移住者インタビュー
家庭菜園から始め、夫婦そろって本格的に農業を目指すまでになった吉田さんご夫妻のインタビューです!
吉田 明さん
瑞枝さん
―農業をやろうと思った経緯を教えてください。
(明さん)今から約12年前、海外出張で10カ月程日本を留守にしていた際、私が知らないうちに妻が近所で家庭菜園を始めていました。
(瑞枝さん)旦那が家にいなくて時間がたくさんあったの(笑)
(明さん)おもしろそうだと、週末に僕も一緒にやるようになりました。始めは畳2畳分の家庭菜園でしたが物足りなくなって、市民農園を借りて・・・次は兼業農家さんの農地をお借りして野菜を作っていました。
そんな時、NPOの耕作放棄地を農地として活用する団体に参加しました。そのお米作りがきっかけとなり、夫婦そろって本格的に農業を目指すようになったんです。
―なぜ、移住の地に高知県を選んだのですか?
(明さん)まず、家庭菜園を始めた時に、たまたまインターネットで見つけた高知県立農業大学校研修課の「窪川アグリ体験塾」の「新いなかビジネススクール」で農業の勉強を始めました。
その後、SNSで知り合った高知県のピーマン農家さんを訪ねた際に、高知県農業会議の方にもお話を聞かせてもらいました。その時に「新農業人フェア」に参加し、他県の取り組みも見てみるようアドバイスを頂きました。実際、フェアに参加してみて、ウェルカムな高知県が気に入り、東京会場の「こうちアグリスクール」第1期生となりました。
―移住前にやってみてよかったことを教えてください。
(明さん)積極的にセミナーに参加しことかな。「笑談会」(高知家で暮らす。)にも参加させて頂きました。農業以外で、高知県に移住された方のお話も聞いておきたくて。
また、こうちアグリスクールでは全10回の講座の中で、たくさんの質問をさせて頂きました。
(瑞枝さん)勉強も大事だったけど、勉強後の飲み会はありがたかったわよね。実際のところはどうなのか?勉強だけでは分からない生の声を聞かせてもらいました。
(明さん)そうそう、そうしているうちにイメージがわき、徐々にこうちアグリスクールが終わったら実際に高知県の窪川アグリ体験塾に入校して農家になろうと気持ちが固まっていきました。
―移住するにあたり、不安はなかったですか?
(明さん)最初は就農にあたって体力の不安がありましたが、徐々についていきました。
移住する前は都会の生活が当たり前だったので、田舎で収入が減った中で生活が成り立つのか不安がありました。でも、実際に移住してみると、生活費は思った以上にかからないです。
都会の様に物の誘惑がないことも含め、身の回りの「無くてはならないもの」が随分と減りました。
それでもストレスを感じないのは「気持ちが満たされているから」だからだと思います。
―移住してみてどうでしたか?
(瑞枝さん)思ったより高知県(四万十町)の冬が寒いのと、ムカデが出ることにはびっくりしましたし、汲み取り式のトイレの業者さんを呼ぶタイミングが分からなかった。(笑)
でもほんと、田舎が出来たみたいで嬉しい!今年の夏は関東から娘や孫が四万十町に遊びに来てくれました。
(明さん)一番の変化は、僕が20キロ痩せたこと。この間なんか地元に帰省した時、近所の人に自分だと気づかれなくて(笑)
(瑞枝さん)そうそう!移住して心も体も元気になったのかもしれないわね。もともとこの人は明るい性格なんだけど、以前と比べてよく喋るようになったわ!
―これからどういうふうに暮らしていきたいですか?
(明さん)来年は、農家さんのもとでの研修を終えて、いよいよ二人で農業を始めて行きます。私は、生姜の栽培を、妻は有機栽培で野菜を育てていこうと計画しています。また、自分の知り合いや県外の人にも、自分達の作った野菜を食べてもらえるように発信していきたいです。
―最後に移住を検討されている方にメッセージをお願いします。
実際に住まなくちゃ分からないことはたくさんあります。特に良さについては住んでみて初めて分かることもあります。 なにより地域の人との関わりは第一に大切! いろんな不安があるかと思いますが、話が聞ける場所に積極的に参加して不安を解消してくださいね。
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