「集落活動センター仁ノ万葉の里」とは
仁ノ地区は高知市の南西部、清流仁淀川の河口部に位置しています。
海、川に近い立地からも、住民主体の防災活動が活発に行われています。また、仁ノ太刀踊りや万葉太鼓など、地域の歴史や文化の継承にも力を入れています。
一方で、少子高齢化や人口減少が年々進んでおり、地区の人口は222世帯425人、高齢化率は51%(令和5年1月1日時点)と、高知市の中でも高齢化率が高い地区の一つとなっています。地域の担い手や生活サービス不足、耕作放棄地対策などの地域の抱える課題も多岐に渡っています。
集落活動センター仁ノ万葉の里は、こういった課題に対して地域の歴史や文化などの資源を活用しながら取り組むことで、安心して暮らせる地域づくりを目指しています。
主な活動内容
●土曜市
地域に量販店等の店舗が無いこともあり、地元産の野菜や加工品を販売しています。開催日には地域内外から100人ほどが来て賑わうそうです。
●体験・交流事業
地域外から仁ノ地域を実際に訪れてもらい、地域の文化・魅力を伝え、地域のファンを作ることを目的に、特産品のこんにゃくや伝統的菓子の手づくり体験、太鼓、太刀踊りなどの伝統文化の体験等の事業を行っています。
◆特産品づくり
●とら巻き
仁ノ地区に伝わる伝統の和菓子として「とら巻き」があります。
カステラ状の皮で餡をまいた菓子で、皮に虎模様の焼き目が付いているので「とら巻き」と呼ばれています。土曜市やカフェで販売しており、毎回すぐに完売しており、毎回完売してしまう人気商品です。また、「土佐の料理伝承人」に選定され、「土佐のおやつ」という冊子でも紹介されています。
※土佐の料理伝承人とは、高知県内の各地域で郷土料理について卓越した知識・技術等を有し、伝承活動等に取り組んでいる方々で、高知県の食文化を伝承していくとともに、新たな発想と視点により地域食材を活用した高知の食文化を創造する役割を担う方々です。
●島ラッキョウ
耕作放棄地対策の一環として取り組んでいるのが、「島ラッキョウ」の生産です。土曜市やカフェ「に~の」では、ピクルス、佃煮、味噌漬け、島ラッキョウの葉をパテに使った島ラッキョウバーガーなどに加工して提供しています。
みんな仲良く、無理せず楽しく!いつでもチャレンジ!
集落活動センターでの活動は、基本的にボランティアです。
だからこそ、家庭や仕事等、普段の生活に支障が無いように、皆が「無理せず楽しく!」活動を続けていけるように取り組んでいます。そんな中でも、仁ノ地区を知ってもらい、関係人口を増やすためにInstagramの投稿や仁ノ万葉芸術祭の開催などの新たなチャレンジも行っています。
編集後記
「集落活動センター仁ノ万葉の里」には、地域の温かさと、過疎地ならではの課題が織り交ざった現実がありました。今回の訪問では、カフェ「に~の」の地域特産品を使ったしらす丼定食と、伝統菓子のとら巻きをいただきました。関わる方は皆、仁ノ地区に「誇り」と「愛着」を持ってセンターの運営、活動をされていると感じました。高知暮らしをお考えのみなさまのご相談を承ります!
移住までの経緯や高知での生活の様子、地元の方に思いなどを聞きました。
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