移住者インタビュー

日本でも数少ない山地放牧で我が子のように愛情たっぷりに育てる土佐あかうし

  • 掲載日:2021.04.10
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松本 拓也さん

  • 出身地:高知県
  • 現住所:室戸市
  • 移住年:2014年
  • 職業:自営業

和牛生産量わずか0.1%、幻の牛といわれる「土佐あかうし」の繁殖農家として活躍中の松本さん。
東京の大学に進学し、卒業後は沖縄県で会社員として働く中で、次第に自営業がしたいと考えるようになったそうです。その後北海道での生活を経て、24歳の時に高知県の畜産研修制度を活用し、室戸市に移住。
動物が好きで畜産の道に進まれた松本さんに牛を選んだ理由を尋ねると「家畜の中では牛が一番賢そうで飼いやすそう、初めはただそれだけです」と笑顔で語ってくれました。

―山地放牧を選択した理由

山地放牧は大きな牛舎や莫大な資金、広大な牧草地もいらず、山に生える野草をエサにできるためエサ代もそれほどかからない、処理する糞も少なくていいという点が自分の状況にあうと思い選びました。
北海道では、いずれ畜産の道に進みたいという想いで乳牛のお世話をしていましたが、牛の種類も違いますし、北海道と高知では技術も牧場の規模も違います。高知の技術を身に付けるため、室戸市佐喜浜町の農家で2年半研修を受けました。

―地元の方との繋がりができていたから独立できた

僕の研修を受け入れてくれた山口さんという畜産農家の方がいらっしゃるんですが、研修後独立する時、山口さんを通じて知り合った室戸市の別の畜産農家さんがちょうど離農されるタイミングで、手放そうとしていた牧場と牛舎を継がせてくれました。畜産農家同士のつながりってすごいですよね。

―研修期間中の過ごし方

2年半の研修期間のうち最初の1年間は住み込みで研修していました。
研修期間中の収入は補助金のみでしたが、当時は車を持たずに生活していたのもあり、出費は家賃と食費くらいだったので貯金にまわすこともできていました。
移動はすべて自転車で、研修地の佐喜浜町から実家がある芸西村まで自転車で帰っていました(笑)自転車といってもロードバイクですし、自転車で走ることが好きなので苦ではなかったです。
※室戸市佐喜浜町から芸西村まで約70kmあります。

―就農2年間はこらえ場

繁殖農家としてのスタートは、将来の母牛にする子牛を仕入れるところから。仕入れた子牛が大きくなったら種付けして、母牛から子牛が生まれて出荷して…。妊娠、出産を経て、子牛が大きくなって出荷するまでの約2年は収入がありません。でも、エサ代など出費はあるので、最初の2年間は肉体的にも、精神的にもしんどかったです。

―室戸市役所の神対応に感謝

ここの放牧地は、室戸市が植林していた土地を借りています。今は放牧場になっていますが、もともと密林だったんですよ。
当時、放牧場を広げたくて室戸市役所に相談に行きました。市が所有している土地、尚且つ伐採が必要という状況だったので、話を通してもらうまで時間がかかることは覚悟していました。
それが、担当者と話をしてから数日で、許可が下りたと連絡がきたんです!本当に迅速な対応をしていただきましたね。また、経営がうまくいくように、役場の担当さんがお世話してくれまして、手厚いサポートをしていただいたと思っています。

―秘密基地をつくっているような感覚が楽しい

自分の好きなことをして、経営が回って、周りから評価されることが楽しいし嬉しいです。
今は冬なので山地に草が生えていないですが、夏になると一面に緑が広がってきれいですよ。
今少しずつ作り上げている最中でして、自分の縄張りというか、秘密基地を作っていく気分ですね。先日、牛のお産にも泊まり込みで対応できるように牛舎内にロフトも作りましたし。自分の夢ができあがっていく様子が目に見えて分かるので楽しいです。

―今後の目標

2020年4月に新しい牛舎を建てたので、目標は40ヘクタール(※1)で40頭飼って、経営をまわす仕組みをつくることです。あとは、室戸市で肥育農家になりたい!という方と一緒に、牛の繁殖から加工までの一連の流れを室戸市の中でできたら素敵だなと思っています。
※1ヘクタール:1辺の長さが100mの正方形の面積です。

高知県では肉用牛農家を目指す方を応援しています。
牛飼いに興味があるけどいきなり農家で研修は不安という方のために、短期でお試し研修も実施しております。ご希望の方はぜひご応募ください。畜産や研修制度についてはこちらからご覧ください。

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