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明治時代から続く黒潮町の楮栽培と和紙づくりの技術を学び、未来へつなぐお仕事です。
ひとことで言うとこんな仕事
受け入れ団体「若山楮和紙工房」のもとで、楮(こうぞ)の栽培や蒸し剥ぎ等の共同作業を行い、和紙の原料を作るお仕事です。加えて、若山楮に関する情報発信を行ったり、観光プログラムとして紙漉き体験を実施したり、若山楮の価値を伝える活動にも従事していただきます。
ミッション
◆具体的な仕事内容
①楮の栽培・加工
年間を通じて、楮の栽培から収穫、加工までの一連の作業を行っていただきます。
▶春~秋(3月〜10月)
・畑での草刈り、楮の芽欠き作業
・雨天時は、楮の皮を剥ぐ作業(へぐり)などの屋内作業
※楮栽培は農作業になります。
▶冬(11月〜2月)
・楮収穫・蒸し剥ぎ・へぐり作業
・薪作り作業(作業場で使う燃料の確保)
※冬の作業は、5~10名の地域住民との共同作業になります。
②紙漉き体験の運営
若山楮和紙工房のメンバーと一緒に、紙漉き体験の運営をしていただきます。紙漉きの技術は活動期間中に研修しますので、ご安心ください。
・5月~10月:一般観光客向け紙漉き体験の運営
・11月頃:地元小学生の卒業証書づくりのサポート
・その他、楮を活用した新たなイベントの企画・実施も大歓迎!
③楮・和紙文化の情報発信
楮栽培の過程や和紙文化の魅力を発信していただきます。
・SNS(Instagram・Facebook・Xなど)での発信
・楮栽培や紙漉き体験のイベント告知やレポートの作成
そのほか、県外出身者の視点を活かし、固定概念にとらわれず、楮栽培や和紙文化の継承・発展に向けた新たなアイデアを提案していただきたいと思っています。
ここがポイント!
◆伝統文化の継承に携われる!
明治時代から続く黒潮町の楮栽培と和紙づくりの技術を学び、未来へつなぐ貴重な役割を担います。
◆地域住民と協力しながら活動できる!
冬の収穫期には5~10名の地元の方々と共同作業を行います。また、紙漉き体験の運営を通じて観光客や地元の子どもたちと交流する機会もあり、人とのつながりを大切にしながら活動できます。
◆自然の中でのびのびと働ける!
楮の栽培(農作業)を通じて、四季を感じながら働くことができます。収穫のピークは11~12月ですが、それ以外の時期は「半楮半X」のスタイルで、農業など他の仕事と組み合わせながら柔軟に働くことも可能です。
◆楮栽培、紙漉き歴30年のベテラン職人のもとで直々に学べる!
「若山楮和紙工房」の中嶋さんが、マンツーマンで丁寧に指導してくれます。未経験の方でも、一から技術を身につけられる環境が整っています。
こんな方におすすめ
・和紙に興味がある方
・半楮半Xな暮らしに興味がある方
・伝統文化の継承と農的な暮らしに興味がある方
・手仕事やものづくりが好きな方
・自給自足に関心のある方
受け入れ団体「若山楮和紙工房」の紹介
「若山楮和紙工房」は、7年前に完成しました。現在では、紙の原料づくりにとどまらず、観光プログラムとして紙漉き体験を実施し、原料の加工から紙漉きまでの全工程を体験できる貴重な場となっています。また、町内の小学校では、卒業証書の紙漉きや楮栽培に参加しているところもあり、「若山楮」は地域に根差した大切な教育素材としても活用されています。


◉募集対象
募集対象は、以下の要件をすべて満たす方です。
①総務省が定める条件不利地域以外に居住(住民票がある)の方
②採用後、生活の拠点を黒潮町に移すとともに、黒潮町に住民票を異動することができる方
③次の条件に該当しない方
・禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまでまたはその執行を受けることがなくなるまでの方
・暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年
法律第77号)第2条第2号に規定する暴力団等またはそれらの構成員に該当しない方
④任期終了後も黒潮町に定住する意欲のある方
⑤心身共に健康な方
⑥普通自動車運転免許を有し、実際に運転のできる方
⑦一般的なパソコンの操作(Word、Excel、PowerPoint等)ができる方
⑧人と接することが得意な方
◉職種 地域おこし協力隊
◉雇用形態 企業委託型(町との雇用関係はありません)
※黒潮町の地域おこし協力隊として町長が委嘱します。
※雇用契約に関しては、黒潮町が業務委託契約を結ぶ企業等との締結になります。
※1年度ごとに更新し、最大3年となります。
※協力隊員としてふさわしくないと判断した場合等は、任用期間中であっても任用を取り消すことができるものとします。
◉募集人員 1名
◉着任時期 応相談
※ただし、本応募は令和7年度の予算が成立することが条件となります。
◉主な勤務地 佐賀北部活性化協議会
◉勤務日数及び勤務時間 シフト制のため勤務日は変動・週40時間
◉報酬 月額155,600円
◉待遇・福利厚生
・通勤手当、賞与有り
・労働保険、社会保険有り
・住宅有り(町内の空き家を企業が借り上げます)
◉選考方法・スケジュール
<選考方法>
1次選考:書類選考…履歴書(任意様式)、職務履歴書(任意様式)、エントリーシート
2次選考:面接(対面のみ) 1次選考合格者に通知
<スケジュール>
募集期間:令和7年3月10日(月)〜3月21日(金)(応募状況により延長する場合があります)
<プレ相談>
少しでも興味を持たれた方は、一次選考前のご相談も大歓迎です!担当者から、黒潮町での暮らしや業務内容をお話しさせていただきます。(オンラインでの対応を想定)
黒潮町の佐賀北部では、明治時代から和紙の原料である楮の栽培と和紙づくりが盛んに行われていました。高知県は全国有数の和紙原料の産地ですが、そのなかでも「若山楮」は特に優れた品質を誇ります。しかし、歴史の移り変わりで60年以上にわたり途絶えていた過去があります。
そんななか、楮文化を復活させようと15年前に黒潮町佐賀北部の住民が立ち上がり、楮の栽培、蒸し剥ぎ、へぐり等の作業を継続してきました。その結果、若山楮は復活し、文化財の修復等に利用される特別な和紙の原料にもなっています。
しかしながら、現在この活動を支えるメンバーの高齢化が進み、継承者不足という大きな課題に直面しています。そこで、若山楮を守り続け、さらに発展させていくために、地域おこし協力隊として新たな仲間を募集することとなりました。
黒潮町は、隣接する旧2町(大方町、佐賀町)が合併し、平成18年に新しいまちとして誕生しました。四国西南地域にあり、高知県西部の幡多郡の玄関口となる町です。
そんな黒潮町では、日本古来の伝統漁法で営まれている「土佐カツオ一本釣り漁」が盛んで、近年は完全天日塩も代表的な特産物となっています。
また、自然資源を活かした「ホエールウォッチング」、「天日塩づくり」、「カツオのタタキづくり」などの体験型観光と、土佐西南大規模公園を活用したスポーツツーリズムの推進により、県内外から多数の方が訪れています。
さらに、高知県内の道の駅入込客ランキング第1位の「道の駅ビオスおおがた」や、4kmの砂浜を美術館に見立て、漂流物、波や風による砂紋、砂浜から見えるもの全てを作品とした「砂浜美術館」、毎年砂浜美術館で開催される「Tシャツアート展」など、県内でも人気のスポットやイベントが集まっているまちです。
黒潮町役場 企画調整室
〒789-1992 高知県幡多郡黒潮町入野5893番地
TEL:0880-43-2177