移住者インタビュー
村内でとれる野菜を使用し、保育園、小・中学校、デイサービスの給食の献立づくり・調理を通じて、地産地消に取り組む栄養士です。
澤田 英理さん
「つくる人」「食べる人」「調理する人」をつなげたい
京都の大学を出てすぐ、高知へ戻りました。Uターンとはいえ、実家のある高知市と大川村とでは大分違います。大川村は人口が400人ぐらいなので「村民はほとんど親戚どうし、そうでなければ同僚」というのが何よりびっくりで……そういう意味で、いまも毎日新しい発見があって面白いですよ(笑)
とにかく「すごくしっかりと見られている」と感じます。それこそ人が少ないうえに、話が又聞き又聞きで伝わるので……些細な問題が、どんどん大きくなって広がってしまうこともあります。もっとも私のミッションは「村の栄養士」として給食の調理をしていますから、皆が特に敏感になるトピックなんですよね。「ヒトの口に入るもの」を扱っているわけで。もちろん「見てくれている」のにはポジティブな面もあって、例えば仕事で悩んでいたり、体調を崩して休んだりすると、どこから聞いたのか地域の方が心配して電話をくれることもありますよ。
ここでは特に働く人が少ないこともあって、一人ひとりに任されている仕事の範囲は広いし、新卒だからといって甘えた気持ちではできるものじゃないなとも思いますね。栄養士と調理の業務も忙しいですが、活動時間中にもっと農家さんや生産者のところを訪問したり、子どもたちが給食を食べる現場に行ったりできればと思っています。この地域の「つくる人」と「食べる人」、そして自分のような「調理する人」をつなげていけるような取組みがやりたいですね。
子どもたちの「おいしかった!」が嬉しい
着任最初の1カ月の間は、前任者の栄養士の方がいらしたので引継ぎ期間はあったのですが、とにかくバタバタでした。調理師として働いている母の職場や、嶺北(れいほく)地域の栄養士さんや栄養教諭の方を通じて、自分で情報を集めて……いまだに日々勉強中という感じです。
道で地域の子どもたちと顔を合わせた時に、「今日の給食、おいしかった!」と感想を言ってもらえるのがとても嬉しいですね。自分が給食を「調理する人」として認識されていて、食べてもらった反応が直接見られるというのは、小さい村ならではなのかなと。日々の献立づくりでは、野菜や鶏肉・牛肉など地元の食材、季節のものをふんだんに取り入れるようにしています。例えば「はちきん地鶏の唐揚げ」は、給食で一番人気のメニューでです。歯ごたえがあって美味しいですよ。
休みの日は、地元の方と一緒に楽しんでいます
実家に帰らない休みの日は、地元のおばあちゃんたちと草木染めや栞(しおり)づくりをしたり、同じ村営住宅に住む方とバーべキューをしたりと楽しんでいます。
村では毎年の夏祭りに、盆踊りを中心にしたダンスタイムがあるんですけど、お酒が入っていたこともあってすごくノリノリで踊っていたら、周りからはすごく意外に思われたみたいです。普段、あまり目立つようなことはしないせいかなぁ? 中学・高校と器械体操をやっていたので、ダンスは元々好きだったんですけどね。
地域おこし協力隊の応募を考えている方へ
自治体に入っても、必ずしも希望のミッションややりたいことはできないかもしれません。でも、地域の求めていることをくみ取って、自分のできること、やりたいこととすり合わせていくのが、協力隊の役割かなと思います。
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