移住者インタビュー

『県庁おもてなし課』を観て土佐市へ移住。観光で地域に人を呼び込む

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大学卒業後土佐市に移住し、地域おこし協力隊として活動する森山菜々さんにお話を伺いました!

森山 菜々さん

  • 出身地:新潟県
  • 現住所:土佐市
  • 移住年:2019年

清流仁淀川の下流域に位置し太平洋に面している土佐市。海、川といった自然が近くにありながらも高知市へのアクセスが良いのも特徴のひとつです。今回は大学卒業後、土佐市に移住し地域おこし協力隊として活動する森山菜々さんにインタビューしてきました。

『県庁おもてなし課』を観て高知で観光の仕事がしたくなった

大学の観光学部への進学が決まっていた高校3年生の時に出会った映画『県庁おもてなし課』がきっかけで高知に興味を持ちました。“どうやって外から人を呼ぶか”というストーリーに影響を受け、「高知で働きたい」そして「同じ場所で同じ仕事がしたい」という明確な夢ができました。

テレビで知った協力隊の道へ

高知に住みたいと思ってはいたものの、いきなり移住しても仕事があるかな、地域に馴染めるかな、といった不安がありました。しかし、たまたまテレビ番組で地域おこし協力隊の制度を知り興味を持つように。協力隊なら仕事もあるし、担当の方をはじめ頼れる方が周りにいる、そういった環境に魅力を感じ、協力隊としての移住を目指すことにしました。せっかくなら映画のロケ地に行きたいという思いがあったので、地域は映画のエンドロールに出てきた土佐市に決めました。観光ミッションの募集があったことと、大学では地方創生などを専攻していたので、すべてが繋がった感じです。

イベント企画から情報発信、デザインまで

地域おこし協力隊として、主に観光にまつわるイベント企画を行っています。1年目はコロナ禍前だったので、イベントやお祭り、県外での商談会に参加しました。2年目には「土佐市ぐるめぐり」という飲食店スタンプラリーや文旦の収穫体験を一から企画しました。スタンプラリーをきっかけに、土佐市に何度も足を運んだことで、「土佐市が大好きになった」と連絡をくださる方もいました。事業者さんからも好評で、スタンプラリーは本当にやって良かったなと思っています。今年は7月に観光協会やJAなどと一緒に狩猟体験プログラムを行いました。最近ではIllustratorを使ってチラシや情報発信用の画像も作っています。

「土佐市ぐるめぐり」での一枚
「土佐市ぐるめぐり」での一枚
文旦の収穫体験の様子
文旦の収穫体験の様子

初めての仕事、知らない土地での初めての一人暮らし

以前から地方に住んで、地域活性化や着地型観光の仕事ができたらと思っていたので、「ここに行けばイメージ通りの観光の仕事ができる」、「『県庁おもてなし課』と同じ仕事ができる」という期待や好奇心が大きく、新しい生活への不安はありませんでした。しかし、戸惑うこともたくさんありました。特に学生時代は年の離れた人と接する機会が少なかったので、年が近い人がほとんどいない環境にはなかなか慣れませんでした。それでも協力隊の卒業生の方との交流もあり、そこからコミュニティが広がって、少しずつ馴染んでいけたかなと思っています。


狩猟体験プログラムでの集合写真

時間があればお隣の高知市へショッピング、安くて新鮮な野菜に感動の日々

移住するまで車を運転することはほとんどなかったのですが、高知の市街地は道が広いところが多く、運転しやすいです。ショッピングモールが好きなので、自粛要請が出る前はかなりの頻度で隣の高知市のイオンモールまで行っていました。それと、直販所がいっぱいあるので新鮮な野菜を安く買うことができるのが良いですね。高知に来るまでトウモロコシが生で食べられると知らなかったのですが、高知で一番好きな食べ物になりました。

卒業後も地域活性化に携わりたい

来年の2月に私を含めた土佐市の協力隊4名の卒業イベントを土佐市内で予定しています。活動報告のパネル展を行うので、3年間の活動を地域のみなさんに知っていただきたいです。それと、協力隊として移住を希望されている方に土佐市の様々なスポットを案内する、という協力隊に着任してからの密かな夢があるので、卒業までに実現させたいです。協力隊卒業後はコロナウイルスの影響もあるので観光の仕事を続けていくかは正直分かりません。一般就職がよかったかなと思うこともありますが、3年間の経験を活かして今後も地域活性化に繋がるような仕事をしたいです。

最後に地域おこし協力隊を考えている方へのアドバイスをお願いします!

自分がやりたいことを明確に持つことが大切です。特に1年目の頃は、「協力隊は3年でいなくなるから」などと厳しいことを言われることもありましたが、「絶対に掛水君(県庁おもてなし課の主人公)みたいになる!」と強く思っていたのであまり気になりませんでした。他人に何を言われても「これだけは譲れない」というものを持っていれば、自然と周りの人も理解・協力してくれると思います。

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