移住者インタビュー

高知県に移住してケアマネやってます part.2

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北海道からの移住と愛媛からの通勤で高知でケアマネジャーをしているお二人から話を聞きました

横山 貴史さん

  • 出身地:香川県
  • 現住所:宿毛市
  • 移住年:2022年8月
  • 職業:管理者兼主任ケアマネジャー

介護保険制度開始と同時にケアマネジャー資格を取得

 私が宿毛に移住してケアマネジャーをし始めたのは、令和4年8月からです。
 そもそも出身は香川県で、学生を卒業してから一般企業で働いたこともあったんですが合わなくて。その後色々と探したりしていて24歳の頃に知人に福祉関係の人がいて、やってみようかなと思って、特別養護老人ホームで生活相談員をしてました。
 それから介護保険制度が始まる時に、ケアマネジャー資格を取ってくれと上司から言われて取った形です。少ししてからその特養のケアマネジャーとして、相談員との兼務をしていました。その職場は10年ほど勤めて退職しました。
 で別の法人に行って今度は純粋に居宅事業所のケアマネジャーとして勤めるようになりました。

心機一転、北海道で酪農に携わり

 その後色々あって心機一転、北海道の酪農の牧場で働いてました。トータル3年ぐらい、十勝地方です。
 酪農って、傍から見るよりものすごく難しくって繊細な作業で、結構危険な目にもあってます。
 乳牛の搾乳とかいろんな仕事してたんですけど、乳牛って600~700キロぐらいあるんですよ。乳牛と壁に挟まれたことがあって、その時はミシッて音がしましたからね。(笑)

 ただ相当な田舎だったので、ここでずっと暮らすってなるとかなり不便だったし、降雪量もすごいですし、これから年老いて酪農を続けていくというのは考えられないなと転職することにしました。
当初は十勝で探していたんですけど、応募したいような求人がなくて。札幌だったら求人スッゴイあるんですよ。で、それでそこの特養併設の居宅介護支援事業所で3年ぐらい勤務してました。

 元々の趣味の釣りもしてましたが、北海道って食べれる魚あんまり釣れなかったですね。
キャンプもしてましたが、熊も出ますしね、生息地なので。

休日だけじゃなく、寝るのも山や海が近いところで生活したくなって

 今まで香川でも北海道でもいわゆる県庁所在地という都市部で、仕事しながら生活してみて…都市部で生活すること自体が、ちょっと自分に合わないな、って思ったんですね。コンクリートとガラスと鉄とアスファルトに囲まれたような場所で、そこで住んでそこで職につく、休日だけ山行ったり海行ったり、そういう生活のパターン自体が合わないなって思ったんですよ。
 寝るのも、山とか海とか近いところがいいなと思って。マンションに住んでたんですけど、夜中に何回も起きたりするようになったんですよね。騒音も結構うるさいし、幹線道路の近くだったんで、片側3車線あるようなところで。仕事も寝る場所も静かなところがいいなって。
 じゃあ、それにはそういう所で暮らせたらいいかなと、それを今、実践してるのかなって。

ただ僕個人的には、車でそんな何十キロもスーパー行くとかって生活は考えられなくてあんまり不便すぎてもちょっとそれは困るな、って思ったんですよ。宿毛市だと割と商店もありますし、なので良いかなって。
場所については、かなり考えました。僕、四国に長いこと住んでて、宇和島から南とか、来たことなかったんですよ。宿毛市は初めての土地だったんですけど、高速道路がちょうど切れちゃう所に位置してて、来てみたら良いな、と。

気負わず暮らせる土地と仕事

 僕はですけど、むしろ、ケアマネジャーの仕事、どこ行っても基本同じじゃないかな、例えばリソースを探すにしても。それも1つの仕事かな?あんまり大変だと思ったことはあまり無いです。
 むしろ、そういうのを探すのが楽しいってところがあります。自分で開拓するのもいいですし、そういう楽しさありますからね。それがもし嫌だったら、僕ケアマネジャーやってないと思います。

 自分の中でケアマネジャーの魅力は・・・、何かこう学者さんがフィールドワークとかするじゃないですか、そういうのが好きなのかもしれないですね。実際にはしたことないですけど。(笑)お宅にお邪魔して、お話を聞くじゃないですか。その方の歴史とか、その土地のこととか。別に調査したわけではないですけど、何かそういうのが面白いのかな?と思ってます。

今は夜にしっかり眠れてますね。なんでだろって思っていてハッキリわからないんだけど、うーん、何か違うんですよね。北海道って、水も空気もおいしいし、正直、宿毛も水も空気もおいしいんですよ。でも、何かよく寝れますね。住んでいる所の近くに消防署あるんでピーポーピーポー鳴るんですけど、それでも別に寝れるんですよ。(笑)

あと今の法人で勤務していて、いろんな仕事に携われる、っていうのがいいかと思いますね。……具体的にはあまり言えないので、アレなんですけど。
高知県は東西が広いですけど、北海道で端から端まで行こうとすると、ほんともう一日ですから、幡多地区での移動が遠いという概念はないですね。宿毛だけでなく近隣市町村でもケアマネジャーが足りないという声があって、それなら無理しない可能な範囲で助けになれたらいいなと準備しているところです。やれることはやっていきたいですね。

移住じゃないけど・・・横山さんと同じ事業所で勤務する猪野さんは隣県から通勤

猪野 美花さん 愛媛県愛南町在住(宿毛市へ通勤)

 私が宿毛の居宅介護支援事業所で勤務し始めたのは、令和2年8月からです。
ケアマネジャーよりヘルパーしてる方が長くって、14年していて。その間にケアマネージャーの資格を取って認定調査の方をすることになったんです。その時に知人から、「ちょっと居宅でケアマネをしてみないか。」っていう誘いがありまして、特別養護老人ホームの併設の居宅の方で3年くらいやってました。
実は体調を崩して療養してまして、それが落ち着いたのでまたやってみようかなっていうところです。

 次の勤務先は自宅から1時間内の所で考えていて、新たに仕事をするなら自分の事を誰も知らないところで、一からやりたい気持ちがありました。
 今の職場は通勤30分で、隣県隣接市町村なので自分のことを知っている人もいない中でケアマネジャーをリスタートでき、保険者や同業者・介護事業者とも仕事のやりやすい距離感で出来ています。
在宅で生活されている方やそれに関わるいろんな方にお会いするっていうのが、自分の中ではすごい大っきな物を得られていると感じています。


※この記事は、2023年1月4日時点の情報を掲載しております。

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