移住者インタビュー
漁業の研修制度を利用して室戸市で漁師として働き始めた城戸さんにインタビューしてきました。
城戸 司(きど つかさ)さん
県内屈指の漁場として定置網漁が盛んに行われている室戸市。定置網漁は大敷と呼ばれており、室戸市にある4つの大敷組合ではアジやサバ、ブリなどの魚が水揚げされます。今回、インタビューしたのは漁師として佐喜浜大敷組合で働く城戸さん。幼少期に魚の絵を母に描いてもらったことをきっかけに魚が好きになり水族館に就職。その後漁師として働き始めた城戸さんに、漁業のやりがいや日々の暮らしについてお話を聞いてきました。
飼育する仕事から獲る仕事へ
水族館で働いていた頃、漁船に乗せていただく機会がありました。そこで、日本の食卓を支えるため日々働く漁師の姿に憧れを感じたんです。また、水槽内だけでなく自然の海で泳ぐ魚を見てみたいと思い転職を決意しました。佐喜浜で漁師をしている水族館の元先輩から大敷組合で人を募集していると教えてもらい、高知県漁業就業支援センターの短期研修を利用。実際に佐喜浜大敷組合で3週間ほど研修を行い、就職を決めました。
たくさんの魚が獲れた時にやりがいを感じる
漁業ってずっと海の上にいるイメージだったんですけど、思っていたより陸仕事が多いんです。港での魚の選別や網の補修など、割合にすると海と陸で半々くらいですね。力仕事が多く重労働ですが、組合員みんなで協力して行うので楽しく仕事ができています。また、室戸の海には様々な種類の魚がいるので、魚好きの僕にとっては珍しい魚が獲れると面白さを感じます。特にサメが好きなので網に入ってないか気にしていますね。魚がたくさん獲れた時はその分作業も大変になりますが、やり遂げると達成感があり、やりがいを感じています。
趣味の時間が充実
朝早くに漁に出るので14時過ぎには仕事が終わります。疲れた日は昼寝をしていますが、自分の時間がしっかりとれるので趣味の釣りや魚の標本作りをしていますね。標本は水族館で働いていた時に作っていたんです。骨以外の部分を薬品などで取り除き、乾燥させると完成です。作った標本はコレクションしている他に、最近はフリマアプリで販売もしています。周りの方に「売れたりするのか?」と言われて調べてみたところ、手作りの標本を売っている方がいたので、お小遣い稼ぎにやってみようかなと。マニアの方に人気でサメのあごがよく売れます。
お気に入りのイタチザメのあごの標本。ハート形の歯が特徴的
移住者と地元の方を繋げたい
今、佐喜浜大敷組合で働いている方の大半が地元の方です。これから僕のような移住者が入ってきたときに、地元の方と移住者をつなぐパイプ役になれたらと思っています。僕も、移住してきたときにパイプ役になってくれた方がいたおかげで、すぐに打ち解けることができました。一緒にご飯を食べに行ったりして交流できたので、今度は僕が同じようにする番だなと。知らない場所での生活は不安かもしれませんが、ここには温かくフレンドリーな方が多いのですぐに仲良くなれますよ。
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