ふるさと土佐市とはりまや橋の意外な関係。。
こんにちは、移住コンシェルジュ矢野です。
皆さんは「はりまや橋」をご存じでしょうか?
高知市の中心部にある赤い橋で、観光名所として有名ですが、「ガッカリ名所」なんて言われることも。しかし、この橋は、高知の夏を代表するよさこい鳴子踊りの音楽”よさこい節”にも登場します。「土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た、よさこいよさこい♪」という歌のフレーズ、耳にしたことはありませんか?
この歌に登場する坊さん「純信」は、高知市のお隣、土佐市の出身とされています。土佐市には、純信ゆかりのお堂「純信堂」があり、「僧侶純信生誕地」と記された案内板も設置されています。純信とお馬の恋物語は諸説ありますが高知で一番有名なラブストーリーではないでしょうか。
土佐市の魅力
さて、私も実は土佐市出身です。土佐市は高知市から車で1時間ほどの場所にあり、自然豊かな環境が広がっています。南には雄大な土佐湾が広がり、一級河川の仁淀川が流れ込みます。背後には須崎市と土佐市をまたぐ虚空蔵山がそびえ立ち、海と山に囲まれた風光明媚な地域です。
また、土佐市は、特産品も豊かです。特に「ショウガ」と「文旦(ぶんたん)」の産地として知られています。温暖な気候を活かして、香り高く瑞々しいショウガが生産されており、その品質は全国的にも高い評価を得ています。土佐市にある私の実家周辺も文旦農家やショウガ農家がほとんどで、11月中旬~12月初旬の収穫シーズンは、あたり一面にショウガの香りが漂い、収穫する様子が見られます。春先に旬をむかえる文旦はその爽やかな甘みとみずみずしさが特長で、贈り物や家庭用として全国各地で親しまれています。
また、土佐市には四国八十八箇所巡りの札所や歴史的名所が点在しており、通年でお遍路さんの姿を見ることができます。
四国八十八箇所第36番札所「青龍寺」へ
遍路の旅気分で、青龍寺に足を運びました。この日はあいにくの雨模様でしたが、寺院の雰囲気をじっくり楽しむことができました。
山門をくぐると、急な石段が目の前に現れ、そこを上ると本堂にたどり着きます。本堂ではろうそくと線香を灯し、訪問のお礼を伝えるとともに、ここを訪れる皆さんの旅の安全を祈願しました。おみくじを引くと結果は「吉」。小さな喜びを感じつつ、厳かな気持ちで境内を後にしました。帰り道では、土佐湾を眺望。天気が良ければ、目の前に広がる青い海がより美しく映えます。
地域を支える「ドラゴンバス」
海を撮影していると、龍をかわいくデフォルメしたイラストが目を引くバスの停留所を発見。どうやら隣接するいの町のJR駅にアクセスするコミュニティバス(地方自治体が運行するバス) の停留所のようです。私が土佐市に住んでいた当時は、このようなコミュニティバスはありませんでした。「ドラゴンバス」と呼ばれるこのコミュニティバスは、県内のバス事業者による路線が一部廃止されたことを受けて、試験的運行を経て、平成24年に本格運行が開始されたのだそうです。現在の土佐市では、このドラゴンバスが地域住民の重要な移動手段となっており、特に、学生の通学や高齢者の通院など、地域の日常を支える存在となっています。冒頭で出てきた純信堂は、このドラゴンバスの「市野々」バス停の近くにあります。
持続可能な地域交通のために
地域の新たな移動手段として生まれたドラゴンバスですが、運転手の確保に苦労することもあり運行会社の協力は不可欠なものとなっています。土佐市役所の担当者は、「なんとか市民の大切な足となるバス運行を確保し続けたい」と話していました。
土佐市に限らず、高知県全域で、電車やバス、タクシー、運送などの交通・運輸業界で、人材不足が深刻な課題となっています。地域の生活を支える人財になってみませんか?
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