【田野町】新たな完全天日塩職人の誕生!『人生をかけて、ふたりにしかつくれない天日塩をつくっていく』

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田野町内に新たな完全天日塩職人が誕生!
【田野町】新たな完全天日塩職人の誕生!『人生をかけて、ふたりにしかつくれない天日塩をつくっていく』

2021年8月7日、田野町内に新たな完全天日塩職人が誕生しました。
その名も「田野屋 青蜂(せいはち)」「田野屋 白鯆(はくほ)」。滋賀県から塩職人を目指し田野町へ移住をされた矢賀裕樹さん・恵里香さんご夫妻が、晴れて町内で塩職人として独立されました。
屋号は色と生き物の組み合わせで名付けられる決まりで、“鯆”はイルカという意味。恵里香さんの明るく人好きのする雰囲気になんともピッタリなお名前です。

田野屋
※8月7日(土)に開催された命名式。師匠から屋号を授けられた後にパシャリ。



完全天日塩とは、海水を使って太陽光と潮風の自然の力だけでつくる塩のことを指します。木箱に汲み入れた海水をビニールハウスの製塩施設内で、丁寧にかく拌しながら自然に蒸発させてつくっていきます。
一般的な塩は成分の99%以上がナトリウムですが、完全天日塩は78%~88%がナトリウム、残りがミネラルで構成されています。ミネラルの含有率が塩の味に影響するため、一般的な塩とは違った味わいを感じられるのです。このミネラルを意図的にコントロールすることで味わいに変化をもたせているのが田野屋塩二郎の技術。この技術がある故に、全国各地の田野屋塩二郎のファンが多いのです。

田野屋
※木箱に入れた海水をビニールハウスに入れ、かく拌していく。夏場はハウス内が60度を超えることも。



田野屋青蜂こと矢賀裕樹さん、田野屋白鯆こと矢賀恵里香さんは、2017年12月に大阪で開催された「高知暮らしフェア」へ参加し、そこで田野屋塩二郎こと佐藤京二郎さんと運命の出会いを果たしました。

自分たちらしい生き方や働き方を求めて参加した当フェアで、塩二郎さんが丁寧に話をしてくれる塩づくりの魅力を聞いたことをきっかけに塩職人になることを志したそうです。その後、2018年から田野町地域おこし協力隊として、田野屋塩二郎のもと塩職人としての修行が始まりました。
協力隊に着任するまでは、高知県はもちろん、四国すら訪れたことのなかったというお二人。
元トラック運転手と看護助手という異業種からの挑戦で、今までの生活環境とは違う毎日がとても新鮮だったそうです。夫婦の時間は何十倍にも増え、塩づくりに対しても、それ以外のことも互いに支え合いながら修行に励んでこられました。

着任1年目は1棟からスタートした製塩ハウスも、2年目には3棟に。単純に作業工程を繰り返してもダメで、当初は塩の機嫌がなかなか分からず悩む毎日だったそうです。ハウス毎に温度の上がり方が違うため、出来上がりや手のかけ方も違う。毎日製塩ハウスへ通って、塩と向き合う日々を過ごしてこられました。卒業を目前に控えた3年目は、まさかの世界的なコロナ禍。卒業を目前に製塩以外の部分でも夫婦で何度も何度も話し合いの機会をもったのだとか。ただ、塩職人を目指したいという方向性だけは修行開始当初から変わらず、協力隊任期満了とともに師匠から屋号を命名され、晴れて独立をされました。

「人生をかけて塩づくりを続け、二人にしか作れない天日塩をつくっていきます」と力強く語られた姿がとても印象的で、今後の「田野屋 青蜂」「田野屋 白鯆」の活躍から目が離せません!田野町は町をあげて完全天日塩づくりに力を入れており、製塩体験施設もあります。観光を兼ねて、製塩体験をしてみるのはいかがでしょうか?

田野屋
※商用につくった天日塩。道の駅田野駅屋で小粒・大粒各100袋ずつを限定販売しました。

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