移住者インタビュー

「地域おこし協力隊」「コーヒー屋さん」and more…仕事は複数あっていい!

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地域おこし協力隊として奮闘中!いの町を選んで正解でした。

浮木 大智さん

  • 出身地:大分県
  • 現住所:いの町
  • 移住年:2021年
  • 職業:地域おこし協力隊

大好きな九州を出て京都へ

大分県で生まれ育ち、大学は宮崎県にある大学に進学しました。農学部ということもあり、周辺環境はとても自然豊かで、猪が出てくるようなのどかな場所でした。人がよく、ご飯もおいしい、そして時間がゆっくりと流れる宮崎県が自分に合っているなと感じていましが、一方で、就職を考えた時に、九州が好きだからこそ、一度外に出てみようと考えるようになりました。もともと食に興味があったことから、食品関係の会社に絞り就職活動を行い、京都府にあるコーヒーの卸などを行う会社に就職をすることにしました。

会社では営業として問屋さんなどを担当し、取引金額なども大きくやりがいがあったので、仕事に全力を注ぎました。入社当初は仕事が大変で、辞めたいと思ったこともありましたが、仕事が嫌で辞めるのは逃げるような気がして、好きになるまで続けようと思いとどまりました。結果、楽しいと思えるまでには、3年ほどかかりましたね。

経験してきたことやこれからを見据えた時に明確になってきたのが、大好きな田舎で暮らしたいという思いです。生まれ育った九州のような自然豊かな環境で、自分のやりたいことを実現したいと動き始めました。

地域おこし協力隊として活動する、会社の先輩に会いにいく

移住を考え始めた2020年頃、周りの人たちに「いずれは地方へ移住したいと思っている」ということを折りに触れて話していました。ある日、退職した職場の先輩が岐阜県で地域おこし協力隊として活動しているということを知りました。どんな暮らしや仕事をしているのだろうと、一度会って話を聞きに行きたいと思い、岐阜県に足を運ぶことにしました。

先輩は、比較的自由度の高い「フリーミッション」の協力隊として活動していて、クラフトコーラの開発・販売を行っていました。自分のやりたいことに取り組んでいる先輩の姿は、私の目にとても魅力的に映りました。田舎での仕事といえば、役場や銀行などといった仕事しかイメージになかった私にとって、こんなおもしろい働き方が田舎でできるんだ!と衝撃を受けたことを覚えています。
そこから、全国の地域おこし協力隊の募集を調べ、最終的には自分の地元か、妻の地元の高知県のどちらかを候補地として、情報収集を進めました。

参加したイベントで、担当者の熱と個性に魅了される

何度か足を運ぶうち、すっかり高知のファンになっていた私は、子育てのことなども考え、候補地を高知県に絞りました。

岐阜県の先輩を訪問した際に、いの町の元地域おこし協力隊である小野義矩(よしのり)さんという方が、そのままいの町に定住しクラフトコーラを作る事業を行っていると聞いていました。こうしたロールモデルとなる先輩の存在があるというのも、高知県に決めた理由としては大きかったです。

2021年2月、興味のあったいの町をはじめ近隣の日高村や土佐市の移住オンラインイベントが開催されるということで、参加してみることにしました。イベントでは各市町村の担当者さんとお話をし、とても盛り上がりました。なんと、オンラインイベントにもかかわらず、イベント後に飲み会が開催されることになり、そちらにも参加しました。担当者の皆さんのとても熱心で魅力的な人柄に魅了され、イベントの翌月に現地を訪問することを決めました。

高知を訪れた際には、たくさんの人に会い、現地の人とたくさん話しました。できるだけ多くの方の意見を聞いて、自分に合っているかどうかをじっくりと見極めました。
3月、4月の2度の高知下見やオンラインでの面談を経て、悩み抜いた結果、いの町の協力隊に応募することを決めました。最終的に決め手となったのは、小野さんという先輩の存在です。クラフトコーラを作り、カフェを営み、ワークショップやアウトドアイベントなどを手がける、色々な顔を持った小野さんの暮らしが、自分の理想とする暮らしではないかと感じました。

「フリーミッション」ゆえの戸惑い

試験を経て、無事いの町の協力隊となったのですが、着任して思ったのは「フリーミッション」は想像していた以上に自由ということでした。小野さんから事前に聞いてはいましたが、ここまで自由なのか!とびっくりしました。
自由というのは、自分で判断し、行動しなければならないということです。3年後を見据え、1日1日を過ごしていかなければなりません。

そこで、まず私が取り組んだのはいの町はもちろん、周辺の市町村の協力隊との繋がりづくりです。足を運び、それぞれの取り組みを教えてもらい、情報交換を行うことに時間を費やしました。視野を広げた上で、自分の取り組むべきことに取り組もうと考え、行動しました。

体が1つじゃ足りない!超多忙でも充実のパラレルワーク

地域おこし協力隊1年目の私が取り組んでいる仕事としては、中心商店街活性化に関する取り組み、コーヒースタンド、複業支援プログラムのスタッフなどです。また、地域のブランディングや地産外商にも興味があるので、週に一日、日高村にある地域商社「nosson(ノッソン)」でインターンとして勉強しています。
体が1つでは足りないほど忙しい毎日ですが、どれも自分がやりたいと思って選んだ仕事なので楽しんでやっています。やりたいことを一つ一つ実現していくために、今後は同じ志を持った仲間を作っていくことも大切だなと思っています。

自分がこんなに多様な働き方をすることになるとは、会社員時代には想像がつきませんでした。たくさんの選択肢がある中で、いの町で地域おこし協力隊として活動をする決断をしてよかったと心から思っています。

取材を終えて(編集後記)

地域おこし協力隊として活動しながら、仕事の幅をどんどんと広げている浮木さん。地域で色々な仕事、役割を持って暮らしていくたいという当初の思いを叶えるために積極的に活動している姿がとても印象的でした。地域おこし協力隊の先輩の背中を追って高知にやってきた浮木さんが、今度は先輩として背中を見せてくれる日がすぐにやってきそうです。

※この記事は、2022年10月24日時点の情報を掲載しております。

当センターは、高知へのUIターンに役立つ最新情報を発信しているほか、各市町村で活躍する移住者のみなさんの活動も応援しています。ご感想、ご質問は高知県移住コンシェルジュまでお気軽にお寄せください。

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