【特集】高知県は隊員数全国No.1!地域おこし協力隊は“3年後”が肝!任期終了後に向けた活動の工夫とは?

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地域おこし協力隊任期終了後に向けた活動の工夫についてご紹介します。
【特集】高知県は隊員数全国No.1!地域おこし協力隊は“3年後”が肝!任期終了後に向けた活動の工夫とは?
 地域おこし協力隊という制度をご存知ですか?

 地方自治体が都市地域からの移住者を1〜3年間「地域おこし協力隊」として任命し、一次産業や情報発信、イベントの企画・運営など様々な地域活動を行ってもらいながら、その地域への定住・定着を図る総務省の取り組みです。(実施主体は、各地方自治体となります。) 令和5年度で7,200名の隊員が全国で活動しており、今では地方へ移住するための手段として認知度が上がってきています。
 なかでも、高知県は、人口10万人当たりの隊員数が全国“第1位”(令和5年度総務省調査)と、全国的に見ても地域おこし協力隊の活動が盛んな地域です。

 そんな高知県地域おこし協力隊の特徴や任期終了後に向けた活動の工夫などについてご紹介します!
 
トピックス
1.高知県は地域おこし協力隊の隊員数が全国1位
2.地域おこし協力隊は“3年後“が肝!任期終了後に向けた活動の工夫とは?
3. 全国屈指のミッション数!高知県内の地域おこし協力隊募集情報

高知県は地域おこし協力隊の隊員数が全国1位

 現在、高知県では284名の地域おこし協力隊が活動しています(令和5年度総務省調査)。取組自治体数は34自治体(33市町村+県)で、隊員数は年々右肩上がりです。 まずは、そんな高知県の地域おこし協力隊の特徴をご紹介します。

特徴① 募集している自治体数や人数が多い!

 高知県は34市町村で構成されていますが、そのうちの約9割の市町村で現在地域おこし協力隊を募集しています。募集人数は市町村によってさまざまですが、多種多様なミッションで計10名以上を募集している市町村もあります。また、市町村だけでなく、高知県版(高知県庁採用)の地域おこし協力隊を募集している点も特徴の1つです。

■特徴② 募集ミッションの種類が豊富!

 全国的にも多い一次産業(農業・林業・漁業等)や観光、情報発信に関するミッションの他、地域づくり、スポーツ、教育、文化・芸術関連など、さまざまな募集ミッションで地域おこし協力隊を募集しています。

特徴③ 高知ならではの募集ミッションがある!

 豊富な募集ミッションのなかには、他県にはない高知ならではのミッションがあります。 例えば、世界一薄い和紙である「土佐典具帖紙」の販路拡大を支援するミッションや、仁淀ブルーで有名な中津渓谷に佇む「中津渓谷ゆの森」の運営に携わるミッションなど、高知ならではの募集ミッションがある点も魅力の1つです。



■特徴④ 現役隊員やOBOGが多い!

 高知県の地域おこし協力隊の定住率(任期終了後も高知県内に定住している人の割合)は、現状約70%で、全国平均の64.9%を上回る数字となっています(令和5年度総務省調査)。現役隊員や任期を終了した先輩たちが県内各地で活躍しているため、これから挑戦しようとしている人にとっては非常に心強いと思います!

■特徴⑤ 特徴的かつ魅力的な人が多い!

 高知県は、人との交流を深めることが好きな人が多く、良い意味でおせっかいで世話好きな人が多いです。そのため、地域おこし協力隊の活動で関わる地域住民や受け入れ団体には、魅力的で面白い人がたくさんいます。そんな県民性に上手に甘えながら、地域に寄り添う姿勢を持って活動していただきたいと思っています。

沈下橋

地域おこし協力隊は“3年後“が肝!任期終了後に向けた活動の工夫とは?

 地域おこし協力隊の任期は最大3年間と決まっています。そのため、任期終了の3年後を見据えて活動することが非常に重要です。今回は、高知県のなかでも、地域おこし協力隊が3年後を見据えて多様な働き方をしている自治体として、「大川村」の事例をご紹介します。

 大川村は、高知県の最北端・四国の中央部に位置する人口約360人の“離島を除いて日本で2番目に人口が少ない村“です。小さな村ですが、近年、大川村にU・Iターンする人が増えています。その手段としてよく活用されているのが「地域おこし協力隊」です。

 大川村では、現在、計11種類(ミッション)の地域おこし協力隊を募集しています。これは、高知県内の他市町村と比較しても特に多く、隊員自らが考えて企画立案したミッションに取り組むフリーミッション型もあります。

※大川村地域おこし協力隊募集情報の詳細についてはこちらをご覧ください。


大川村

 大川村の地域おこし協力隊は、休暇日などで業務に支障がなければ副業も可能としています。原則週4日勤務ですので、残りの1日を自由に使うことができます。実際に、現在活動中の隊員は副業をしているメンバーが多いです。
 ここでは、現役隊員の実例をもとに4つの働き方をご紹介します。

■働き方①:地域おこし協力隊のみ(週4日)

最も一般的な働き方です。週4日は地域おこし協力隊として働き、残りの3日は自身のスキルアップや趣味にあてるなど、自由に過ごします。(報酬は役場から支給)

■働き方②:地域おこし協力隊(週4日)+同じミッションの副業(週1日)

週4日は地域おこし協力隊として働き、残りの1日は副業(アルバイト)として同じミッションに取り組みます。
例:「農業従事者」のミッションに取り組む隊員の場合   
…週4日、地域おこし協力隊として村内農家の作業に従事。(報酬は役場から支給)
 週1日、別の農家の収穫作業をお手伝い。(報酬は農家から支給)

■働き方③:地域おこし協力隊(週4日)+別のミッションの副業(週1日)

週4日は地域おこし協力隊として働き、残りの1日は副業(アルバイト)として別のミッションに取り組みます。
例:「集落活動センター事業従事者」のミッションに取り組む隊員の場合
…週4日、地域おこし協力隊として集落活動センターで勤務。(報酬は役場から支給)
 週1日、「ふるさと留学指導員」のミッションの勤務先である、大川村ふるさと留学
 センター(寄宿舎)で夜間アルバイト。(報酬は大川村ふるさと留学センターから支給)

■働き方④:地域おこし協力隊(週4日)+個人事業(週1日)

週4日は地域おこし協力隊として働き、残りの1日は個人事業主として働きます。
例:「集落支援業務」のミッションに取り組む隊員の場合
 …週4日、地域おこし協力隊として集落支援業務に従事。(報酬は役場から支給)
  週1日、鍼灸師として個人で活動。(報酬はお客様より支払われる)


 このように、ミッションが多いからこそ、仕事を組み合わせることでいろいろな働き方ができます。そして、仕事を組み合わせることにより、さまざまな経験を通じて人脈が広がったり、自分にあった仕事や働き方を模索したりすることができます。結果、それが3年後の活動や定着に繋がっていくのです。
 
 実際に、さまざまな働き方をされている現役隊員の声をご紹介します。

現役隊員のご紹介

小林さん

現役隊員:小林 弥生さん

出身地:大阪府   着任:2023年10月
ミッション:集落活動センター事業従事者(集落支援)
働き方:地域おこし協力隊のみ

 週4日、地域おこし協力隊として、集落活動センター「結いの里」で農産物や特産品の販売、接客、レジ対応などを行っています。最近は、新商品の販売に向けて、試作品の製造にも取り組んでいます。現在、語学のスキルを活かした生業づくりを目標としており、週の残りの時間は、語学の勉強に充てています。協力隊として一定の収入を得ながら、任期終了後を見据えて、時間を有効に使える点が良いですね!

杉山さん

現役隊員:杉山 祥 さん

出身地:神奈川県    着任:2023年4月
ミッション:集落支援業務
働方:地域おこし協力隊+個人事業+別のミッションの副業

 週4日、地域おこし協力隊として、集落活動センター「結いの里」の業務サポートやお試し滞在住宅の整備などを行っています。その他では、鍼灸師として個人で活動しています。大川村ではもちろんのこと、週末は高知市内にも出張施術に行っています。あわせて、別ミッション(ふるさと留学指導員)の副業として、大川村ふるさと留学センター(寄宿舎)で夜間アルバイトをする日もあります。 協力隊として活動することで、地域に入り込みやすく、人脈も広がり、それが個人の活動にも繋がっていると感じています!


 現在、地域おこし協力隊を検討されている方は、ぜひ、今のうちから任期終了後を意識して、自治体への相談や情報収集をされることをおすすめします。

全国屈指のミッション数!高知県内の地域おこし協力隊募集情報

 前述のとおり、高知県の地域おこし協力隊は募集ミッションの豊富さが特徴です。一般的な農業や観光といったミッションはもちろんのこと、高知ならではのミッションも募集しています。高知県移住ポータルサイト「高知家で暮らす。」の地域おこし協力隊ページでは、随時、最新の募集情報をまとめて掲載しておりますので、ご自身の移住プランや人生設計に合ったものを、是非探して見てください。

※募集情報はこちら:https://kochi-iju.jp/work/kyouryokutai.html

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