移住者インタビュー

第二のふるさと津野町に恩返ししたい

掲載日：2021.06.09
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『フォレストアドベンチャー・高知』でインストラクターをされている藤村佑子さんにインタビューしてきました！

藤村　佑子さん

出身地：山口県
現住所：津野町
移住年：2014年

雄大な四国カルストの景色や清流四万十川の源流点がある津野町。そんな津野町に今年3月、森林をそのまま活かしたアクティビティやジップスライドが楽しめる自然共生型アウトドアパーク『フォレストアドベンチャー・高知』がオープン。今回はこの施設でインストラクターをされている藤村佑子さんにインタビューしてきました。

旦那様との不思議な出会いから移住へ

津野町へは結婚を機に移住してきました。2009年、一人旅で天狗高原を訪れた際に天狗荘（2021年7月リニューアルオープン予定）で働いていた、後に夫となる幸弘さんに声を掛けられたのが最初の出会いです。その時はなぜか天狗荘の近くにあるセラピーロードを一緒に散歩することになったんです。その後、当時私の生活拠点だった広島へ何度も遊びに来る幸弘さんに魅力を感じお付き合いがスタート。2014年、約5年間の遠距離恋愛を経て結婚、津野町での暮らしが始まりました。自分にとって縁もゆかりもない土地でしたが周囲の方のサポートや、自分自身の楽観主義的な性格や好奇心が勝って不安はそんなにありませんでした。

薪を使った火のある暮らし

今暮らしている家は夫の生家です。築約120年の囲炉裏のある古民家で五右衛門風呂もあります。まさに日本昔話の世界ですね。一部、地元の大工さんや夫の協力でリノベーションしていますが、煮炊きや五右衛門風呂は基本、薪で火を起こしています。スイッチポンで物事が進まない、いわゆるスローライフというやつですが、初めのころは火を起こすことに苦戦しました。家族や友人と火を囲む時間が好きで、火を眺めていると落ち着くし、なんだか幸せを感じます。

自然の中で楽しく生きる

家の前に借りている畑で子供たちと一緒に野菜を育てており、小さな自給自足をしています。スーパーで買うのが当たり前と思っていましたが、自分達で育てた野菜のおいしさに驚き、できる範囲で野菜作りを楽しんでいます。私が住んでいる場所は秘境感があり、お店や病院、学校などは近くありませんが、自然が身近で心地よく、満天の星空を見ることができたり、水がおいしく豊かな面もたくさんあります。今の環境に身を置いたからこそ見える景色がありますし、不便もひっくるめて工夫しながら“生活”を“楽しみ”にシフトしていけたらと思っています。

染色でつながる人と自然

産後、子育てに悩み気分が落ち込んだ時に出会ったのが草木染めでした。はじめは身近な素材（玉ねぎの皮など）を使い子供と一緒に染色を楽しむところから始めて、そのうち、人から教えてもらったりして自宅周辺の季節の草花や木の実、雑草なども使うようになりました。草木染めは子育てに似ているところがある様に感じていて、思うような色が出せなかったり、イメージとは違った意外な色に染まったり、新しい発見があります。染める季節、素材、量、媒染（色を定着させる作業）によっても風合いが異なるのが草木染めの魅力なんです。染色を通して出会ったご縁もたくさんあり、草木染めに興味を持ってくださる方も私の周りで少しずつ増えてきて嬉しさを感じています。淡い野生色に美を感じこれからも細く長く続けたい趣味の一つです。

森林浴しながら野生を感じてほしい、心地良い場所を提供したい

今年、およそ6年ぶりに社会復帰し、自宅から近いフォレストアドベンチャーに就職しました。フォレストアドベンチャーでは木から木へ専用のハーネスを着用し、自分自身で安全を確保しながら器具を操作し遊びます。本格的な樹上体験を通して自立心や達成感を得ることが出来るんです。インストラクターは、今まで取り組んできた仕事とは畑違いの内容で不安もありましたが、素敵な仲間に恵まれて日々充実感に包まれています。人とのかかわりやふれあいが多いので、人を喜ばせるのが好きなわたしにとってぴったりの職業に巡りあったな、とこっそり感じています。「遊びを提供する仕事」なので、わくわくやドキドキした気持ちを常に大切にするようにしています。始める前は不安そうだった体験者の表情が自信に満ちた楽しそうな表情に変わるのを見ることができるのもインストラクターの仕事の魅力だと思います。一期一会を大事に近隣施設とのパイプも太くして津野町の魅力発信に繋げたいです。

最後に移住を検討している方へのメッセージをお願いします！

高知県の皆さんは懐の広い方が多いので、色々なことに挑戦できる土地だと思います。やりたいことを後押ししてくれる人がたくさんいるので、移住をすることも含め、ポジティブに考えてみてください。

藤村さんが働いているフォレストアドベンチャー・高知についてはこちら