移住者インタビュー
20種類以上のトマトを栽培する「ファーム輝(かがやき)」に弟子入りし、トマトづくりの修行に励む毎日を送っています。
髙地 竜馬さん
食のルーツとして農業に行きつく
自分は東京の生まれ東京育ちですが、高知出身の父が坂本龍馬の大ファンなんです。だから名前が「竜馬」になりました。親戚が住んでいるので、子どもの頃から土地として馴染みがありました。海も山も川もあって、外国みたいにゆったりしてて、ご飯も美味しい。東京での仕事に疲れを感じていた時だったので、高知市役所に移住相談に来たら、協力隊の制度を紹介されて。農業のミッションがある市町村から、土佐市を選び応募しました。
高校生の時にイタリアン、居酒屋、スペインバルにラーメン屋と、あらゆる飲食店のアルバイトをやっていたこともあり、食に関わる仕事をしたいなと考えていました。ちなみに前職では、代官山のカフェで店長をしていました。高卒で入ったアパレル企業から映像制作会社に転職し、そこの新規ビジネスとして飲食事業を立ち上げたんです。「食のルーツ」として、農業に行きついた感じですかね。
中でもなぜトマトかというと、純粋に一番好きだったからなんですけど……今、弟子入り中の「ファーム輝」の師匠が作るトマトが、とにかく!すっっっごく!!美味いんですよ!!!お世話になっている、という点を差し引いても、もうめちゃくちゃに甘くて……師匠は天才ですよ。作るなら糖度が高いトマトを、と考えていたので、ここで修行できる自分は幸運だと思います。
「人柄」で土佐市を選びました
高知で一番気に入っているのは、何よりこの「人柄」なんです。土佐市を選んだのも、採用の段階から市役所の協力隊担当職員や先輩隊員の方々にとても良くしていただいた、というのが大きくて。着任後も色々と相談させてもらっていますし、自分が引き寄せた気はするかなぁ。
休日は、趣味のサーフィンを楽しんでいます。ここは世界的にもトップクラスの人気サーフスポット。プロもたくさん来ていて、波が良い日は付近がギャラリーでいっぱいになるほどです。それから天気の良い夜は月がすごく綺麗で、「月明りの道」ができるのがお気に入りの景色です。
失敗しても、体調を崩しても、「ここのトマトが好き!」で乗り越えた
もちろん失敗もありますよ。夜道を運転している時に、道路脇の水路に気づかずにバックして、脱輪したのは大変でした。地域の皆さんの助けですぐに脱出できたんですが、家に戻る高速道路でパンクしちゃって、結局ロードサービスのお世話になったこともあります。
実は、ひどく体調を崩して心が折れかけたんです。暑いビニールハウスの中で、指示された作業の意図もわからず闇雲に動いていたせいか、初めの1,2カ月は本当にしんどくて。一方で、年配の方々は同じ作業に耐えているし、仕事は早くて丁寧。なぜ自分にはできないのかと……でも、少しずつ作業に身体を慣らしつつ「なぜこの作業をするのか」を学んでいくうちに、徐々に体の動かし方やコツがわかっていきました。
でも辛い時期のモチベーションも、やっぱりここのトマトが好きということでしたね。あれこれ食べ比べしていますが、うちのが一番です!友達や知り合いはもちろん、飲食業界の人たちにも、この美味しさを分かってもらいたい、という気持ちが強いですね。
今が人生で一番、やりたいことをやれています
現在は、将来的に二反(20アール)ぐらいの農地を持って独立できればと、県内で休耕中のハウスの情報を収集しています。新規就農は初期投資がかかりますし、一人や二人でそれだけの農地を回していくのは簡単ではないので、不安はもちろんあるんですが……今が人生で一番、やりたいことをやれているという実感があるし、楽しさの方が大きいですね。
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