【第1回】地域おこし協力隊募集セミナーオンラインセミナー「高知で働く、最高説」開催レポート

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高知県内の地域おこし協力隊の働き方や暮らしに迫る、全5回のオンラインセミナー「高知で働く、最高説」。その第1回が2026年6月3日(水)に開催されました。
【第1回】地域おこし協力隊募集セミナーオンラインセミナー「高知で働く、最高説」開催レポート
初回のテーマは、「”企業委託型”地域おこし協力隊」。

地元の企業などに所属しながら、地域課題の解決や地域活性化に取り組むこの制度は、近年、高知県内でも導入が広がっています。

この日は、実際に須崎市で企業委託型地域おこし協力隊として活動する五來優奈(ごらい・ゆうな)さんに加え、須崎市・中土佐町・馬路村の協力隊担当職員が登壇。
地域ごとの活動内容や暮らしの魅力について、現場の空気が伝わるエピソードとともに語られました。

今回のセミナーの内容をコンパクトにまとめたダイジェスト動画もありますので、ぜひ動画もチェックしてみてください。
▼ダイジェスト動画はこちら
coming soon

移住者だからこそ見える地域の魅力。 五來さんが語る須崎市での仕事と暮らし

最初に登場したのは五來優奈さん。2026年1月に須崎市で企業委託型地域おこし協力隊に着任し、市内に拠点を置く株式会社パンクチュアルで活動しています。

1年目の現在は、「須崎に関わる人を増やす」をテーマに活動。各地のイベントへの参加や須崎の魅力発信に取り組むほか、ふるさと納税事業に関わる地域事業者のサポートも行っています。

須崎に来てまだ半年ほどですが、すでにさまざまな人とのつながりが生まれ、地域のイベントに参加する機会も増えているそうです。ゲストハウスで開催されたJAZZフェスで食事を提供したり、日曜市に出店したりと、須崎のまちに着実に根を下ろしつつあるようです。

地元企業と歩む、新しい地域おこし協力隊のカタチ

続いて、高知県移住促進課の仙頭さんから、”企業委託型”地域おこし協力隊の制度について詳しい説明がありました。

「地域おこし協力隊というと、市町村が直接雇用する形をイメージする人も多いかもしれません。しかし、企業委託型は市町村から委託を受けた事業者が協力隊を雇用します。高知県内では、すでに協力隊全体の約2割がこの企業委託型で活動しており、導入する自治体も年々増えています」

企業委託型の特長として、主に3つのポイントが挙げられました。

1. 任期終了後の進路が見通しやすい
協力隊の任期は最長3年間ですが、企業委託型の場合は、任期終了後もそのまま雇用先の企業で働き続けるという選択肢もあります。活動期間だけでなく、その先のキャリアまで見据えられる点は、大きな安心感につながります。

2. 給与水準が比較的高いケースが多い
一般的な協力隊は市町村の会計年度任用職員(パートタイムの公務員)として採用され、月給18万円程度が目安です。一方、企業委託型では月給20万円を超えるケースもあり、収入面の安定や将来設計のしやすさも期待できます。

3. 副業など柔軟な働き方に対応しやすい
事業者の方針に応じて副業や兼業など柔軟な働き方が可能になるケースもあります。地域での活動に加えて、自分の将来につながる挑戦や仕事づくりに取り組みやすいことも、企業委託型ならではの特徴です。

地域おこし協力隊に興味はあっても、「任期後はどうなるのか」「収入面は大丈夫なのか」といった不安を抱く人は少なくありません。企業委託型は、そうした不安を和らげながら地域でチャレンジできる仕組みだと言えるかもしれません。

須崎市・中土佐町・馬路村で見つける「私らしい働き方」

セミナーの後半では、須崎市・中土佐町・馬路村から、それぞれの地域の概要や最新の募集情報について紹介がありました。

【須崎市】まちづくりを、自分のアイデアで動かしていくおもしろさ

須崎市で現在募集している協力隊のミッションは、「空き家の改修・活用」「事業承継」「海のまちプロジェクト」の支援など。いずれの活動もパンクチュアルが雇用先となります。

なかでも「海のまちプロジェクト」では、駅周辺の商店街全体をひとつのホテルのように見立てて再生する、ユニークな取り組みが始まっています。飲食店での食事や、空き家を活用した宿泊、銭湯を改修したサウナなどを通じて、まち全体を回遊しながら滞在を楽しむ新しい観光の形を目指しています。

「須崎市では、隊員自身のアイデアを活動に反映できる環境を用意しています。地域の活性化に主体的に関わりたい方であれば、自由度の高い挑戦ができる場所です」と担当職員の明神さん。

まさに変化の真っ只中にある須崎市。これからのまちの未来を一緒につくっていく熱意ある新たな仲間を待っています。
現役協力隊片田さん(左)、明神さん(右)
現役協力隊片田さん(左)、明神さん(右)

【中土佐町】漁師町ならではの食文化を活かした体験・ブランドづくり

中土佐町といえば、やはり“カツオのまち”。47都道府県の中で最もカツオを食べる高知県民がわざわざ足を運ぶほど、そのおいしさには定評があります。

募集中のミッションにも、中土佐らしさが色濃く表れています。

ひとつ目は、四万十川源流域に位置する大野見地区で、地域観光の魅力向上に取り組む地域おこし協力隊です。県外企業とも連携しながら、キャンプ場や宿泊施設でカツオのたたきを提供するなど、豊かな自然と地元ならではの食文化を掛け合わせた体験づくりに取り組みます。

もうひとつは、「テロワールスイーツ」による地域ブランドづくりへの挑戦です。漁師町・久礼のケーキ店「風工房」では、カツオのあらを肥料として活用したいちごの栽培から、加工・販売までを一貫して手がけ、東京や大阪へと届ける新たな取り組みが始まっています。この挑戦を支え、中土佐ブランドへと育てていくメンバーを募集しています。

さらに、移住や協力隊を検討する人が気になる「着任後のサポート体制」についても紹介されました。

移住相談窓口は合同会社なかとさLIFEが担い、移住を検討する段階から生活面までを丁寧にサポート。また、協力隊OBの飯島さんが立ち上げた「iijima studio」が支援窓口となり、定期面談を通じて仕事や暮らし、任期後のキャリア形成まで幅広く伴走します。
岩瀬さん(左)、現役協力隊橋上さん(右)
岩瀬さん(左)、現役協力隊橋上さん(右)

【馬路村】小さなゆずの村で育てる仕事と暮らし

馬路村で現在募集しているのは、スーパーなどでも目にする「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」や「ごっくん(ゆずドリンク)」など商品を手掛ける馬路村農協で、ゆずの栽培に携わる協力隊です。

ここで馬路村農協の長野桃太組合長が登壇。実は長野さんご自身も16年前に移住してきた一人。当時の経験を交えながら村での暮らしを語ってくれました。

「不便さは確かにありますが、それは同時に、自分たちの手で暮らしをつくる豊かさでもあると感じています。私が移住した当時は、薪を割り、その薪でお風呂を沸かすような毎日でしたが、それがとても気持ちよかった。効率や便利さだけでは得られない豊かさが、ここにはあります。不便さを面白がれる方や、そうした暮らしを体感したい方をお待ちしています」

今年度からは、2週間のインターンシップ制度もスタート。実際の仕事や地域との相性を体験したうえで判断できる仕組みは、移住や協力隊への一歩を踏み出しやすくしてくれそうです。
片町さん
片町さん
馬路村農協の長野組合長
馬路村農協の長野組合長

“パワーワード”から見えた、それぞれの地域の個性

終盤では、3市町村によるクロストークが行われ、協力隊のサポート体制や、OBOGさんの様子、一押しポイントなどが紹介されました。

各市町村の一押しポイントは以下のとおりです。
・須崎市 → 「鍋焼きラーメン」 
・中土佐町 → 温泉宿「黒潮本陣」
・馬路村 → 「ぽん酢しょうゆ 柚子の村」

「高知で働く」を具体的にイメージできた第1回。次はリアルな相談の場へ

セミナーの締めくくりには、さらに詳しく話を聞ける場として、今後のイベント情報が共有されました。

6月21日(日)には東京で、6月28日(日)には大阪で「こうち暮らしフェア2026夏」を開催。高知県内34市町村すべての移住担当者が参加予定です。

さらに、7月4日(土)に東京で開催される「テーマから探す移住フェア&地域おこし協力隊フェア」に馬路村と中土佐町、7月18日(土)に大阪で開催される「おいでや田舎暮らし移住相談会」に須崎市が出展予定です。

「高知で暮らすって実際どうなんだろう」
「地域おこし協力隊という選択肢をもっと知りたい」

そんな気持ちが少しでも芽生えたなら、ぜひこの夏、東京や大阪で開催されるリアルイベントに足を運んでみてください。

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