移住者インタビュー
チャレンジショップを利用し、野菜中心のメニューを提供するカフェをオープン!ぜひご覧ください!
羽澄 愛子さん
―高知に移住したきっかけと経緯
東京では食べることが好きなこともあって、いろいろなお店を食べ歩いたり、ご近所さんと自分が作った惣菜やパン・ケーキなどの交換をしたり、と食を通した交流と情報が常に周りにありました。そんな中で、自分たちが口にしている野菜が「どうやって作られているのかしら」と自然に疑問を持つようになりました。中でも、野菜については、生協や宅配などが盛んで、自分でも調べるようになりました。
「農業・野菜」というキーワードでネットで出てきたのが「都会で学ぶ こうちアグリスクール」でした。3か月間、東京にいながら高知県の農業について学び、終了後に参加したスクーリングで初めて四万十町を訪れたときに、「自然が豊かで、食べ物もおいしい。ちょっと寒いけどいい所。ここなら暮らせそうかな?」と感じ、まずは高知県の農業研修施設「窪川アグリ体験塾」で長期研修(6か月間)を受けることを決めました。
―実際高知に移住して思うこと(移住前の生活と比べての感想)
体験塾での研修中は農業漬けの毎日。農業の厳しさも学び、一人で就農することは体力的に難しいのではないかと考えました。研修終了直前、四万十町商工会で「食のチャレンジャー」を募集していることを知って、就農はできなくても四万十町野菜のおいしさをみんなに伝えることはできると考えて、「食のチャレンジショップ」に応募しました。書類選考や面接、試食会を経て出店が決まり、体験塾の仲間などに開店準備を手伝ってもらいながら、開店に漕ぎづけました。お店では野菜を中心としたメニューを提供していて、地元の産直市や就農した仲間が届けてくれる、朝採れの新鮮な野菜を使っています。
大根の天ぷらなどいつもの野菜にちょっとした工夫を凝らしたメニューを考え、地元のおばあちゃんからも「こんなの食べたことない。おいしい」と好評です。
おいしい四万十町野菜をもっと多くの人に食べてもらいたいですね。
―移住を実行する際に苦労したこと、やってみてよかったこと
窪川アグリ体験塾での研修中に四万十町という地域や高知県人の考え方や人となりを知り、いろんな方にお世話になり、やっと町内で空き家を借りることができました。研修期間など通して、事件などもないのんびりした町だと地域のことをよく知れたので、特に不安はなかったですね。
車に関しては、40年も運転してなかったので、不安で早々に自分で運転することは諦めました。普段はバスやJRなどの公共交通機関を使っています。1時間ほど待てばバスは来るし、たいていのことは車が無くても大丈夫です。重い買い物をしなければいけない時などは、車を運転する友人に助けてもらっています。(笑)
―これからについて(どういう風に暮らしていきたいか)
お店を始めるにあたっては、チャレンジショップの制度に助けられました。田舎といっても店舗の家賃は高いですからね。チャレンジショップを利用できるのは1年間なので独立後のことも、もちろん考えなければなりません。今は農地がないので農業はしていませんが、ゆくゆくは農家レストランで週5日は農業をして、週末はレストランを開く、というような暮らしをしたいですね。
あと、私が移住してから県外に住むお友達が10組以上遊びに来てくれています。みんな「高知が初めて」、「四万十町初めて」という人ばかりですが、四万十町の大ファンになって、「必ずまた来るから!」と言って帰って行きます。四万十町の観光協会に表彰してほしいですね。(笑) この後3か月の間にも6組の友人が来てくれるので、町内を案内する予定も入っています!
―移住検討者へのメッセージ
田舎暮らしに憧れて、気軽な気持ちで来てしまうと、食べていく事が難しいかもしれません。しっかりと見通しを持って来ることが大切です。あとは、ある程度の貯えも必要ですね。移住した当初はなかなか生活できないですから。
「自分は田舎で暮らしていけるのか」ということを見極めるために何度か行き来をすることも大事だと思いますよ。
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