移住者インタビュー

出身地の地域おこし協力隊になったことで、地元の魅力を再発見しました

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グランピング施設の運営補助や、地域観光の情報発信をしています

和田 也実さん

  • 出身地:室戸市
  • 現住所:室戸市
  • 移住年:2019年
  • 職業:地域おこし協力隊

移住を考えているならすぐに行動したほうが良い

関西の大学を卒業後、しばらく会社員をしていたんですが、激務で体を壊しちゃって。地元の室戸へ一度戻ってきたのち、今度はオーストラリアへ移住して……現地では、日本人が私だけのお寿司屋さんで働いていました。高知に帰ってきたのは2019年の夏で、図書館は臨時職員ですね。協力隊には、室戸で働いていた両親から話を聞いて応募しました。

周りからは「天真爛漫」とか「自由」とか言われることが多いんですけど…自分では全くそういう感覚はないです。むしろ、何かと先のことを考えすぎる、生真面目すぎるところがあるから、変えようとしているぐらいで。もちろん、協力隊の3年間はきっとあっという間ですし、将来を見据えてしっかり準備をしなければならないんですが。悩みすぎずに「今を生きる」が最近のモットーです。

人それぞれ、移住に興味をもった理由が色々あるはずですが、移住を考えているなら、すぐに行動したら良いかなと私は思います。その時じゃないとできないこともたくさんあるし、行ってみて「やっぱりダメだ」というなら戻ることもできるので。

これまでの「色々」を活かして、この町で起業したい

地域の魅力発信・観光促進の取り組みの一環として、YouTubeで動画の配信を始めました「(なりチャンネル」)。最初は撮影も編集も全然ダメで、心が折れそうになっていたんですが……家族の励ましもあってどうにか配信にこぎつけたら、少しずつチャンネル登録者数も伸びてきて。次第に協力や応援をしてくれる人も増えてきたので、やりがいも出てきました! 

それに協力隊として働くまでは、積極的に「室戸を知ろう」と思ったことがなかったんですけど、取材を通してその魅力に気付けるようになったかな。室戸市内のスポーツジムにはほぼ毎週通っていて、子どもの頃から続けている地域の和太鼓チームの練習にも参加しています。最近は、茶道と、お寺の住職さんが教えてくれるそば打ち教室にも通い始めました。

実は、漆喰や水切り瓦を使った古い町並みの残る吉良川地区に、以前から「宿にしたい」と思っていた物件があるんです。今は実家暮らしですが、いずれそこで起業できたらいいなと考えています。観光に関する研修に参加しながら、オープニングにも立ち会った「MUROTObase55」(グランピング施設)では、ベッドメイクから食事の配膳、SNSやサイネージを使ったPRといった宿泊業の様々な仕事をしています。言葉の通じない海外で身に着けたコミュニケーション力だったり、協力隊と同じく「公」の仕事である図書館勤務の経験だったり、地域の方をはじめ人との話の引き出しに困らない経歴だったり……今も将来も、これまでの「色々」がちょっとずつ役に立つかなあと感じています。


※この記事は、2020年12月8日時点の情報を掲載しております。

当センターは、高知へのUIターンに役立つ最新情報を発信しているほか、各市町村で活躍する移住者のみなさんの活動も応援しています。ご感想、ご質問は高知県移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。

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