移住者インタビュー

思い描いたセカンドライフは高知県で、
年登花甲(ねんとうかこう)にして泉石膏肓(せんせきこうこう)。

  • 掲載日:2021.09.06
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石田 良夫さん(62)

  • 出身地:大阪府
  • 移住前:シンガポール
  • 現住所:香美市
  • 移住年:2020年

定年退職とともにシンガポールから高知市のお試し滞在施設であるこうちらいふ体験滞在拠点「いっく」へ引っ越し、現在は香美市で理想のセカンドライフをおくる石田さん。「定年退職したら自然の中で悠々自適なセカンドライフをおくる」と決め、十数年をかけて準備を進めました。田舎暮らしの本音を探るため大学院に通ったり、一度高知市へ引っ越した後に県内の他の市町村へ更に引っ越す「二段階移住」を実践したり、思い描いた暮らしを実現するために行った準備と、高知県を選んだ理由を教えていただきました。

田舎暮らしの仕組みとは?きっかけは未知への好奇心から



大学時代は東南アジアに夢中でした。1970年代当時は今ほど海外の情報が出回っておらず、未知の場所への好奇心が膨らんだんです。リュック一つ背負ってマレーシアやシンガポール等の国々を旅しました。そこには田園風景が広がり、人も暮らしもオープンな文化がありました。その経験から就職活動の条件にも「東南アジアに赴任できる企業」をあげた程です。社会人になり国内と東南アジアの都市部を中心としたサラリーマン生活を送る中、新幹線の車窓に広がる田園風景を眺めて疑問が湧いてきたんです。田舎暮らしとはどうやって成り立っているのだろうか?と。

40代、50代、これからのライフスタイルを考える



40代になりセカンドライフについて考えるようになりました。私はこのままビル等の構造物に囲まれて過ごすのだろうか?ゆっくり自分の時間がもてるのならば自然に囲まれて悠々自適な暮らしをおくりたい、と思うようになったんです。「田舎暮らし」が興味の対象から求めるライフスタイルに変わったのはこの頃でした。第一歩は家族への相談から始めました。ライフスタイルを変えるためには何よりも家族の理解が必要ですから。妻には心情面だけではなく、生計面でも安心できるよう綿密な資金計画を提示して、お互い納得できるまで話し合いを重ねました。

50代後半になるといよいよ本格的な情報収集に取り掛かりました。「ただ田舎を訪ねて質問をするだけでは細かな疑問は解決しきれないのでは?」と考えた私は、通信制の大学院に通い始めました。会社員と大学院生の二足のわらじです。大学院生の研究という名目ならばアレコレと質問をしても不自然さはありませんし、地元の方も「研究の一環ならば」と気兼ねなく質問に答えてくれました。

自分の価値観にそった判断基準、そして高知県へ。



大学院生として収集した情報、現地訪問で得た情報、叶えたいライフスタイルを私なりに整理し、優先順位を決めました。私の場合、一番優先順位が高いのは「住まい」でしたが、もっと細かなこだわりポイントについても整理しました。

例えば「窓の外にひろがる田園風景」これは絶対に外せない。
「水回りが母屋の中に揃っているというのも大切。」毎日のことは妥協したくないですから。
「日本ならではの茅葺き屋根」台風の多い高知県ではみかけないので諦める、などです。

100点満点を探すのではなく、自分の気に入るスタイルが叶えられることに重きをおきました。定年退職前の数年間はシンガポールに赴任していたため、現地に足を運べる回数は限られていました。その中でも効率よく情報収集ができたのは、優先順位を明確にしていたことと現地で出会った方々とこまめに連絡を取っていたからです。そのおかげで、かなり理想に近い生活ができています。

年登花甲(ねんとうかこう)にして泉石膏肓(せんせきこうこう)
=還暦を迎え自然の中で暮らす願いが一層切実になった



稲穂揺れる田園を眺め、畑を耕し、川のせせらぎや小鳥のさえずりに耳を傾ける。自然の中に心を遊ばせる暮らしに憧れ、気持ちはまさに泉石膏肓(せんせきこうこう)。花甲(かこう)いわゆる還暦を迎え定年退職した私は、まず高知市こうちらいふ体験滞在拠点「いっく」に入居しました。「いっく」は地方都市の便利さもありつつ、窓の外には田んぼが広がり蛙の声が聞こえる郊外ならではの良さがありました。
たまたま知り合った移住者さんが私と同じく「いっく」を利用していたことが分かったり、初対面でも会話するうちに共通の知人がいたりして親しくなれます。そして自分の知りたいこと、やりたいことへの協力者の輪がどんどん広がっていく。高知に住み始めると人同士の繋がりの強さを一層感じました。



そして、現在住んでいる香美市では窓の向こうに広がる田園風景を眺めつつ、家庭菜園、狩猟、楽器演奏、日本画など色々なことに挑戦する思い描いたセカンドライフをおくっています。香美市で暮らし始めて気付いたのは「自宅の前を知らない人や見かけない人が通ると、思いの外気になる」ということ。人同士の繋がりがより深く太くなる里山のコミュニティでは、どんな人が近所に住んでいるのかをお互いに把握しているので、見慣れない車や人がいるとすごく気になるんです。

この地区に私が引っ越してきたときには「石田良夫さんが引っ越してきました」という回覧板が回りました。都市生活の感覚では衝撃的なことかもしれませんが、田舎暮らしの感覚に慣れると先住のご近所さんと私の双方が安心できる良いシステムだと実感できます。自分の感覚がローカライズされていくこともまた面白い発見です。

高知の理由、これからの暮らし。



高知県に初めて来たのは中学校の修学旅行でした。その後、会社の出張や高知県出身の同僚など仕事を通じて縁ができました。出張で何度も訪れるうちに高知の人や街に居心地の良さを感じるようになったんです。実は最終候補県は高知と大学院時代にフィールドワークを行った岡山の二県でした。高知県のオープンな文化や街路市は、どこか東南アジアと似通ったところがある。もしかすると、無意識下で高知県のそんな一面にも惹かれていたのかもしれませんね。

心待ちにしていた悠々自適の生活は、日々やりたいことが湧き、新しい発見があります。山野でゆっくりと自然の景観や風物を愛で親しむ、烟霞痼疾(えんかのこしつ)。これが私のセカンドライフ最大のご褒美であり今後も続けていきたい理想の暮らしです。



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