移住者インタビュー

自分らしく、「多様な働き方」実践中!

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今注目の「多様な働き方」で移住ライフを楽しむ石川さんご夫妻にインタビュー!

石川 友彬 さん
   真菜美さん

  • 出身地:山口県/鹿児島県
  • 現住所:四万十市
  • 移住年:2015年(宿毛市)/2019年(四万十市)
  • 職業:農業、HAND ME UPs 経営、ヨガインストラクターほか

「いつか自分のお店を持ちたい」そんな夢を描きながら移住を検討している人も多いはず。高知県には、そんな将来開業を目指す人の“お試し出店”が叶えられる「チャレンジショップ」があります。今回は、四万十市中心部にある天神橋商店街「チャレンジショップTJB」の新たなチャレンジャーであり、多様な働き方で幡多暮らしを満喫する石川さんご夫妻を訪ねました。

Q.移住を考えたきっかけを教えてください。

二人とも福岡や大阪で会社勤めをしていたんですが、3.11の震災を機に、今の暮らしについて考えるようになりました。スーパーに行けば何でも手に入る便利な環境は、裏を返せばそれ以外に頼るものがない。災害などで店頭に物が無くなった時、自分たちではどうすることもできない…そんな状況を想像すると不安になりました。食べるものくらいは、ある程度自分たちの力で確保できるような暮らしをすべきではないかと。

Q.移住先として高知を選んだ理由は何でしたか?

移住後のヴィジョンはそれほど明確ではなかったんです。家庭菜園を始めたいなと考えていたことくらいで、これといった地域も決めていませんでした。たまたま知人が宿毛市に移住していたことをきっかけに高知県の移住相談会等へ参加し、お試し滞在施設を利用して割と軽い気持ちで宿毛市に移住しました。

—宿毛市での暮らしはいかがでしたか?

適度に生活環境が整っている地域を求めていた私たちにとって、とても暮らしやすかったです。今住んでいる四万十市同様に、宿毛市は企業やお店も多いので選ばなければ仕事も見つかりやすいと思います。当初はアルバイトや宿毛市の移住相談員さんに紹介してもらった子供教室のパートなどから始めました。

—その後、四万十市へ移住されたわけですね。

農業に携わる機会を作ってくれた友人やチャレンジショップのことを教えてくれた「NPO法人 四万十市への移住を支援する会」の方との出会いが四万十市へと拠点を移すきっかけになりました。幡多地域で移住者の定住サポートを行う「はたモジャモジャ交流会」事務局に入ったことや「海辺の日曜市・はたフェス」等、幡多地域で開催されるイベントへ参加したことで色んな方との繋がりが増えました。

Q.チャレンジショップではどんなことをされていますか?

(友彬さん)もともと服が好きなのと、バッグの工房で働いた経験があるので古着やハンドメイド雑貨の販売のほか、洋服のリメイクやリフォームを行っています。高知には丈詰めなどのお直しができるお店はあるんですが、デザイン変更など細かい注文をきいてくれる所は少ないようなんです。先日も僕が作ったデニムエプロンを愛用くださっているお客さんが、擦り切れた部分を補修するために来店されたんですけど、ご本人が持ち込まれた布を使ってリフォームを承りました。

—そのほか、お二人は色々なお仕事をされていると伺いましたが。

(友彬さん)現在、収入のメインとなっているのは愛媛県愛南町で作っている柑橘(河内晩柑・甘夏)の生産です。四万十市で農業に関わっている方から後継者のいないミカン生産者を紹介してもらい収穫の手伝いから始めて、今ではその生産を受け継いでいます。愛南町までは車で約1時間かかるため大変な面もありますが、無肥料・無農薬栽培で味もすごくいいんですよ。あとは時々、お世話になっている米農家さんでバイトもしています。

真菜美さん)宿毛市時代から継続しているヨガ教室を主宰しているのと、地域移住サポーターでもある方が経営するオーガニック野菜などを扱うお店のバイトもしています。最初は私もお客さんだったんです。勤務時間も希望をきいてもらえて助かっています。

—とてもお忙しそうですが、休みはあるのでしょうか?

ほとんどありません。でも全て自分たちの“やりたいこと”なので楽しんでいます。チャレンジショップはお客様がいない時間もあるので、ここに座っている時間がある意味「休み」のような感じですかね(笑)副業があることで、その分人との繋がりも広がるし、もしひとつがダメになっても困らないという安心感もある。チャレンジショップの営業以外は働く時間も自分で調整できますし、今の働き方が気に入っています。

Q.今後の展望を聞かせてください。

まずはチャレンジショップを経て本格的に「HAND ME UPs」を出店したいですね。暮らしにおいても夫婦で大事にしているのは“自然や環境への配慮”。いいものを長く、大切に使っていくことに繋がればと思います。当初、お店のターゲットは若い方だったんですけど、実際来店が多いのは50代以上の方が中心。お洒落な方、多いですよ!市外からのお客さんが増えることも目標としていますが、環境やニーズに合わせて柔軟にやっていきたいと思っています。

Q.移住検討者へのメッセージをお願いします!

ある程度の準備は必要かと思いますが、実際に住んでみないとわからないことがほとんどです。準備段階で全てクリアにすることは困難ですし、何か想定外なことが起こっても状況に応じて変化していくことが大事なのかもしれません。地域の人とのコミュニケーションは必要ですが、無理せず自分のペースでいいと思います。まずは、地域のイベントに参加することをお勧めします!出店者や移住者の方といい距離感で接することができると思いますよ。

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