移住者インタビュー

アメリカからALTとして室戸に来ましたが、もっとここにいたくて転職しました!

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ALTとして小中学校で英語を教える仕事から、室戸ジオパークの国際交流員へ

ミッチェル・モンタリオンさん

  • 出身地:アメリカ ワシントン州
  • 現住所:室戸市
  • 移住年:2021年
  • 職業:ALT(外国語指導助手)

地方に派遣されたが、そのおかげで日本語が上達

昔から日本のアニメが好きで、日本語に興味を持っていました。大学では日本語を専攻しました。大学の最後の年に慶応大学へ留学する予定になっていましたが、ちょうど新型コロナウイルスが流行り始めた頃で、中止となってしまいました。それでそのままアメリカの大学を卒業し、在学中からアルバイトをしていた銀行に就職しました。

大学で日本語を専攻してはいましたが、実は日本語はそこまで得意ではありませんでした。難しくて自信もなかったし、授業もよく休んでいました。けれども銀行に就職してから思ったのは、せっかく大学で勉強したのだから、日本語を使う仕事をしてみたい!ということでした。そこで色々調べると日本のJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)があると知り、ALT(外国語指導助手)として日本に来ました。東京か京都への派遣を希望していましたが、高知県室戸市に決まったときは全然知らない場所だったのでとても不安でしたし、今まで標準語の日本語しか勉強していないのに、地方は方言もあるだろうから、やっていけるのかどうか心配でした。

でも実際に室戸に来てみると、地域の人がみんなフレンドリーでオープンなので、方言で言葉が分からないことが多くても、すぐに慣れることができました。それに、都会に行っていたら英語を話す人もたくさんいるので、私はここまで日本語が話せるようにならなかったかもしれません。ほとんど日本語しか使わない環境のおかげで、ここまで上達することができました。

町でいろんな人に声をかけられるから、オープンな性格になってきた

普段は室戸市内の小学校・中学校の英語の授業でALTとして働き、授業がない日は市役所にいます。休みの日にスーパーマーケットなどで子どもたちに会うと、声をかけてもらえるのが嬉しいです。私がいたアメリカのシアトルは大きな都市なので、街でもみんな自分のことに夢中で、他人のことは気にしていません。なので私も元々はシャイでしたが、室戸では外国人が珍しくていろんな人に声をかけられるので、知り合いが増え、オープンな性格になってきました。

高知に来てすぐの頃の目標は「毎週末、家にひきこもらずに出かける」ことでした。お酒が好きなのでクラブやバーを探しましたが、インターネットで探しても室戸のお店は出てきませんでした。知り合いに直接聞いて、教えてもらったお店を一軒一軒訪れるうちに、新たな出会いが増え、交友関係が広がっていきました。

また、前任のALTに紹介してもらった「土佐室戸勇魚(いさな)太鼓」という和太鼓グループに所属しています。週2回の練習と、室戸市内のイベントなどに参加して演奏しています。メンバーたちにはとてもお世話になっていて、一緒にマラソン大会に参加したり、乗らなくなった車を譲ってもらったりもしました。

より興味のある仕事へ転職することで、納得して室戸に居続けられる

子どもたちのことは好きで仕事も楽しかったのですが、自分がALTとしてずっと働くのは何か違うなと思っていました。契約更新の時期になり、もしここで「NO(続けない)」と言うと、室戸から出ていくことになります。けれどせっかくたくさん友達もできたし、もっと室戸にいたいという気持ちがありました。そんなタイミングで室戸ジオパークから国際交流員の話がきたので、ALTを辞めてそちらで働くことに決めました。2023年の8月からの予定です。

仕事内容は、世界ジオパークを認定しているユネスコとの連絡や、外国人観光客の誘致になる予定です。個人的には、お遍路さんの誘致もしたいと思っています。それから、英語で室戸のPRをしたい。というのも、実際に私が室戸に来ることが決まったとき、アメリカで室戸市のことを検索しても、まったく情報が出てこなかったのです。特にSNSでは出てきませんでした。ですので、今私たちの世代には必須のSNSツールを使って、室戸の魅力発信を英語でしたいと思っています。また自分のALTという現在の立場を活かして、小・中学生と一緒に英語で室戸のPRができたらおもしろいと考えています。

移住検討中の外国人へのメッセージ

高知県にはJETプログラムで働いている外国人がたくさんいて、その中での交流も盛んです。ですが室戸市などの小さい町には外国人は少ないので、日本の地方で暮らしたいと思っている外国人は、まず地域のスポーツクラブなどのコミュニティに入ることをオススメします。私の場合は和太鼓グループに入ったことで、仕事以外の人たちとの縁が広がりました。自分から積極的に外に出かけていくのがよいと思います!


※この記事は、2023年2月27日時点の情報を掲載しております。

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