移住者インタビュー
農家として独立を目指し、農業者との交流や作業支援等を通じて知識・技術、経営ノウハウの習得に励んでいます。
清田 健二朗さん
ストレスフルな毎日から心機一転したかった
協力隊に応募したきっかけは、前職での勤務に限界を感じたからです。大学を出てからずっと東京のIT企業で働いていたんですが、一日中パソコンと向き合ってストレスフルな毎日でした。業界ではブラックではない方だったと思いますが、30歳を前にしてこんなにも時間がパッと過ぎてしまうなら、この先はもっと早いんだろう……と。そこで心機一転、新しいことにチャレンジしたくなって。
子どもの頃からものづくりは好きだったな、と一次産業が頭に浮かびました。でも趣味の釣りは仕事にしたくないから漁業はナシ、林業も何か違う、じゃあ農業?と。 そこで就農の一手段として協力隊制度を初めて知ったんですけど、自分の条件である ①暖かい ②海に近い(釣りがしたい) ③対象作物が指定されていない(地域を知りながら、ゆとりを持って農業全般を学びたい) に合ったのが越知町だったんです。ただ、高知移住フェアのブースで、当時の町役場担当職員に「海?すぐだよ!!」と言われましたが、実際は結構遠かったです(笑)
農業は大変だけど面白い!
実際に農業をやってみると、疲れるし、決まった休みもなくて大変ですけど、面白いですよ。一年目は主に研修を受けて、次の年からは地元の農家さんたちに教えてもらいながら、自分でスイカ、トウモロコシ、ピーマンなどを試行錯誤しながら育てています。今は休みがなくても良いから、やれるもの全部挑戦しようと思って。そして何より、ストレスフリーなのが良いんです。基本的には一人なので、イヤホンつけて音楽聞いたり映画流したりしながら作業してます。外の音が聞こえてないせいで、時々「オーイ!」と知らせるため、見えるところに石が飛んできます、ただ声かけられても気づかないから(笑)
困ったことといえば、AT限定免許をこちらに来てから解除したので、ミッション運転がちょっと……坂道や交差点ではエンスト祭りでした。ついこの間はスイカの師匠の畑のすぐそばで脱輪しちゃって、危うく師匠の作物をぐちゃぐちゃにする寸前、さすがに焦りましたね。
それから、地域の方からいつも「ちゃんとメシ食ってるのか?」と心配されます。こう見えて、案外体力はあるんですけど。高知に来てからちょっと体重落ちましたけど、これでも5キロ増えましたよ。色々とおすそわけされることも多いですし、こっちに来て初めて食べた文旦とか、釣りたてのシイラをニンニクたっぷりのヌタ(※高知では葉ニンニクを使用することが多い)で食べるのも旨かったです。
いずれは農家として独立し、越知の特産品をPRしたい
自宅の前の仁淀川は、とにかく綺麗だし、せせらぎの音も良いですよね。夏は窓から花火も見えます。農作業の合間を縫って船釣りなんかも楽しんでますよ。農家として独り立ちして定住できるかどうかは、農地・住宅・資金の3つの確保にかかっているので、正直課題は多いですが……。
越知には山椒やスイカなど、質が良いのにまだ知られていない、埋もれてしまっている作物が結構あります。販売・加工の面も含めて、そういったものを特産品としてPRしていけたら良いなと思いますね。
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