ネイルを通して 笑顔と元気のあふれる町に
掲載日:2025.02.10
Profile
2020年Uターン
ネイリスト/ネイルサロンmoi経営
松本さん
Matsumoto
兵庫県→四万十町
コロナ禍を機にUターン
関西の大学に進学しそのまま就職したんですが、リモートワークになってずっと家にいる日々を過ごしていました。
そんな中、「だったら帰ったらよくない?」と思いたち、2020年に地元に帰ってきました。
最初の仕事は、四万十町の地域おこし協力隊。
小さい時から慣れ親しんでいた商店街の活性化に関われるミッションだったので、「ぜひやりたい!」と即決でした。
その後、移住定住などの担当を経て、3年の任期終了とともに、2023年6月に町の中心部にネイルサロンをオープンしました。
都会だとビルが高くて空が見えないんですけど、ここでは空が広くて気持ち良いですよね。
地元なので、友人もたくさん。それに、四万十町は海も山もあって、米や野菜、魚も新鮮で、美味しさをしみじみと堪能できます。
そういう環境が当たり前にあった場所に再び戻ってこられて、ネイルサロンをオープンするという夢も叶えられて、毎日充実した日々を送ることができています。
元気になれるネイルサロンを
ネイルは趣味から始めたので、仕事としての経験はなくゼロからのスタートでした。
協力隊の任期の最後の1年でチャレンジショップの制度を使って、商店街にネイルサロンを試行的にオープン。
起業支援の補助金を活用し、講習会に行くなど勉強を重ねました。
オープン後、お客さんからは「これまで高知市内まで行って往復2時間かかっていたけど、町内ならふらっと買い物ついでに行けるので、ありがたい」と言ってもらえています。
最初は不安も多かったんですけど、いざ立ち上げてみたら自分でスケジュールを組めるし、
休みも自由に決められてノンストレスです!
店内のリフォームを友人が手伝ってくれたり、商工会の青年部の先輩に相談にのってもらえたりと、
人に頼ることができる環境があったのも良かったです。
ネイルに来てくださった方には、元気をもらって帰ってほしいので、
ネイルカラーは、明るくはつらつした色を意識して選んでいます。
大自然の中で満ち足りた日々
休みの日はキャンプに行ったり山に登ったりしています。
外で星空を見たり、自然の香りを楽しむと気持ちが落ち着くんですね。
お気に入りの場所は、海に面した興津キャンプ場。
浜辺で焚き火をしながら音楽を聴いたり、ふらっと車を走らせて星を見に行ったり。
ソロキャンプもします。登山は寒風山や剣山、石鎚山などにも行きました。
自分でも不思議なんですけど、帰ってきて低体温が治ったんです。
血圧も低かったし常に気だるかったんですけど、それがなくなって朝もバシッと目が覚めます(笑)。
もともと感受性は強い方ですけど、空や山を見て変化がわかるのは田舎の方なので、
帰ってきて何かセンサーが働いているのかもしれません。
高知は利便性が悪いと言う人もいますけど、私はそこの差をあまり感じないんですよね。
ご飯は美味しい、野菜はお裾分けしてもらえる、これ以上求めるものがないというか。満ち足りているんだと思います。
動けば、何とかなる
都会に出て元気じゃなくなっている人がいるなら、「はよ帰ってきいや」って言いたいですね。
「嫌だったらまた戻れば良い位の気持ちから始めれば」と伝えたいです。
自分がそのタイプだからかもしれないですけど、動けば何とかなるものかなと。
動かなければ、「やっぱり違うかな?」と思うこともできません。
考えたら考えるほど、やらない自分を正当化しちゃうんですよ。
情報収集や旅行だけでも良いし、とにかく動けば何かが変わるはずです。
私の理想は『魔女の宅急便』のおソノさんみたいな人。
どしっとかまえて、来た人が笑顔で帰っていく。この店がそういう場所になっていくことが夢ですね。
人の話を聞くのも好きだし、笑っている顔を見るのが好きなんですよ。
お客さんが帰る時の姿を見るのも好き。完成したネイルを見てうれしそうな顔を見ると、それが自分のハッピーになるんです。
もっとおっきな夢は、この店を拠点にしつつ、全国にネイルをしに行くことですかね。
どんな質問にもハキハキと答えてくれて、時々はさまれる笑い声は太陽のような明るさで、話しているとどんどん元気をもらえるような、そんなエネルギーに満ちあふれた人でした。
Uターンした今の生活を「満ち足りている」と言った後、すぐに「もし満ち足りてなかったら自分で何とかする」と言い切った姿はとてもまぶしかったです。
これからもこの町の真ん中で、周囲にハッピーなオーラを振りまき続けていくことと期待しています。
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