に通勤可能な者
(4)性別は問いません。ただし日本国籍を有している者
(5)そのほか、次の項目等に該当する人は応募できません
・成年被後見人及び被保佐人
・過去において、懲戒免職の処分に処せられ、当該処分の日から2年を経過しない者
・禁固刑以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受ける事がなくなるまでの者
・日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊する事を主張する団体等を結成し、又はこれに加入した者・・・他
研修内容
■研修内容
<座学>
・歴史 :土佐打刃物の歴史
・熱処理 :技能検定3級及び2級熱処理
・安全教育:鍛造用機械の取り扱いについて
・材科学 :刃物鋼について
・マネジメント:経営及び経費処理について
<実習>
・鍛造:鉄・鋼づくり/鍛接(沸し付け)/整形
・研ぎ:荒研ぎ/研磨/仕上げ
・熱処理:焼入れ/焼き戻し/泥塗り
・その他:歪取り/銘入れ/柄付け/安全教育
<その他>
・インターンシップとして組合員企業で商品化に携わる
・イベント及び展示会への参加
■「自由鍛造」とは
昔から土佐に伝わる技法で、製品の使用目的、用途などによって鍛錬、整形を自由に行います。
決まった型がなく、すべてが経験による形づくりなので、1人前になるには何年もかかります。
素材の特徴・温度・力の入れ具合・角度…など熟練を要する仕事ではありますが、自由鍛造はその名の通り自由であるため、使い手の細やかな要望に応えることも可能です。そのため、日本全国から「自分のための刃物」を求めての注文も集まります。
■鍛冶屋創生塾1期生の歩み
動画はこちら■鍛冶屋創生塾2期生の歩み
動画はこちら
鍛冶屋創生塾1期生 藤田さんへのインタビュー
鍛冶職人になる!という夢を叶えるため2019年に高知に移住し、鍛冶屋創生塾1期生を2021年に卒業した藤田さん。研修期間中に伺ったお話を振り返ってご紹介します。(インタビューは2020年当時)
ーーーーー 研修はいかがですか?
鍛冶屋創生塾では伝統工芸士などいろいろな現役鍛冶職人が講師として授業をしてくれます。そのカリキュラムを通じて、「職人ごとにいろいろなやり方があるのだ」と視野が広がり、自分の成長や変化を実感できました。
あと、2年間の修行期間ですが、研修に参加して2週間ほどで鉄を打たせてもらったんです(笑)。こんなに早く鉄が打てるとは思ってなくて。一般的な職人修行のイメージとは違いました。研修期間中は製品ができていく瞬間と新しいことに気づけた瞬間が成長を実感できて嬉しいですね。
ーーーーー 高知暮らしはいかがですか?
高知県は外から見るよりも住みやすく、過ごしやすい場所です。研修期間中の休日は、講師補助の家庭菜園を一緒に耕したり、同期の実家で薪割りの手伝いをしたりして自然の中で過ごすことが多いです。毎週日曜には金物店でアルバイトをしたり、土曜日もなるべく学校の隣にある土佐打刃物流通センターで働いています。
ーーーーー これから塾生を目指す方に一言お願いします。
鍛冶屋として働きたいという気持ちだけでなく、「土佐打刃物の伝統技術を継承していく」ということについても考えていただけたらと思います。何を求めるかによって向いている「場所」があると思うので、じっくり検討されることをお勧めします。また、お金を稼ぐこと以外の生活力というか、地域と共に生きる力が必要です。田舎は都会と違って、地域の人とのつながりや助け合いが必要になる社会です。積極的に地域や人と関わり、自ら切り開いていける方は高知ライフを満喫できると思いますよ。
※この記事は、2024年09月06日時点の情報を掲載しています。