移住者インタビュー

就職をきっかけに高知へ移住して18年。サラリーマン生活を経て農家に転身

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二段階移住でスムーズに前進!今は「文旦農家」×「ラフティング事業」で充実の毎日です。

武本 秀造さん

  • 出身地:兵庫県
  • 現住所:佐川町
  • 移住年:2004年
  • 職業:文旦農家

イベント会社から木工会社へ転職、そして農業へ

大阪府のイベント会社に勤務していた時に高知県の木工会社の求人を見つけ、2004年にその会社に就職するために高知に移住してきました。それまで高知へはほとんど来たことはなかったです。仕事で四国にはよく来ていたので、移住に対してハードルを高く感じていなかったのもあるかもしれません。

高知に移住後は、高知市で暮らしていました。そこで都会との違いを特に感じたのは、「働き方」です。先輩の多くは5時半〜6時に終業していて、8時くらいまで仕事をしていると運送会社の人から「夜遅くまで仕事しているね」と言われました。大阪にいた頃には自分も周りもそれくらいの時間まで仕事していて、それが普通だと思っていたのでカルチャーショックでしたね。都会とは時間の流れや使い方が違うのだなと気づいた出来事でした。

木工会社に勤めその後転職するなどして10年間サラリーマンとして高知で暮らしました。正直なところ、会社を辞めるタイミングなどで地元に帰ろうと思ったこともありました。ですが、何も成し遂げないまま帰るのは嫌だと思い、高知に留まることを決めました。

そして、2014年頃に独立することを決めます。元々高知に移住した時に、ぼんやりと将来的には独立したいという考えを持っていました。その時は本当に漠然とした思いで、雲を掴むようなものでした。その後10年間暮らす中で高知を知り、生業についても段々と明確になってきたように思います。
まずは農業にチャレンジしようと、農業法人に就職し、そこから暖簾分けのような形で独立して「ろぼ農園」を立ち上げました。現在作っている作物は「土佐文旦」という高知の特産品の果樹です。

「アイデア」を武器に、農家として自らの道を行く

私は、元々農家になりたいと思って農業を始めた訳ではありません。ですが、働く中で農業の楽しさや可能性、やりがいを感じていっています。例えば、私が育てている文旦は無農薬で育てていて、一般的な販売流通のルートにはのせていません。栽培した文旦は、インターネットで自ら販売していて、できるだけシンプルなサイトを選ぶことで無理なく管理できています。形がバラバラだったり、傷があったりと市場に出回っている文旦と比べると少々不恰好ですが、それでも毎年完売できています。完売の秘訣は、ニーズがあることに気づき、それに対応できているからだと思います。

私は、農業に必要なことは「アイデア」だと思っています。これから先、人口の減少に伴い農作物の需要も減少する未来が来ると思っていて、そんな中で消費者に「あなたの育てた作物が欲しい」と選んでもらわないといけません。社会の変化を捉えて、柔軟な対応をしていくことが、農業を長く続ける秘訣だと思います。

可能性を広げるため、ラフティング事業をスタート

文旦の作業が落ち着いている夏の期間を使って何かできないかと考え、2021年からはラフティング事業「LoBoRAFTER」を始めました。私が暮らす佐川町の隣町である越知町で、仁淀川をゆったりと下るラフティングツアーを実施し、自然や里山の風景を感じてもらえる観光アクティビティです。

現在は、ボートに乗って星空や野鳥を観察するネイチャーツアーに力を入れていて、高知を代表する仁淀川の魅力を世界に伝えたいと考えています。

不思議なことに、自然の中にいると苦痛だなと感じることがなく、この仕事が自分に合っているのだなと感じています。サラリーマンの時にはひどい肩こりに悩まされていましたが、そんなことを忘れるくらい現在では健康です(笑)

慌てずに前進する「二段階移住」

農園に勤めていた時に地域のことをよりよく知ることができ、また農地を持つ人との繋がりもできました。今借りている農地もその期間に紹介してもらったものです。

最初は高知市に移住して高知を知り、その後佐川町へ移住し、より地域を知っていく。二段階の移住があったことが、スムーズに進める秘訣だったのかなと思います。住む場所も仕事も大きく変えてしまうと変化が大きすぎると思うので、これから移住を考えている方には、二段階移住を選択肢に加えることをおすすめします。

また、仕事についてもサラリーマンから農業、そして観光アクティビティと幅広く経験してきました。農業については、文旦一筋でやってきたわけではなく、ニラ栽培に取り組んだこともありました。やってみて自分の性格に合わないなと感じることができたので、まずはトライしてみるということが大事かなと思います。

退路を絶って大勝負をするというより、今はいろんな支援制度や研修制度があるので、お試しで何か始めてみるというのもいいですね。いろんな人に聞いて、意見やアドバイスをもらうことで、物事が進むきっかけをもらえるかもしれません。私も18年高知で暮らしてきた観点からお伝えできることがあるかもしれないので、興味のある方は気軽にご連絡ください。


※この記事は、2022年11月25日時点の情報を掲載しております。

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