移住者インタビュー
お二人とも「ものづくり」を生業としている磯部さんご夫妻。移住の経緯や現在の暮らしについてご紹介します!
磯部 翔太さん
幸紀子さん
高知県内のお店で間借り営業を行い、食で表現を行うアーティストの磯部翔太さんと、大工見習の幸紀子さんご夫妻。とても穏やかな雰囲気で自然体なお二人は、移住前からアートに関わる仕事をしていました。南国市を経て香南市へたどり着いた経緯や「ものづくり」を生業とする現在の暮らしについてご紹介します。
※当インタビュー記事は、香南市への移住を支援する情報サイト「香南住む~ず」から一部転載しました。
暮らしを自分でつくるということ
翔太さん:
千葉では元々学芸員やアートマネージメントに関わっていました。ものづくりをする方々との関わりが多くなるほど、自分でも何か作りたいと感じ始めていました。そんな時に始めたのが、米作りと料理でした。
また、暮らしを自分で創るということにとても興味がありました。それは、高校時代に経験した「デンマークの学校での田舎の暮らし」が僕の心の中にいつもあったからです。自分できれいに庭を造ったり、舟まで作ったりする人もいて。家族との時間を大切にしつつ自分で暮らしを創っていく、そんな暮らしぶりを経験したことが原点のように感じます。そういった点から、地方移住を考えました。
幸紀子さん:
私は東京で美術教室の講師をしていました。小さいころから田舎に憧れていて、移住したいという気持ちは夫と同じでした。
翔太さん:
移住先の候補としては、まずは以前住んだことがあり知り合いもいる京都市左京区。他は和歌山あるいは海外しかないのかもしれないなと考えていました。一方、妻は移住先として四国に惹かれていたため2018年4月ごろ二人で四国を下見して回りました。
その際に千葉の農業研修で知り合ったピレッダさんご一家が移住されていた南国市を訪れました。愛媛から高知に向かう途中、大豊町の山を越えたぐらいから開放感を感じたんです。ピレッダ家に遊びに行ってみて、彼らの暮らしぶりやその土地の空気感にとても惹かれました。
幸紀子さん:
南国市は空港が近くて便利だし、私が好きな久保田アイスの工場があったのもポイントでした(笑)。
翔太さん:
千葉に帰ってすぐに南国市のホームページを見ると、ちょうど空き家活用住宅の入居者募集をしていました。
応募締め切りも迫っていたのでピレッダ家に代わりに内見に行ってもらい、その画像や映像がよい印象だったので応募しました。「通ったら高知へ行くってことだね」と妻と話して結果を待っていたら、家が決まり高知へ移住することに。
「移住したらやりたいこと」が色々できた南国市
幸紀子さん:
南国市では、移住前に考えていた「移住したらやりたいこと」が色々できました。モノづくりのワークショップやイベントへの出店、民泊など。県外から友人が頻繁に遊びに来ていたので、それに合わせてお話会や展示会を開催したり、自分で作った土偶やだるまをオーガニックマーケットで販売したり。
翔太さん:
お隣さんや区長さんにもとてもよくしてもらいました。南国市の中でも山間の地区だったので自然が近くて大変なこともありましたが、鳥の鳴き声で心地よく目を覚ますのっていいなぁと思いました。
ただ、いきなり狭い集落に入ったので実際苦労することもあり、自分たちに合う暮らしを探してもう少し街の方でも暮らしてみたいと思いました。
人とのつながりの大切さを実感
幸紀子さん:
高知に住み始めてからは「人とのつながり」が思いもよらないご縁を結んでくれることもありました。
常連になったカレー屋さんで働かせてもらったり、年に1回ものづくりのワークショップの講師をさせてもらっている長浜市民図書館(高知市)の方とも、知人を介して知り合いました。
またある時には、お店に素敵な机がおいてあり「こういうのを作れるようになりたい」と話したら、そこに居合わせた知人が「知り合いの大工さんがちょうど人を育てたいと言っていた」と教えてくれ、大工見習いをはじめることになったり。今の仕事は高知に来てから人とのつながりの中で生まれたものばかりで、本当にご縁が大事だなと感じています。
翔太さん:
僕も高知に来てから色々な人と出会い、やはり人とのつながりの中からいくつかのお店で間借りできるようになり、現在は食にかかわる仕事をしています。妻の仕事や街暮らしもしてみたい気持ちもあり、移住促進住宅の次の家は南国市もしくは香南市で探し始めました。友人に聞いたり不動産屋を回ったりして今の家を見つけ、2020年の年末に香南市へ引っ越してきました。
移住して良かったこと・・・全部!もう移住前の暮らしには戻りたくない(笑)
幸紀子さん:
南国市での山暮らしも良かったけど、香南市は海があるのがとても良い。毎日朝日と夕日を感じながら生活ができる香南市の暮らしが気に入っています。
(生活サイクルの円グラフを書きながら)もう移住前の生活には戻れないですね。移住前後で暮らしは劇的に変わりました(笑)。通勤にかかる時間はそれほど変わらなくても、満員電車での通勤と自然を見ながらの車通勤は気分が全く違います。
翔太さん:さきちゃんは本当に大変だったよね。僕も職場への通勤時間に変化があったり、朝に散歩の時間が取れるようになったりした。時間の流れがゆったりになったなと感じます。
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