移住者インタビュー

地域の人がいきいきとした町を目指して

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地域おこし協力隊として移住し、カフェをオープンした奥野さんにインタビューしました!

奥野 大地さん

  • 出身地:長崎県
  • 現住所:仁淀川町
  • 移住年:2019年

仁淀川町池川地区の少し山を登ったところにあるやまのうえのカフェ 山茶。このカフェを営んでいるのは香川県から2年前に移住してきた奥野大地さん。地域おこし協力隊としてコミュニティづくりやスイーツの試作に取り組んでいます。地域の人に「おっくん」の愛称で親しまれている奥野さんにインタビューしてきました。

―移住のきっかけ

香川県に住んでいた時に参加した異業種交流会で仁淀川町の方と出会い、「仁淀川町でカフェをしないか?」とお誘いがあったのが大きなきっかけでした。
当時は特に意識してなかったんですが、店長として働いていた飲食店の仕事を続けるかどうかを悩むようになったときにその話を思い出し、仁淀川町を訪問しました。元々、地域の方が集うコミュニティカフェを経営したいという想いがあったのと、美しい仁淀川と温かい町民の方とふれあったことで、ここでコミュニティカフェができたら素敵だな、と思い移住を決めました。

―町の人が憩える場所を作りたい

仁淀川町を訪問した時に地域の人がたくさん話をしてくれて、優しい人が多い町だと感じました。
しかし、みんなが集まって話ができる場所が少なく、狭い道端での井戸端会議も危ないので、『この人たちが憩える場所を作りたい』と思ったんです。そのためにもまずは地域を知って、人と関わりながらカフェ開業にむけて準備ができたらという思いから地域おこし協力隊に応募しました。
入職後は地域へのあいさつ回りやイベントの手伝いをしながら、役場の担当者と調整して開業にむけて活動していくことになりました。

―町の人と作り上げる

移住後すぐは今営業している店がある『仁淀川町移住交流拠点施設 山茶小屋』内のシェアハウスに住んでいました。そこで施設の代表の方から「ここにカフェがあったらいいな」という話を聞いたので、お願いしたところ今の店があるこの建物を紹介してもらいました。
店で使用する机やいすなどは施設内にあったものを利用することにしましたが、製菓用の調理道具は新しく購入する必要があったんです。しかし、すぐに出せる資金はなかったのでクラウドファンディングで購入資金を集めることにしました。資金を募るだけでなく仁淀川町のPR活動もかねて始めたのですが、結果は約二週間で目標金額を達成。応援してくれている町の人を中心に多くの方に支援していただきました。
今も町の人から段ボールいっぱいの食材をいただくこともありますし、周りの人の助けがあって『やまのうえのカフェ 山茶』ができていると思っています。僕のお店というよりもこの町の人のお店という感じですね。

―誰もが気軽に行くことができるお店に

オープン当初は土曜日のみの営業でしたが、町の人の声もあり今は金曜日も営業しています。
町内にはシフォンケーキやシュークリームといったスイーツが食べられる場所が少なかったので、地元の人がたくさん来てくれますし常連さんもできました。「おっくんの所でも行こうか」という感じで来てくれますし、息子や孫のようにかわいがってもらっているので自然に会話ができています。メニューにないスイーツの希望があったら「お菓子作りはプロじゃないですからね!?」などと言いながらも開発してみたり、町の人を巻き込んだ店づくりができています。だんだんメニューも増えてきて今ではスイーツだけでなくホットサンドも作っています。

―地域の人がいきいきとしたまちづくりを

残りの協力隊としての期間に、どれだけ地域の人を知ってどれだけ地域に入っていけるかが勝負だと思っています。
町の健康づくりの担い手として活動するフレイルサポーターにもなり地域の人と触れ合う機会も更に多くなったので、ますます積極的に関わっていきたいです。僕たちの世代が頑張ることで地域の人に「若い人が頑張るなら私たちも頑張らないかんね」と思ってほしいですね。
そして、その姿を見て町外に出た若い人に戻ってきてもらい、地域の子供たちがこの町で働きたいと思える町にしていきたいです。これから町のコミュニティで世代関係なく住民が協力して、地域の問題解決に取り組んでいけるような活動をしていきたいと思っています。

―今後の目標

カフェの営業はもちろん、昨年地域の方と立ち上げた任意団体『池川ベース』で、地域住民を巻き込んだコミュニティづくりにも取り組んでいきます。
また、今後、この地域で地域おこし協力隊に着任する方が安心して定住できるようサポートをしたいなと考えています。協力隊員が卒業後、やりたい活動を実現できるようにサポートし、定住してもらうことが僕の目標です。


奥野さんが飼っているペス君。ペス君に会うためにお店に来ているお客さんもいるそうです。

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