移住者インタビュー
黒潮町の移住者支援住宅に入居され、『就農希望者長期研修』を受講されている新田さんのインタビューです。
新田 剛さん
昨年(平成21年)の10月に大阪で開催されたフェア『もうひとつのふるさと探しin大阪』で高知県ブースにご相談に来られた新田さん。それからのご縁で今年1月から黒潮町の移住者支援住宅に入居され、高知県立農業大学校 窪川アグリ体験塾の『就農希望者長期研修』を受講されています。
Q.移住の地として高知を選んだ理由は何ですか?
移住前、大阪ではゴルフコースの管理をしていました。知り合いの「四万十カントリークラブ」の人から、よく高知の話を聞いているうちに高知に行ってみたくなり、昨年四万十市の「とまろっと」に家族で旅行に行きました。
実は移住先に宮崎県も考えてたんですが、何というのか・・・なんか肌が合ったんでしょうね。その旅行で僕も妻も大変高知を気に入って、夫婦共々移り住むなら「高知」と決めたんです。
それで、昨年の10月にあった相談会『もうひとつのふるさと探しin大阪』に家族で出向きました。県職員の方に高知県の良さや黒潮町の移住者支援住宅の話を聞き、就農とアグリ体験塾の話をアグリの先生に聞き、熱心にお話をして下さる姿に郷土愛を感じて、ますます高知の魅力に惹きつけられました。
それでも、最終的な決断をしかねている僕の背中を押してくれたのは妻でした。
「行ったらいいやん!」その言葉にすーっと気が楽になり、「行ってまうかーっ!」と意を決してからは、住宅への入居申請もアグリへの研修申し込みもアクティブに自分で動き回って決めていました。
Q.今お住まいの黒潮町や『黒潮町移住者支援住宅』の住み心地はどうですか?
僕は趣味が釣りやサーフィンですが、海が目の前なので本当に高知の自然を満喫してます!
住宅はもう少し広かったら言う事ないですが楽しんでますよ。僕が休みの日にパジャマでゴロゴロしてても、上の子の友達がいっぱい遊びに来てドタドタ走り回ってるしね!(笑)
周りの人達とのつながりもとっても良いですよ!地域が子供を育ててくれますし、ほんとに近所の方が僕ら家族をかわいがってくれます。
家のノブに野菜やら何やらが入った袋が引っ掛かってる事は本当に度々で、この人かなと思い当たる人に確認したら違ってて、誰かなぁ?って事もよくあるしね(笑)
大阪では隣にどんな人が住んでるかも知らないし、顔を合わせる事も殆どなかったので、これが人間としての本来の生活というか、人間として充実出来てると思いますね。
住宅の入居期間が最長1年なんですが、1年はちょっと短いと思いますね。引っ越してきて生活が落ち着いたと思うたら又すぐ引っ越しになると、やっぱりしんどいですよね。せめて2年はほしいです。
Q.高知県立農業大学校研修課『窪川アグリ体験塾』の事を教えてください。
『窪川アグリ体験塾』は農業の基礎的知識の習得と担い手育成に取り組んでいる研修施設です。
研修コースには・・・
●就農希望者長期研修:3ヶ月~1年の実習を中心に就農に向けて主体的に研修できる
●農業機械研修:農機の点検・整備・操作・安全に関する研修
●新いなかビジネススクール:インターネットで農業技術を学べる通信講座
他にも、農業基礎講座や農業体験研修等、各種研修・講座があります。
僕は農業で生計を立てたいので『就農希望者長期研修』を受講しています。研修内容は研修生の目的等も考慮して、条件に沿ったものを自主的に取り組めるようになっているので、初心者でも気負わずに取り組めるのが良いですね。
素晴らしい環境の中で研修させてもらってます。指導員の方々に本当の農業の厳しさも含めた“やりがい”を教えてもらっています。
“人”もいろいろ紹介してもらって、農協さんなんかとももう交流があります。
正直、知れば知る程就農への不安はありますが人間的にも信頼できる、頼りになる指導員の方々に恵まれ、充実した研修の日々です。
Q.ズバリ!高知の良さって何ですか?
人情味があって温ったかいし、星はホントきれいやし、気候が暖かいとか波が良いとか酒が美味いとか・・・言い出したらキリがないくらい!
な~んにもないところ、不便なところが何かいいんですよ!
何となく他の処と違うんですよね~。
Q.移住を考えるにあたり1番大切な事は何ですか?
子供さんがいる人は、子供の事を1番に考えてやらんといかんと思います。
うちの子は友達もようけ出来てるし、地域の人にもかわいがってもらって田舎が合ってたみたいやけど、高知に来る前は、もし子供が馴染めんようやったら大阪に帰るつもりでした。大人はどうにでもなるけど、子供は違う。友達と引き離して移住して、子供が田舎(地域)に馴染めるか、よおく考えてほしいです。
Q.これから移住をとお考えの方にアドバイスをお願いします。
地元の人とコミュニケーションを自分から積極的にとっていく気持ちが大事だと思います。「まず自分から挨拶する」は基本中の基本です。
それに、田舎という所は高知だけでなく何処でもそうだと思いますが、僕ら家族が移住して来た事はそのうち地域の人々の知るところで、良くも悪くも世間が狭いという事を実感します。
自転車で転んで顔にちょっとケガをしたら、僕は話してない人が「自転車で転けたとねぇ。」「大丈夫かぇ?」等と何人も声をかけてくれました。「何でこの人知っとるの???」という人迄!(笑)
僕らは全然知らない人でも声をかけてくれますし、少しでも関わりのある人達はよく気にかけてくれます。採れたての新鮮野菜などは本当によく頂きます。晩ご飯の惣菜のおすそ分け程度ですがお返しをしてます。そういう気持ちが大切ですね。
まぁ、そういった事が煩わしい人は田舎には向かないんじゃないでしょうかねぇ。
「来たかったら、来てみれば!!」と言うと乱暴な言い方ですが、その土地が合うか、合わないかは一回来てみなければ、住んでみなければ分らないと思いますよ。
ただ、来たからには前向きに、何事にもポジティブに!
「とにかく高知は え~とこやから!一回来てみたらと思いますねぇ。僕らは本当に満足してますから!」
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