移住者インタビュー
東京での華やかな映画業界の仕事を辞め、高知へ移住された山口さん。前編では、移住のきっかけや現在の暮らしについてお伺いしました!
高校卒業まで兵庫県で過ごした後、大学進学とともに上京し、メーカーや財団法人等の勤務を経て映画業界に入り、カンヌ映画祭等にも行っていたという山口さん。東京での華やかな業界の仕事を辞め、高知移住をしようと考えたきっかけや現在の暮らしとともに、仕事で関わられた公開中の映画『竜とそばかすの姫』タイアップ 高知県観光プロモーション秘話をお伺いしました!
山口 隆広(やまぐち たかひろ)さん
すべてのピースがそろったタイミング
定年後は高知県に移って観光PRみたいなことでもできたらいいなとイメージは持っていました。高知県は本籍地であり、祖父母が佐川町に住んでいたこともあって縁のある地域なので。「定年後」と思っていたのですが、早まったきっかけは東日本大震災。当時、3歳と5歳だった子どもの子育て環境を考えたことと、当時所属していた会社が大好きな洋画に関わる事業から撤退したタイミングが重なったのも大きかったです。そして、高知県へ移住するなら「観光」に関わる仕事がしたいとの思いが通じたのか、同じタイミングで現職の観光コンベンション協会の求人があり、まさに「すべてのピースがそろった」のが2012年でした。
高知でのお仕事「観光」=「イメージを売る仕事」
高知に来てからも仕事面ではまぁまぁ忙しい日々を送っていたので、いわゆる「地方暮らしで仕事がゆったり」ということはなかったです。観光コンベンション協会では最初、インバウンドを担当、その後は宣伝・プロモーションの部署で、今回のような映画とのタイアップ・プロモーションに携われるチャンスにも立ち会えました。
映画と観光の共通点は、「イメージを売る仕事」であり、自分のなかでは、映画の予告やキャッチといったコンテンツを作ること=観光資源のコンテンツを作ることと感じています。高知県には美しい場所、美味しい食事が楽しめるところが身近にあり、カヌーや自転車、ドライブといった色んな楽しみ方ができます。誰もが自分自身の趣味・関心と近いフィールド・接点を何か持てるというのが高知の強みではないかと思います。
インバウンド担当時代。よさこいチームが台湾のイベントに初参加
プロモーション部時代。雑誌『Pen』の撮影企画に同行
それぞれの事情や都合に寛大な風土
高知暮らしを始めてからのイメージとのギャップや驚きといったものは、出身地の兵庫県と同じ西日本ということもあり、特に感じませんでした。ただ、関東に生まれ育った妻にはしんどい思いをさせているのだろうなと。西日本独特の会話のテンポや言葉(土佐弁)に慣れるのは大変だろうと思います。そのため、高知に移住してから仕事で家を空けている時間が多かったのですが、ここ3年は自身も仕事をセーブして家族とのオフ時間をきちんと取ろうとしています。子育てや家庭の事情といったそれぞれの都合を受け入れ慮り合える、そんな風土があるのは、高知の良さだと今更ながら感じています。
須崎の海でシーカヤック。家族で過ごす大切な時間。
移住にも「自分の中のテーマ」が大切
東京でも、北海道でも沖縄でも、もちろん高知でも「自分のしたいこと、取り組みたいこと、好きなこと」があることが大事なのではないかと思います。私の場合はそれが、「映画」=「観光」=「イメージを売る仕事」に携わることでした。そのような自分の中のテーマがあることが大きな支えになって、移住へ踏み出せたと今振り返ると感じます。そういう意味では、高校・大学を卒業する時の就職活動や転職活動と移住を検討する時に意識する点は同じかもしれませんね。
自宅にある膨大なDVD/Blu-rayコレクションの一部
最後に映画『竜とそばかすの姫』タイアップ 高知県観光プロモーションのお話を聞かせてください
2021年7月公開ですが、制作会社から最初にコンタクトがあったのは2019年でした。連絡を受けた当時の担当者によると「失われる故郷(過疎)」と「暮らしのなかの川」が作品のコンセプトに合っていたとか。その後、私がその部署に異動したのですが、コロナウイルスの影響で制作会社の方が実際にロケハンに来ることが難しい状況になっていました。
~続きは、後編インタビューでご紹介しています。どうぞご覧ください!
映画『竜とそばかすの姫』のMV撮影時の一枚(高知市・鏡川)
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