高知県では、一次産業を始めたい方のために就業までを支援する体制が整っています。今回は四万十町にある高知県立農業担い手育成センターを見学してきました。コンシェルジュ谷脇がレポートします。
ここは高知で就農を目指す方が、6~24ヶ月の期間で講座をはじめ栽培実習、及び農業機械の操作等の実践的な研修を受けることができる施設です。この研修では農業を始めるための基礎的な知識はもちろん、高知県が農家の所得向上を目的に導入している「環境制御技術(※)」等の先進技術を学ぶことが可能です。
※ハウス内の温度や湿度、炭酸ガス濃度などを測定し、そのデータをもとに、暖房機や遮光・保温カーテンなどを使うことで、ハウス内を人工的に作物の生育に最適な環境に整える技術。
また、定期的な個別面談による研修生の要望と習熟度に合わせたフォロー、就農希望地での短期研修など、就農までのサポートを受けられることがセンターの強みだそうです。
加えて高知の農業の特徴として、温暖な気候を活かして様々な品目が育てられていること、そのうえに先進的に取り入れられた環境制御技術によって、更に気候に左右されない農業がおこなわれていることを知り、改めて高知の農業の強みを学ぶことができました。
その後、研修で使用しているハウスも見学してきました。今回見学したのはシシトウと米ナスのハウス。栽培の時期や収穫までの流れといった話の他に、同じ作物でも地域によって植え方が違うことやナスと米ナスの違いといった、豆知識のようなお話もありました。私の実家は農家ですが、知らないお話ばかりでした。
様々な種類の作物が栽培されている高知県。高知県立農業担い手育成センターでは、高知県で栽培されている様々な種類の作物の栽培方法を学んだうえで就農品目を決めることができます。その後、希望産地での研修で栽培技術を学ぶとともに地域とのつながりができ就農することになります。さらに高知県で取り入れている先進技術を学ぶことで、就農後から経験と勘に頼らない、データに基づいた農業に取り組むことができます。このような施設があるので新しく農業を始める人にも安心ですね。
◆未経験の仕事に挑戦するには情報収集が大切です。
興味がある方はまずこうちアグリスクールといったセミナーで特徴や支援制度を学ぶことができます。
◆高知の農業や就業までのステップが知りたい方はこちら
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昨年の夏に開催した「オンライン高知暮らしフェア」では農業担い手育成センターからライブ配信し、担当者による施設の概要や研修制度を紹介しました。ぜひアーカイブ動画をご覧ください。
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