移住者インタビュー

【高知市】高知で感じる最先端の芸術 それぞれが自分らしいバレエを楽しめる場所

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子どもだけでなく、大人の習い事としても人気を集めているクラシックバレエ。国内バレエ団でプロのダンサーとして活躍した経歴を持つ講師が教えるバレエ教室が、高知市にあります。 それが、東京からのIターン・Uターンを経た夫婦が主宰する「CLAIR BALLET STUDIO」。高知ならでは親しみやすい距離感の中で、国内トップレベルの空気を感じられる場所がありました。

河合 有里子さん/三浦 響基さん

  • 出身地:有里子さん…高知県、響基さん…秋田県
  • 現住所:高知市
  • 移住年:有里子さん…2021年、響基さん…2022年
  • 職業:バレエ講師

“地元でバレエを教える”ために移住

有里子さん-
私は高知市出身で3歳からバレエを習い始め、高知市内の高校を卒業後に上京、熊川哲也氏が創設した『Kバレエカンパニー(現K-BALLET TOKYO)』運営のスクールに入りました。昼間は大学生、夜はスクールでのレッスンという生活を経て2011年からKバレエに入団、バレエダンサーとして活動していました。
夢を掴むために、10代後半から20代はいろいろなことを断ち切って突っ走ってきましたが、その後のキャリアは具体的に考えていなくて…。在籍当時Kバレエでは26歳になるとバレエを教える資格を取得できました。ダンサーとしての仕事とともに、グループのスクールでバレエ講師の仕事をするようになり、教える楽しさを知りました。
クラシックバレエはいつまでも踊れるわけではありません。今後のキャリアを考えた時、地元で教室を開くのも良いかも、と思い始めて。ちょうどその頃、コロナ禍だったことや、自分自身がもうすぐ30代になるというタイミングだったので、いろいろな条件が重なり、背中を押されたと思います。
河合 有里子さん
響基さん-
出身は秋田県です。姉がバレエをやっていたことがきっかけで6歳から始め、高校2年の時に東京の高校に編入という形で上京、Kバレエのスクールに入りました。
妻とは同い年ですが、妻より1年早くスクールに入り、その後、Kバレエに入団。僕も26歳からバレエ講師の仕事も始めたことがきっかけで、教えることに興味を持ちました。
退団後は妻と一緒に地元でバレエ教室を開こうという話になりましたが、妻は高知県出身、僕は秋田県出身です。どちらで教室を開こうか考えていた時、妻の話を聞いていると、秋田より高知の方が向いているのではないかと思い、高知への移住を決断しました。
実は妻と出会うまで高知に来たことはありませんでしたが、明るい県民性や、よさこいなど、ジャンルは違っても踊りへの理解が深い地域だと感じたからです。
三浦 響基さん

夫婦でバレエ教室をオープン

有里子さん-
東京にいる時から教室開業の準備を進め、退団から半年くらい経った2021年1月、高知市にバレエ教室をオープンしました。準備は比較的順調でしたが、東京にいながら高知での起業に関する情報を掴むのは大変。高知に帰ってきてからは、例えば行政の制度など「こんなのがあるよ」と周囲から教えてもらえるので温かさを感じますね。

響基さん-
僕は妻より1年遅い2022年にKバレエを退団、その年の10月から高知に移住し、夫婦でのバレエ教室運営をスタートさせました。

有里子さん・響基さん-
Kバレエに所属していた時は、スクールでバレエを教えることだけが仕事でした。しかし、自分たちで教室を運営するとなると、事務作業なども全部やらなくてはなりません。
組織にいると、決められたことに従って自分なりに頑張るという働き方です。どんな仕事であっても、起業して「すべて自分で決める」というのは大変ですね。

高知の魅力は豊かな食と明るい県民性

有里子さん-
東京にいる時も頻繁に帰省していましたが、移住して思うことは、少子化が叫ばれる中、高知には意外と子どもが多いように感じます。そして、移住されている方も昔より増えている印象です。
私たちの子どもは今1歳ですが、自分が生まれ育った場所という安心感を差し引いても、病院のサポートや県の制度など出産にあたって何の心配もありませんでしたね。
また、高知は家族以外とのつながりが深く、温かいところも魅力に感じています。
そして、高知に帰ってきて一番感じることは「食が安定する」ということです。野菜や果物、お魚など、高知では安くて新鮮な食材がスーパーで手に入ります。
バレエをしていると体づくりも大切ですし、もともと料理も好きなので、食生活が充実するのはうれしいです。

響基さん-
高知の印象は「秋田と何もかもが違う」ということ。秋田は日照時間が短く、高知は長い。そして、高知の明るい県民性も実感しています。
最初は正直慣れませんでしたが、温かい高知の人たちに接しているうちに、来て良かったと感じています。
そして僕も同じく、新鮮な食材が身近で安く手に入ることがうれしいですね。昨夜も、野菜たっぷりの鍋を作りました。

自分のやりたいバレエができる場所を目指して

有里子さん-
30歳になる時に高知に帰ってきて、バレエ教室「CLAIR BALLET STUDIO」を始めました。この年齢で帰ってきたから、講師として指導にあたりながらも、まだ自分自身も舞台で踊ることができています。これが10年後だと難しかったと思いますし、生徒へのアプローチも違ったものになっていたと思います。
また、自分自身も舞台に立つからこそ、Kバレエの空気感を、地方にいながらも感じてもらえることができる場所にしていきたいです。
大手のバレエスクールでは、講師は生徒の保護者との付き合いは薄く、グループ内で異動もあります。自分たちで教室を開いてからは、生徒や保護者との距離がグッと縮まりました。
CLAIRBALLET STUDIO発表会
響基さん-
この教室では2歳から生徒さんを受け入れていますが、そんな小さい子の指導をするのは初めて。妻と役割分担をしながら教えています。
有里子さん-
私がこれまでバレエを続けてこられたのは、「諦めない」「へこたれない」という前向きで強い気持ちがあったからです。そうした姿勢があれば、バレエに限らず、どんなことにも挑戦できると思います。バレエの楽しさを大切にしながら、生徒達にもこの前向きな姿勢を身につけてもらえるような指導を心掛けています。
現在生徒は子ども60数名、大人は50数名程度。大人クラスであれば、「体を鍛えたい」「ちょっとバレエを踊ってみたい」「思いっきり踊りたい」、子どもクラスは「バレエを始めたい」「バレエを楽しみたい」「コンクールやプロを目指したい」のそれぞれ3つの層に分かれます。
このすべての層の生徒さんが、それぞれ自分のやりたいバレエができるスタジオにしたいです。講師が2人いるからこそ、どれかに偏ることなく、どの層も手薄にならないようにしたいですね。
バレエ練習風景

高知はのびのびと自分らしさを見つけられる場所

響基さん-
高知はインドアもアウトドアも両方楽しめる環境が魅力だと思います。僕自身はどちらかと言えばインドア派でしたが、高知に移住して、アウトドアに興味が出てきました。これまで知らなかった自分を発見できているような気がします。
そして、僕たちがバレエ教室を始めたように、高知は新しいことにチャレンジしやすい場所だと感じています。

有里子さん-
高知は、子育てするのに良い環境だと感じています。「豊かな食」というのが大きいですが、のびのびした環境を見つけやすいのではないかと思います。
そして、起業するという視点で考えると、高知は個人で活動している方が多いように感じます。同じ気持ちでビジネスをしている人とつながりやすいのも利点。都会でやるには金銭的にも大変なことが、高知では意外と叶うという場合も多いと感じています。

高知での起業をご検討されている方へ

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住所:高知市本町5丁目1-45
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