移住者インタビュー
神奈川県からIターンし、夢の実現に向かって邁進する藤田さんの夢と高知での日常を教えてもらいました。
藤田 将尋さん
―高知県に来たことはなかった・・・
高知県には「鍛冶屋創生塾」での研修開始をきっかけに移住したのですが、実はそれまで高知県に来たことはありませんでした。もともと鍛冶職人に興味があり、大学四年生の頃には青森県の鍛冶屋を見学していました。
―仕事を辞めて夢を追うか、夢を諦めて仕事を続けるか。
鍛冶職人としての”腕”を磨くためには、修業期間が必要なのですが、修業に入るにも生活費や資格取得費など自己資金を準備しなければなりません。社会人一年目だった私にはまだ貯蓄がなく、自己資金を貯めるために一旦は社会人として就職をしました。その仕事自体は嫌いではなく続ける気はあったのですが、自分の夢を上司に話した際に「仕事を辞めて夢を追うか、夢を諦めて仕事を続けるかどちらかにしろ」と決断を迫られ、仕事を辞めました。
―どうしても鍛冶職人になりたい!
「どうしても鍛冶職人になりたい」私はインターネットで情報収集をしていました。そんな時に高知求人ネットの「鍛冶屋創生塾」の後継者募集を知りました。神奈川県出身の私には高知県は遠い場所だと感じ、初めての土地で、初めての一人暮らしをはじめることに少し悩みましたが「鍛冶職人になる」という夢を実現するために思い切って応募しました。
―土佐弁は意外とわかった。
第一期生の私たちは合格発表から研修開始までの日程が短かったため、住まい探しの期間が短かったことに苦労しました。移住については香美市のNPO法人「いなかみ」に相談し、住まいは不動産会社を通じて自力で探しました。土佐弁は語尾に特徴を感じますが大体わかるのでそんなに苦労をしていません。
―高知県は外から見るよりも、住みやすく過ごしやすい。
私にとって高知県は外から見るよりも、住みやすく過ごしやすい場所でした。 休日は、講師補助の進藤さんが借りている家庭菜園を一緒に耕したり、同期の実家で薪割りの手伝いをしたり自然の中で過ごすことが多いです。毎週日曜日には出来金物店でアルバイトをしていますし、土曜日も空いている日はなるべく学校の隣にある土佐打刃物流通センターで働いています。
―鍛冶職人としての視野を広く持たせてくれた。
「鍛冶屋創生塾」では伝統工芸士などいろいろな現役鍛冶職人が講師として授業をしてくれます。そのカリキュラムを通じて、「職人ごとにいろいろなやり方があるのだ」と視野が広がり、自分の成長や変化を実感できました。製品ができていく瞬間と新しいことに気づけた瞬間は成長を実感できて嬉しいですね。
―注文をなるべく断らず、謙虚で誠実な職人になりたい。
目標は野鍛冶的な求められた刃物を作る職人になることです。そして注文をなるべく断らず、謙虚で誠実な職人になりたいです。職人として叶えたい夢は、自分の工房を持つことや仲間と土佐打刃物を世間に広めて知ってもらうことなど色々あります。
―鍛冶屋創生塾への応募を検討している方へ
鍛冶屋として働きたいという気持ちだけでなく、土佐打刃物の技術を後世に残していくなどについても、応募する際に考えていただけたらと思います。何を求めて移住するのかによって向いている地域があると思うのでじっくり検討することをお勧めします。また、お金を稼ぐこと以外の生活力が必要です。人が多く、誰かがやってくれる土地とは違うので地域や人との繋がり、助け合いが必要になる時もあります。自分で全てやるという意欲のある人は楽しい時間を過ごせるかもしれません。
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