移住者インタビュー
森林率が日本一の高知県で高知県立林業大学校を卒業し、林業従事者となった大瀬良さんにお話を伺いました。
大瀬良 勇一さん
森林率が日本一の高知県で林業の専門的な技術が学べる高知県立林業大学校を卒業され、現在、林業従事者となった大瀬良さんにお話を伺いました。
Q1.高知県へ移住した経緯を教えてください。
地元福岡で塾の講師をしていましたが、40歳を過ぎ将来を思い描いたときに、『健康的に生活できること』、『死ぬまで続けられる仕事は何か?』を考え転職を決意しました。
いろんな業種を検討する中、仕事を通して体力維持ができ技術があれば定年後もできる仕事という自分のビジョンを実現できるのは林業しかないという考えに至りました。
林業就業に向けた情報収集をする中で、森林率が日本一の高知県が林業の担い手を育てる事を目的とした、高知県立林業学校(現:高知県立林業大学校)が開校したことを知り入学を決めました。
Q2.林業就業までの道のりをお聞かせください。
在学中は林業の専門的な資格がたくさん取得できるほか、インターンシップ生としていくつかの事業体で就業体験ができます。インターンシップ期間は各事業体の作業の内容や技術を習得しながら、実際に現場を体験することで就業イメージができました。
研修を重ねる中で、津野町森林組合の技術力と指導力の高さを感じるとともに、『ここで働けば自分自身の成長に繋がる』と強く思い、林業大学校卒業後に同組合に就職することを決めました。
Q3.仕事の内容と、林業に携わるうえで大切にしていることを教えてください。
班に分かれ山に入り木を伐採した後、現場から木材を運び出すのが主な作業です。
技術の習得まで大変なこともありましたが、チームの班長や先輩方は技術も高く、分かりやすく指導してくださったので着実に技術を身に付けていくことが出来ました。伐採後に現場が綺麗になったのを目にしたり、大きな木を切った後は『良い仕事をしたな』と達成感とやりがいを感じます。
自分がこの仕事に就いて間もない頃は、作業中に敬語を使っていたのですが、効率を優先する現場ではお互いに指示を出す時には敬語ではなく、端的に分かりやすい言葉で伝え合うように教えられました。
また常に命の危険と隣合わせの林業では、危険に対する意識を高く持ち、チーム一丸となって安全に作業を終わらせることに注力しています。
Q4.移住後暮らしの変化はありましたか。休日はどのように過ごしますか。
買い物は主に近隣の大きなスーパーのある地域へ出掛け、食材など1週間分をまとめて購入します。病院が近くにないなど不便さは予め覚悟していたので、対応できました。
休日は家でゆっくり過ごすことも多いですが、時には県内の川の綺麗な地域へ行ってカヤックをするなど自然を楽しんでいます。福岡で暮らしていた頃は、頭痛薬が手放せない日々でしたが、暮らしの変化が身体にも良い影響を与えたのか、移住後は薬を飲むこともなく快適に過ごせるようになりました。
また地域のお祭りがある時には参加し、準備の手伝いからお祭り後の交流会まで関わり、地域の方々とも程よい距離感で接しています。
Q5.林業を目指す方に一言お願いします!
どのような仕事に就いても同じですが、林業は特に“自然が好きだから““高知が好きだから”の気持ちだけでは続かないと思います。命の危険と隣合わせの仕事だという事をしっかりと理解し、技術を学んだ上で就業することをおすすめします。
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