移住者インタビュー

【四万十市】四万十川に惚れ込んで北海道から夫妻で移住

掲載日：2024.07.04
気になる

四万十川に惚れ込んで北海道から夫妻で移住

谷上　大輔さん(39)
　　　麻美さん(40)

出身地：北海道
現住所：四万十市
移住年：2022年
職業：カフェ「shimantoよりみち研究所」

四万十市に移住されたきっかけを教えてください。

大輔さん（以下：大）
北海道じゃなくてもどこでも暮らせるんじゃないか、と移住を考え始めたのは4～5年前です。
実際に高知県に下見に来たのは3年前の夏で、その時には高知市内に近い、いの町あたりを見て回りました。
僕はもっと田舎に行きたくて、今度は一人で四万十市まで来て四万十川でカヌーをしたり、車でドライブしたりして過ごしました。
四万十市での暮らしのイメージがなんとなくふくらんだので、その勢いで「NPO 法人四万十市への移住を支援する会」の事務所に立ち寄って「四万十川沿いに住みたいです！」と伝えて帰りました。

麻美さん（以下：麻）
夫から、四万十市が良かったと聞いて、同じ年の12月頃にNPOの面談を兼ねて私と父と二人で四万十市に行きました。
高瀬沈下橋のまわりや町、空き家の状態なども見せていただいて、意外と住めるかも、と思ったんです。
はっきりとこれが決め手というのはないんですけど、なんとなく良いなぁと感じましたね。
あとはちょうどいい空き家が出てくるのを待っていました。

（大）
翌年の1月中旬くらいにタイミングよく高瀬沈下橋の近くに良い空き家が出たことを教えてもらって、決めるつもりで四万十市に行って大家さんにご挨拶しました。
仕事先にはもう1年くらい前から辞めます、と伝えてから移住先を探し始めましたが、そうでなければずっと動かないままだったかもしれません。

四万十市に来てから楽しんでいることや暮らしの中で変化したことは？

（大）
暮らしすべてですね。
四万十川に関わることは特に、二人乗りカヌーを買って愛犬も一緒に川下りをしたり、アユやウナギを獲ったりして楽しんでいます。
大家さんには来てすぐの頃から毎日のようにアユ漁に連れて行ってもらって、手伝いながら色々教えてもらえるのでありがたいです。
今年は漁業権を手に入れて、投網の練習もはじめました。何度か川に落ちましたが（笑）

（麻）
こっちに来てから毎日たくさんやることがあって、お店をはじめてからは特に忙しくなりました。
ゆっくり暮らしたいけれど、ゆっくりしすぎると生活ができなくなるし、良いバランスを探っています。

（大）
北海道で会社員をしていた頃は、休日のために頑張る、という感じでしたが、今は楽しいことしかやってないので、楽しいことをがんばってます。
草刈りとか畑とかやることは果てしなくありますけど、やりたくないと思いながらやってることは1つもないです。

テイクアウトカフェ「shimantoよりみち研究所」について教えてください。

（大）
「四万十川屋形船なっとく」の元お土産物屋だった場所に今年5月にオープンしました。
マフィンやスコーン、コーヒーなどをテイクアウトで販売しています。

（麻）
将来、お店をやれたらいいな、とは思ってたんですが、こんなに早くにやることになるとは思っていませんでした。
まわりの方に「お菓子が作れます」と言えば、親身になって相談やサポートをしてくださり、あっという間に実現しちゃいましたね。

（大）
お店をやるなんて初めてなので、ＰＲをどうしたらいいのかとか、ひと月ごとに休みの日を変えてみようとか、考えながらやってみることはたくさんあって、この半年間はめまぐるしかったです。
喜んでもらえると嬉しいですし、やっと理想のお店になってきたかなぁと感じています。

（麻）
お客様の声が聞こえるようになってきた気がしますね。
常連さんがほかの方を連れてきてくれたり、誰かに聞いて来ました、という方がいたり、お店が人と出会う場になってきました。

今後やってみたいことは？

（大）
船の免許を取ったので、もし船を手に入れたら川漁に使うだけじゃなくて、四万十川をカヌーで下る人たちに船でお菓子の配達なんかができたら面白いかもしれないですね。

（麻）
地元の人とコラボをしたり、イベントにも出店してみたいです。
お店のことにしても、暮らしのことにしても自分たちが楽しいと思うことをやっていきたい。
いろんな方につないでいただいて今があるので、これを続けて行ったらまた何か転がってくるのかな、と思っています。

これから移住したい人へアドバイスをお願いします。

（大）
知っている人がゼロからの環境なので、楽しむ気持ちを持って自分から首を突っ込むことが大事だと思います。
最初は大変かもしれないですが、環境に慣れてくると楽しいですし、私ができたので、みんなできます。

（麻）
何かを「やりたいです」と言ったらみんな嫌な顔一つしないで受け入れてくれます。
考えすぎないでやってみては？　不安はいくらでも出てくるけど、ダメだったら辞めればいいだけです。

「shimantoよりみち研究所」Instagram

※このインタビューは2023年11月現在の内容です。