多様な働き方

地域の文化を守りながら、地域の新たなハブになる場所を創る。

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地域おこし協力隊として、いの町本川地区の文化や教育に携わる!
地域の文化を守りながら、地域の新たなハブになる場所を創る。

ひとことで言うとこんな仕事

山中家住宅の管理・文化財を活用したイベント企画運営

ミッション

国指定重要文化財である山中家住宅の日常的な管理と、文化財を活用したイベントの企画・運営を行うお仕事です。

募集の背景

募集背景1.
いの町の本川地域には、江戸時代中期に建てたと伝わる県内最古の茅葺き民家「山中家住宅」があります。1972年に国指定重要文化財に指定され、2020年3月に所有者から町に寄付されました。しかし、傷みは激しく、耐震強度も不足していたため、修復作業が行われました。修復作業が終わった現在は、一般開放しており自由に見学することができます。その他、本川地域には「本川神楽」等の文化財があります。

これらの貴重な文化財を保存していくためには、日常的な管理が必要です。また、継承していくためには、文化財の価値や魅力を発信することや、地域内外の方に関心を高めてもらう働きかけが必要です。そこで、今回は、国指定重要文化財である山中家住宅の日常的な管理と、本川地域の文化財を活用したイベントの企画・運営を担っていただける方を募集します。


募集背景2.
いの町は、平成16年に旧伊野町、旧吾北村、旧本川村という3つの町村が合併して誕生しました。このため、伊野・吾北・本川という3つの地域ごとに気候や地域性も違っています。
そのなかで、今回募集している本川地域は、標高約600mに位置している山間部で、人口は400人程度です。高齢化率が49%超というなかで、次代を担う子どもたち一人ひとりの教育にも力を入れています。例えば、保育園・小学校・中学校の連携による学校行事や授業交流等で「仲間づくり」や「コミュニケーション能力の発達」、地域連携によるイベントや伝統・文化学習等で「学校の枠を超えた多様な経験」や「人間性・社会性の育成」などになります。また、一般的な学校教育に加えて、子どもたちの生きる力を養うことを教育目標にしています。

しかし、子どもたちが切磋琢磨し合う仲間が年々減ってきているのが現状です。本川地域の長期的な発展のために、子どもたちや若い親世代の活気が必要となっています。
移住を検討する一つの要素として、「子どもの環境を変えたい」「都市部でいろいろと制限がある生活ではなく、のびのび子育てをしたい」そんな話をよく聞きます。そんな子育て世帯の悩みを解決するべく、今回募集する地域おこし協力隊では、山中家住宅の管理とともに地元の教育事務所が所管する様々な場所で働いてもらうことで、地域と一緒に昔からの伝統を守りながら、さらにこれからの子どもたちの将来を考えてほしいと思っています。

具体的な仕事内容

1.山中家住宅の管理
・室内の換気や清掃
・建物内部の確認(雨漏りなどの異常がないか確認)
・建物外部の確認(建物外部にひび割れや破損がないか確認)
・敷地内の掃除(ゴミ拾い、庭木の確認など)


2.本川地域の文化財を活用したイベントの企画・運営
過去に、山中家住宅での囲炉裏体験や本川神楽のお祭りなど、さまざまなイベントを開催してきました。既存イベントの運営はもちろんのこと、本川地域の多様な文化財を活かした新たなイベントの企画・運営にも取り組んでいただきます。
上記業務に加えて、本川教育事務所が所管する保育園・小・中学校等に所属する職員が、年休等の場合に対応する代替員として、本川新郷土館業務や保育園の保育士補助、小学校の放課後子ども教室等で業務していただく場合があります。
囲炉裏
イベント

1週間のスケジュール例

地域おこし協力隊になった場合は、火曜日〜金曜日までの週4日勤務になります。 下記の表は、あくまで標準的な業務の流れです。この他にも本川地域でのイベントの手伝いや、他の協力隊員と連携した取り組みなどが入る場合があります。
また、各種研修や資格の取得講習など、業務を調整しながら、ご自身のスキルアップを行っていただくことも可能です。
スケジュール

隊員のサポート体制

現在、いの町内には11名の地域おこし協力隊員がいます。そのうち、本川地域で活動している隊員は5名です。以下の通り、様々な分野で活動しています。
・山岳観光業務(3名)
・本川手箱きじ生産企業組合の支援業務(1名)
・アクティビティ関連業務(1名)

いの町内の半数の隊員が本川地域で活動しているというのは、安心できるポイントの一つです。先輩が身近にいることで、活動や生活、任期後のこと等、いつでも相談することができます。役場の担当職員との面談や、他地域で活動する隊員と交流する時間も定期的に設けています。
雉
現役隊員
(本川手箱きじ生産企業組合の支援業務)
アクティビティ
現役隊員
(アクティビティ関連業務)

任期後の道

1.本川の地域資源を活用した事業
例えば、協力隊卒業後に、山中家住宅近くにある空き家をリノベーションして、重要文化財を活用した古民家カフェ等も可能です。地域おこし協力隊員が起業する際には、100万円の起業支援補助金を活用できます。また、条件を満たせば県などの補助金なども合わせて活用できる場合があります。任期後の道が具体的に決まっていない方も、本川の地域資源を活用して何ができるのかを考えながら、任期中の3年間に少しずつ準備することができます。

2.本川地域で定住し、本川地域内外の企業に就職
3年間で本川地域をはじめ、いの町全体の暮らしを体感してもらうことで、より理想とする田舎暮らしに近づけるはずです。

3.マルチワーク
いの町は一部地域を除き、ほぼ全域で光回線のインターネットに加入できます。任期中は、地域おこし協力隊の収入を超えない範囲で副業を行うことができるため、現在リモートワーク等のネット回線を利用した仕事を行っている方は業務に支障のない範囲で継続することが可能です。卒業後もマルチワークを行うことができます。

4.会計年度任用職員
募集している場合に限りますが、町の会計年度任用職員に応募いただく事も可能です。

ここがポイント

・地域コミュニティのハブになる!
本ミッションは、単に山中家住宅の管理をするというだけではありません。日常的な管理に加えて、山中家住宅やその他の本川地域の文化財を活用したイベント企画・運営等にも携わってもらいます。本川地域のように人口が少ない地域にとって、このようなイベント事は大変価値があります。地域内外の方が集い、交流する機会をつくることで、活力や地域への愛着を生むことに繋がります。協力隊としての活動が、地域コミュニティのハブの役割を果たすのです。


・子育て世帯も安心の3つのポイント!
本募集は、子育て世帯を対象としていますが、そんな方々も安心の3つのポイントをご紹介します。

1.放課後子ども教室で共働きも問題なし! 平日18時まで「放課後子ども教室」を開いているため、共働きの世帯でも仕事と子育てを両立することができます。待機児童もありませんので、確実に安心して子育てすることができます。

2.子ども一人ひとりに対し手厚い教育! 少人数だからこそ、先生と児童の距離が近く、一人ひとりにしっかりと目が行き届きます。保護者の方も、分からないことや不安なことを相談しやすい雰囲気があります。

3.子どもの生きる力を育むことができる! 本川地域では、保小中連携による学校行事や、地域と連携した授業が多く、学年や学校の枠を超えた教育が行われています。様々な年齢の方々と触れ合う機会をつくることは、子どもたちの社会性や人間性の向上にも繋がっています。
特に、本川中学校では、2002年より山村留学制度(※)を導入しており、県内外からの山村留学生を受け入れています。山村留学生だけでなく、地元生も週に3日間は親元を離れ、寮生活を送っていることが大きな特徴です。洗濯や掃除を含めて身の回りのことは、基本的に自分たちでしてもらっています。本川地域では、豊かな自然のなかで、本当の生きる力を養うことができます。

また、中学卒業後の進学先として、いの町内には2つの公立高校があります。吾北地域にある高知市内の県立高等学校の分校である「県立高知追手前高校吾北分校」は、豊かな自然に囲まれた環境でのびのびとそれぞれの個性を伸ばす教育が行われており、地元愛を育む教育が行われています。伊野地域にある「県立伊野商業高校」では、商業全般について学びながら、2年次からは簿記会計、観光、ICT、デザインといったコースに分かれ専門的な知識を学習し、卒業後の即戦力となる教育が行われています。
このように幼年期から進学期に至るまで、それぞれの個性を生かした教育環境が整っています。

※山村留学制度…都会などに住む子どもたちが親元を離れ,または,親と一緒に自然環境の恵まれた地域に一定期間移り住み,地域の学校に通う仕組みのこと。

こんな方にオススメ

・歴史や文化財が好きな方
・既存のものをブラッシュアップさせることが好きな方
・少人数の教育環境で子育てしたい方
・自然の中でのんびりと子育てしたい方
・将来自分で古民家カフェなどをやってみたいと思っている方

こんなところに住めます

1.財産管理住宅
山中家住宅のエリアにある旧小学校の教員住宅として使われていた物件で、現在は一般の方に貸し出している住宅です。向かって1階の右が空き部屋となっています。一部修繕が必要なため、地域おこし協力隊の着任が決まれば町の費用で修繕を行い、着任時点では入居可能となる見込みです。間取りは広くありませんが、まずはこちらに入居し、必要に応じて空き家バンク等の物件について検討していただければと思います。


2.空き家バンク物件
山中家住宅の近くにある木造平屋建ての物件で、床や畳、その他水回り等含め、修繕が必要な箇所がありますので、即入居はできません。改修には補助金が活用できる場合がありますが、改修の内容によっては自己負担が発生する場合があります。
改修期間は、内容にもよりますが手続きも含め3ヶ月~6ヶ月程度かかる場合が多いです。
頻度は多くありませんが、その他地区でも随時空き家バンクに物件が登録されますので、他の物件を検討することも可能です。


3.中間管理住宅
本川総合支所のある長沢地区で2軒整備予定となっています。中間管理住宅とは、民間所有の物件を町が10年間借り受け整備を行い、移住希望者に貸し出す制度のことです。長くても10年住んだ後には退去が必要となります。(※その後は希望に応じて家主と個人契約ができる場合があります。)入居募集は令和7年春ごろの見込みです。

4.旧教員住宅(長沢地区)
同じく長沢地区にある旧教員住宅を令和6年度中に改修予定です。入居募集は令和7年春ごろの見込みです。

いの町ってこんなところ

いの町は、高知県の中央部に位置し、土佐和紙発祥の地として四国で最も透明度の高い仁淀川の美しい流れとともに育まれてきました。 また、歴史的商家の町並みや土佐和紙など素晴らしい観光資源を有するとともに、四国随一の規模を誇る「程野の滝」など、四季折々の自然が織りなす美しい風景や棚田などの自然も広がっています。

町の東南部は、幹線道路(国道33号等)と鉄道(JR土讃線、とさでん交通電車伊野線)により高知市と結ばれており、北部は愛媛県に接しています。また中央部には、本町の都市軸となる国道194号が南北に走り、高知県の北玄関として高知市と愛媛県西条市とを結んでいます。

気候については、面積が広大であることから、温暖多雨で四季の調和がよく保たれた伊野地域から、平野部と比較して気温が3度ほど低く、夏季は冷涼で比較的過ごしやすいものの、冬季は最低気温が-10度にも達する本川地域まで変化に富んでいます。
いの町

勤務条件・待遇等


◉募集対象
年齢、性別は問いませんが、原則として応募時点で中学生以下の子どもがいる子育て世帯(夫婦またはひとり親どちらでも可)又は出産を予定している方がいる世帯で、家族で移住し、国指定重要文化財「山中家住宅」がある越裏門地区に居住し本川地域を盛り立てていただける方
またはご夫婦で将来的に田舎で子育てをしてみたいと思っている方

◉募集人員 1名

◉勤務地 いの町本川総合支所内本川教育事務所内

◉勤務日数及び勤務時間
(1)勤務日
原則として週のうち4日間
ただし、業務内容により変更する場合があり、その際は振替対応となります。
(2)勤務時間
原則として8時30分から17時15分(1日当たり7時間45分)
ただし、業務内容により時間帯が変更する場合があります。
(3)いの町会計年度任用職員の勤務時間、休暇等に関する規則に定められた休暇等があります。

◉雇用形態及び期間 いの町長が協力隊員として任用する期間は、任用の日から令和6年3月31日までです。 その後、公募によらない再度の任用(1年毎に更新)を行い、任用日から最長で3年まで期間を延長することができます。 なお、いの町長が協力隊員としてふさわしくないと判断した場合には、任用期間の途中であっても任用を取り消すことがあります。

◉報酬
約222,480円
採用日に応じて手当の支給があります。

◉待遇・福利厚生
(1)住居は、国指定重要文化財「山中家住宅」があるいの町越裏門地区です。協力隊員は賃貸契約の手続きを行い、町は家賃を予算の範囲内で補助します。ただし、光熱水費等は協力隊員の負担です。
(2)必要に応じてパソコン等を貸与します。また、活動に必要な公用車を貸与します。
(3)健康保険・厚生年金・雇用保険に加入します。
(4)年次有給休暇等については、労働基準法等の関係法令に基づいて、いの町で定めたものに準じます。

申込・お問合せ先

募集に関しての詳細や応募手続きに関してはこちら をご覧ください。

【申込・お問合せ先】
〒781-2601 高知県吾川郡いの町長沢123-8
いの町本川教育事務所(担当:山中(やまなか))
電話番号:088-869-2331
メールアドレス:hgw-kyouiku@town.ino.lg.jp

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